2009年1月~3月分のバックナンバー

更新日:2022年02月16日

2009年3月25日(水曜日)

日本一の成人式 おめでとう!

1月12日に開催しました小野市の成人式が、「第9回成人式大賞2009」(主催:新成人研究会、後援:文部科学省)において、全国の応募の中から日本一となる“大賞”に選ばれました。小野市の成人式は平成15年度から5年連続で入賞しており、昨年、一昨年は準大賞で、今年はついに念願の大賞を獲得しました。県内で初の受賞であります。

小野市の成人式は、例年新成人代表の成人式実行委員会が企画から運営までを自らの手で行っています。今年は「友・感動(You can do)」をテーマに、「会場参加型のセレモニートーク」や「手作りビデオの上映」、「新成人によるパンフレット、看板のデザイン」など、例年以上に新成人の手づくり感あふれる式典となりました。更に会場までの階段を「大人の階段」と名付けたり、昔人気のあった給食を食べながら恩師を囲んだり、趣向を凝らした取り組みもありました。

また、世界の子供たちにポリオワクチンを贈ろうとペットボトルキャップの回収を企画し、新成人をはじめ地域や学校などに協力を呼びかけ、キャップ11万個=ポリオワクチン138人分が集められました。今後、この活動は市内のボランティア団体に引き継がれます。「社会に役に立つことが出来れば」という思いから始められた活動が、市民が参画する運動へ発展したことは大変有意義であったと思います。

こうした取り組みが、地域社会の新たな活性化の一層の発展に繋がるものとして高く評価され、「他の模範となるにふさわしい成人式の中で最も優れたもの」と認められたわけであります。

成人式大賞までのあゆみについて書かれた画像

今年全国から成人式大賞に応募された成人式は、どれも工夫を凝らし内容的に充実したものばかりであり、今までと同レベルでは入賞すら難しいという難関であったようです。そのような中で、今回の受賞に至ったことを大変誇りに思っております。

小野市に夢と感動を与えてくれた新成人の皆さん、本当にありがとう。

2009年3月18日(水曜日)

桜がまもなく開花します~おの桜づつみ回廊1周年~

5種類の桜が全長約4キロメートルに渡って立ち並ぶ“西日本最大級”の「おの桜づつみ回廊」が、完成してから1年を迎えようとします。今年の桜の開花予想は3月25日ごろと平年より5日ほど早くなっており、4月初めには満開となる見込みです。

桜の種類は、江戸彼岸(エドヒガン)、大島桜(オオシマサクラ)、染井吉野(ソメイヨシノ)、八重紅枝垂(ヤエベニシダレ)、思川(オモイガワ)。それぞれ若干咲く時期が異なっていて、上流から下流へ早咲きの桜から遅咲きの桜へと順番に並べ、少しでも長い間桜の花が楽しめるように工夫してあります。

桜の木は全部で650本あり、オーナー制ですべて完売しております。それぞれの桜には、子どもや孫の誕生記念やご夫婦の結婚記念などを記されたプレートが掲げられています。この回廊を散歩していると、桜の木の周りの草刈りをされているオーナーの方にお会いすることがありますが、皆さん、春に桜が一斉に開花するのを心待ちに作業をされていました。

桜が咲いているおの桜づつみ回廊をウォーキングしている人たちの写真

桜の開花に合わせたイベントもあり、4月5日(日曜日)には大部地区地域づくり協議会の主催で「桜づつみウォーク」が開催されます。今年で3年目となり、粟田橋をスタートして回廊の片道4キロメートルを歩くコースと往復8キロメートルを歩くコースがあり、ウォーキングから人と人との交流の輪が広がっています。

また、この日に合わせ「太閤の渡し」では、1周年記念として河合西駅前広場周辺で小野産小麦のふくほのかを使った手打ちうどんや焼きそばなどの屋台が出ます。あお陶遊館アルテも1周年を迎え、無料ロクロ体験や地元グループによる出店なども予定されています。

このように、地域づくり協議会や地域の活動団体など多くの市民の方々の参画により、桜を通して賑わいづくりが誇りづくりとなり、その誇りづくりが地域を愛する愛着づくりに繋がります。この桜づつみ回廊を、多くの方々の憩いと交流の場、そして賑わいづくりの拠点として大いに利用していただきたいと思っています。満開の桜を是非ご覧ください。

2009年3月11日(水曜日)

定額給付金の申請はお済ですか?

3月2日から市役所に窓口を設置し、定額給付金申請の受付を開始いたしました。また、6日から17日までは、市内6ヶ所のコミュニティセンターにおいても、土日も含めて申請できるようにいたしました。もちろん郵送での受付も可能です。受付開始から1週間で、全体の約34%となる約6100件の申請を受付しております。

申請に来られた方からは、「給付金は生活費の足しにします」とか「いつ支給されるの」という声を聞きました。やはり、給付金の給付を心待ちにされている方も多く、その支給にはスピードが求められています。

市役所の窓口で定額給付金の申請をしている人たちの写真

小野市では3つのS(スピード、セーフティ、スペシャリティ)を行動指針として、業務に取り組んでおります。給付金の支給においてもしかり。先週の定額給付金の関連法案が成立する前から、小野市では県下でいち早く全市民に申請書を発送いたしました。そして、年度内に全市民へ給付するという目標をたて、それを達成するためにグラフ化して目に見える形で管理をしております。

また、病気や介護などで申請が困難な世帯へは各地域の民生委員さんが申請のサポートを行い、要援護の約300世帯へは市職員7班14名体制の特別チームによる訪問支援も行います。

支給については基本的に口座振込ですが、一人暮らしの高齢者で寝たきりの方へは今月11日に職員が訪問し、現金にて給付金を手渡します。通常の口座振込については、3月27日(金曜日)から順次開始する予定です。

一方、給付金の給付を装った「振り込め詐欺」等の防止のため、安全安心パトロールカー5台体制で詐欺に対する注意喚起を促しています。役所が、「給付金を支給するので手数料を振り込んでください」などと電話したり、「口座の暗証番号」を電話で尋ねることはございません。定額給付金をかたった不審電話には十分に注意していただきたいと思います。

安全安心パトロールカーでも呼びかけていますが、皆さんの申請がないと支給手続きができませんので、一日も早い申請をお願いたします。

お問合せ先

小野市定額給付金給付事業等実施本部(小野市役所内)
電話番号 0794-63-1096

2009年3月4日(水曜日)

5年間のご愛顧に感謝して

「白雲谷温泉ゆぴか」がオープン5周年を迎えます。平成16年3月のオープンから実に約190万人ものお客様にお越しいただいております。市内だけではなく市外からも連日多くの方に利用していただき大変うれしく思っています。

5周年記念としまして、3月18日(水曜日)と3月19日(木曜日)の2日間、「5周年感謝デー」を実施します。18日は「ゆぴか特製饅頭」を入浴者全員に進呈、19日は岩盤浴セット券や入浴券、ゆぴかタオルなどもれなく当たる抽選会を予定しています。また、入浴および岩盤浴のポイントカードも、この2日間は進呈するポイントが2倍になる特典もあり、様々な企画を用意しております。

さて、ゆぴかはこの5年間、日々進化してまいりました。皆さんご承知のとおり、源泉は地下1,000~1,300メートルあたりの中生代生野層群という、今から約1億年前ごろの地層から湧出しており、泉質、湯量共にとても優れております。また、ナトリウムやカルシウムなどのミネラル分は開業当時の温泉基準の10倍から14倍へと増えており、更なる温浴効果を実感していただいているところです。

施設も進化しており、昨年5月には岩盤浴施設がオープンしました。世界の薬石を集め、18種類22床の岩盤浴ベッドを用意しております。天然鉱石から発せられる赤外線等によって、全身の新陳代謝が非常に活発になり、ダイエットや美肌効果、免疫力を高める効果があるといわれており、利用された方からは大変好評をいただいています。

また、自然に囲まれた環境も魅力の一つであります。ゆぴか周辺では里山林の整備を行い、駐車場から登れる高山散策道、惣山(そやま)、紅山などの小野アルプス縦走路で、気軽に登山が楽しめるようになりました。駐車場横にある無料の「足湯」は、歩き疲れた足を癒す人や地元の人たちの井戸端会議の場となっています。

一方、温泉のすぐ近くにある加古川上流浄化センターでは、サッカーやグラウンドゴルフができる多目的グランドの整備が来年度から着工されます。平成23年度に完成を予定しており、運動をした後に温泉でゆっくり体を癒せるトレーニングの拠点として利用することも可能で、温泉周辺の整備も充実してまいります。

あっという間の5年間でした。200万人到達までもうすぐです。更なる顧客満足度の向上により、皆さんに喜ばれ愛される温泉となるように進化し続けてまいります。

2009年2月25日(水曜日)

厳しい経済情勢だからこその「積極型」~平成21年度予算案~

平成21年度の予算案がまとまりました。予算総額は、前年比で4.2%減の367.8億円でありますが、一般会計ベースでは、対前年比1.8%増の182億円の積極型としました。

当市の財政も法人市民税などの大幅な落ち込みが予想されるところでありますが、経済対策を最重要課題として位置づけ、過去最高の12億円を基金から取り崩します。県下最少の職員数など徹底した行財政改革により今まで積んできた基金が役立ちました。

主な事業としては、子育て世代の生活支援として、約2億5千万円を投じ、現行の小学6年生までの医療費の完全無料化を中学3年生まで拡大いたします。もちろん県下初の取り組みであります。経済対策ですので21年度から3年間の暫定措置として実施いたします。また、妊婦検診助成を5回分から14回分へ拡大するとともに、第3子以上の保育料の一部助成など、出産から育児に至る子育てをサポートしてまいります。

また、不景気になれば治安の悪化が懸念されますので、「安全安心パトロール」を強化するため、警察官OBをさらに4名増員し、パトロールカーも2台増車して、計7台、15人体制へ拡充します。取り組みを始めてから市内の刑法犯罪認知件数は、5年前に比べて約4割も減少しましたが、更なる体感治安の向上をめざしたいと考えております。

児童生徒の安全をめざして平成20年度から着手しております学校耐震化事業をさらに進めるとともに小野中学校の校舎改築(新築)をはじめ、市場小学校の大規模改修、特別支援学校の体育館新築に着工します。

一方、公共事業へも約8億円の積極投資を行い、大池総合公園、エクラ、図書館周辺のシビックゾーンの周辺整備や、国道175号市場東交差点から小野工業団地までの新都市中央線の道路新設整備等の都市機能の充実も図ってまいります。

このように、経済対策として積極的に事業を展開しながらも、預金にあたる基金残高は71億円を確保し、借金である地方債は前年度から1億円減らして146億円、実質的な借金返済の割合を示す実質公債費比率は、平成19年度から更に0.1%下げて14.1%となります。また、将来支払う借金等の負担割合を示す将来負担比率は7.2%となり、平成19年度で1.3%と県下29市中で第1位でありましたが、引き続き第1位を維持する見込みであります。

当市では財政上のガイドラインとして、基金残高60億円、市債残高140億円、実質公債費比率15%を設定し、持続的な健全財政の維持に努めているところであります。

このような経済不況下における行政の役割は、サービスを低下させることなく、市民生活の支援に重点をおいた施策を進めることであると考えております。

2009年2月18日(水曜日)

今後の活躍に期待!~小野市スポーツ賞表彰式~

112名が椅子に座って整列している小野市スポーツ賞表彰式の様子の写真

2月11日の建国記念の日に、この1年間様々なスポーツ大会において優秀な成績を収められた選手や、その選手を指導された方の活躍を称え「小野市スポーツ賞」表彰式を行いました。この小野市スポーツ賞は、スポーツの振興と競技力向上を目的に、昭和50年に制定いたしまして、今年で34回を迎えます。今年、個人、団体を含めて全部で112名の方を表彰しました。

この小野市スポーツ賞には、「井上増吉賞」「スポーツ大賞」「スポーツ勲功賞」「スポーツ選手賞」の4種類があります。中でも「井上増吉賞」は、昭和15年の東京オリンピック(戦争のため返上)の出場候補でもあった「井上増吉氏」の陸上競技選手時代の数々の栄光や県内外スポーツ界での指導者としてのご功績を称え、また、これらを目標にしていただく事をねらいとして設けたものです。

壇上で市長と表彰された選手が横に並んで立っている写真

本年度の「井上増吉賞」は、昨年、小野市で初めて北京オリンピック日本代表として女子5000メートルに出場しました小林祐梨子さんと、「チャレンジ!大分国体」のウエイトリフティング競技4連覇に輝いた門脇創一さんの2名に贈りました。この賞は権威ある全国または国際競技会において、最高の成績を収めた選手に贈られ、制定以来、小林祐梨子さんは6回目、門脇創一さんは7回連続で受賞されるという快挙であります。

小野市のスポーツのレベルも飛躍的に向上し、オリンピック出場や国体での優勝及び連覇など、全国及び世界の舞台で活躍する選手が現れました。また、小中学生、高校生の活躍も目覚ましいものがあります。県大会や近畿大会での優勝など、トップアスリートが続々とこの小野市から誕生し、更に大きく羽ばたこうとしております。

ところで、昨年、全国の小学5年生・中学2年生を対象に体力・運動能力調査が行われました。子どもたちの基礎体力の低下が叫ばれる中、小野市では、小学生・中学生共に、16種目中11種目において全国・兵庫県の平均値を上回る結果でありました。脳を鍛え、学力、体力、心を育む小野市独自の「オンリーワン教育」における、見える成果のひとつではないかと思っています。

入賞された皆さんにはより大きな舞台に、どんどんチャレンジしていただき、この小野市を全国に、そして世界に発信していただきたいと思います。小野市から第3、第4のオリンピック選手が出てくることを期待します。

2009年2月11日(水曜日)

新たな小野市を創るパワー

 2月3日は節分の日、JR小野町駅の「ぷらっときすみの」では、なんと約3000本もの巻き寿司が売れました。約20名の地元の女性の方たちが、交代で一本一本丁寧に巻いていき、前日から徹夜して当日の昼すぎまで作業は続いたそうです。「ぷらっときすみの」では地元でとれたそばや野菜を使い、手打ちそばや巻き寿司、惣菜などを販売されています。新聞や雑誌等でも紹介されることが多く、大阪府や徳島県など県外からも買い求めに来られています。

 また、昨年5月にJR河合西駅前にオープンしたコミュニティサロン「太閤の渡し」では、地元特産の小麦「ふくほのか」を使ったうどんや麦茶の「大茶ん(たいちゃん)」などの販売、周辺に住むお年寄りの買い物代行サービス、児童の見守りなど、約30名の地元女性グループの方々による自発的かつ積極的な活動がなされており、来客者は6000人を超えたと聞いております。

 一方、粟生駅では来年度のコミュニティ施設の完成に向けて「粟生駅前活性化委員会」が発足し、委員の半数以上を占める約30名の地元の女性が積極的に参加され、駅前の活性化について協議をされているところです。
 このように各地域でコミュニティの輪が広がり、次々と元気なグループ、元気な地域がでてきておりますが、中でも女性の活躍は目覚ましいものがあります。

10名ほどの女性がステージで楽器を演奏している女性フェスティバル2009の写真

 そのような中、先月、「小野市女性団体連絡会」による、第1回「女性フェスティバル2009」がエクラで開催されました。小野市女性団体連絡会には、市内で活動する女性団体41団体、約1300名の方々が加入され、地域活動やボランティア活動をされております。ステージでは舞踊や民謡、振り込め詐欺にあわないための寸劇、介助の実演など、自分たちの活動を披露されました。

エプロンを着た女性たちが展示・販売ブースで様々なものを販売している女性フェスティバル2009の写真

 また、展示・販売ブースでは、ハーブオイルによる手トリートメントの実演、手作りケチャップやパッションフルーツドレッシングなどの販売、マイ箸、マイバッグ普及の説明なども行われ、最後まで多くの方が熱心に話を聞かれていました。当日は、女性だけでなく男性も含め約350名の方々が来場され、大変盛り上がりました。

 女性が元気なところは、まちも元気です。その女性のパワーが新たに魅力ある小野市を創り出すことを期待しています。

2009年2月4日(水曜日)

定額給付金 年度内支給をめざして

先週、定額給付金を含む国の第2次補正予算が成立した。定額給付金については賛否両論、様々な議論があることは承知しているが、決まった以上、われわれ自治体に課せられているのはその是非を評価することではなく、執行することである。まして、この給付金はスピードが求められる。

国は「年度内給付」「全世帯給付」を強調する。だが、関連法案が成立して実際に執行できるようになるのは3月半ばの見通しである。ほかの首長さんと同様、「国は遅く決めて、早く配れという。そんな勝手なことがあるか」と言いたい。

しかし、「年度末で忙しい」とか「やり方を国が示してくれるのを待ってから」とか、あるいは「ほかの自治体のやり方を見てから」とかいっていれば、「地方分権、地方分権と叫んでいるが、やっぱり地方にはそれを処理する能力も人材もないのか」ということになってしまう。それぞれの自治体の力量が問われているともいえる。

以前、「交付税が減らされたからといって、予算が組めないというような泣き言をいうな」と発言して反響を呼んだことがあるが、それと同じ思いである。未曾有の経済不況の中で、民間では多くの人が職を失っている。国が勝手に決めたことだからとか、年度末で忙しいなどと泣き言をいっている場合ではない。「なんとしても、3月31日までに渡したい」という思いである。

小野市は、兵庫県下29市中、人口100人当たりの正職員数は0.595人と、最も少ない職員で仕事をしている。忙しいのはほかの自治体の比ではない。だからこそ、特定の部署に全ての業務を担当させることはせず、部署ごとに役割分担し、全庁あげて取り組む体制をつくった。本部長は市長自らである。

一つの目標に向けて市役所あげて取り組むということは、そんなに多くはない。一昨年の参議院議員選挙における開票事務以来である。あのときは、開票に要する時間をそれまでの半分でやり遂げるという目標を掲げて、「行政手法のイノベーション」にチャレンジし、その目標をほぼ達成した。

事の本質は、開票作業を通して仕事のやり方を「前例踏襲型」から「目標達成型」に進化させることであったが、この度もそのねらいは同じである。これは業務遂行における市役所職員の意識改革の実践でもある。職員の総力を結集して知恵と工夫を絞りながら、年度内支給に向けてチャレンジしたいと思っている。

2009年1月28日(水曜日)

生涯青春!65歳の節目を祝う

 いわゆる団塊の世代が定年を迎え、超高齢化社会へと進んでいるといわれています。小野市においては、65歳以上の方は1万人を超え、約20%を占めています。10年前と比べますと約25%増えています。

 そのような中で、小野市では、65歳になられた方を迎え“第2の成人式”としてお祝いする「エイジ・ルネサンス・パーティ」を開催しております。これからの人生においても「生涯青春」であることを再確認していただき、「新たな人生の再出発」となることを願い、9年前から実施しております。当日の企画や準備、受付等についても12名の実行委員さんが中心となって行われるなど、まさに参加者の皆さんによる手づくりの式典となっています。今年は、約210名の参加が予定されています。

スクリーンに思い出の写真を映し、トークショーを行っているエイジ・ルネサンス・パーティの写真

 この趣旨に、上方落語協会会長の、あの桂三枝さんにも賛同をいただき、1回目からずっとトークコーディネーターとして出演していただいております。パーティのメインであるトークショー「サンステージ」では、5名の方にステージに上がっていただき、思い出深い写真やエピソードを交えて、桂三枝さんと楽しく愉快に語り合っていただきます。

 テレビ番組「波乱万丈」や「新婚さんいらっしゃい」のような感じで笑いあり涙ありと、参加された多くの方々に喜んでいただいております。今年で三枝さんも65歳を迎えられました。そこで、三枝さんご自身にも参加される皆さんと同様に、「生涯青春」を再確認していただき楽しんでもらおうと、当日は対象者として自分史を語っていただくといったサプライズも予定されています。

 また、このトークショーは例年参加者のみなさんに大変好評であるため、今年から対象者だけでなく、一般の方々にも観覧いただけるように致しました。市独自の取り組みであるこの式典を広く発信するとともに、多くの市民の方々にも、楽しんでいただきたいと思っております。

 65年間、多くの人生経験を積んでこられた皆さんが、その経験を地域社会に活かしていただき、「生涯青春」を実践していただくことが、これからの小野市を元気にする大きな原動力になると思います。大事なことは、物事をネガティブではなくポジティブに、すなわち前向きに捉えて行動することです。この「エイジ・ルネサンス・パーティ」を契機に、長寿社会にあって、65歳になられる元気な方々が、地域社会の主役としてますます幅広い分野で活躍されることを期待しております。

2009年1月21日(水曜日)

日本文化の伝統を体験できた「歌会始の儀」

1月15日、皇居の宮殿で開かれた「歌会始の儀」にご招待いただいた。歌会始はいつもテレビで拝見しているが、自分が陪聴の栄誉に与るとは夢にも思っていなかった。今年、陪聴の招待を受けたのは、衆参両院議長、外国大使、日本芸術院会員など81名である。

北溜(きただまり)から参入し、一旦、春秋の間(しゅんじゅうのま)という大広間に通された。この大広間は、新年と天皇誕生日の一般参賀で天皇陛下がお言葉を述べられる「長和殿(ちょうわでん)」の中にある。そこで、一人ひとり名前を呼ばれ、広く長い「回廊(かいろう)」をわたって、会場の「松の間(まつのま)」に案内された。

黒御影石や大理石などが使われ、記帳所が設けられている広さ375平方メートルの北溜の写真
杉山寧作の「雲」を図案化したカーペットがひかれた広さ608平方メートルの春秋の間の写真
幅6.6メートル、長さ74メートルの回廊の写真
板張りで作られている広さ370平方メートルの松の間の写真

(左上は北溜、右上は春秋の間、左下は回廊、右下は松の間 宮内庁ホームページより)

「松の間」は、内閣総理大臣や最高裁判所長官の親任式、新任の外国の特命全権大使の信任状捧呈式、勲章・文化勲章の親授式などが行われる殿内で最も格調高い部屋だそうである。

「歌会始の儀」は、一般応募で入選した10人の歌から始まり、召人(めしうど)の歌、詠進歌選者の歌、皇族殿下のお歌、皇后陛下の御歌(みうた)、そして天皇陛下の御製(ぎょせい)が古式にのっとった節回しで詠み上げられた。

天皇陛下が即位されて今年は20年目である。宮中歌会始詠進歌選者であった小野市出身の歌人 故上田三四二氏の功績を称え創設した上田三四二記念「小野市短歌フォーラム」も今年20回目の節目を迎える。

この記念すべき大会を契機に、短歌に加え、詩や俳句も含めて優れた文芸作品に賞を授与する「小野市詩歌(しいか)文学賞」を創設した。プロの作品も対象とする。市民の文化意識の更なる高揚と文学のまち小野市を全国に発信したいと思っている。

選者は、この「歌会始の儀」にも列席されていた歌会始詠進歌選者の永田和宏先生、女流歌人第一人者の馬場あき子先生、小説家の辻井 喬(堤 清二)先生、現代俳句協会会長の宇多喜代子先生という顔ぶれなので相当レベルの高い内容となろう。

皇居に招かれたのは3度目であるが、昨年秋の園遊会では両陛下をはじめ皇族方のお人柄に触れ、今回は、古来より伝承されている宮中の厳粛な雰囲気と日本の伝統文化の真髄を実際に自らの目と耳と体で感じるとともに、緊張した一日であった。

2009年1月14日(水曜日)

感動を与えた手づくりの成人式

1月12日の成人の日に、会場の市民会館大ホールは、華やかな衣装や笑顔で埋め尽くされました。新成人たちが自分たちの成人式を目指して、自らの手で企画し、当日の進行も含め自分たちで行う完全な手づくりの成人式が行われました。

ステージに並べられた3つのテーブルに新成人がつき、セレモニートークを行っている成人式の写真

小野市では、このようなスタイルの成人式を9年前から行っており、その取り組みは年々進化し続けております。そんな実行委員さんが中心とした全員参加型の成人式が評価され、新成人式研究会が主催する全国コンテスト(文部科学省後援)において、18年度、19年度と2年連続準大賞(2位)を受賞するなど5年連続で入賞しております。

今年の成人式も大変素晴らしく、「友・感動(You can do)」のテーマ通り「感動」の一言でした。新成人の代表である16名の実行委員の皆さんは、仕事や学業・アルバイト等で忙しい合間をぬって、十数回以上打ち合わせされたと伺っております。一生に一度しかない成人式を、皆の思い出に残る「世界に一つだけの成人式」にするという、まさにオンリーワンの成人式となりました。

私も参加させていただきました「セレモニー&トーク」は、パネラーの新成人たちのトークを中心に、会場が一体となった参加型のディスカッションでした。出身地である小野市で成人式を迎えたいと、北京五輪に出場した小林祐梨子さんもパネラーで参加されました。昨日の全国都道府県対抗女子駅伝で圧巻の29人抜きにより自らの区間記録を更新した彼女は、「自分の走りで支えてくれる人達に感謝を表現したい」と語ってくれました。

陸上競技で世界を目標とする小林さんをはじめ、「社会人として迎えた成人式での決意」や「これからの自分の夢」、そして、世界の子供たちにワクチンを贈るため新成人全員で取り組んだ「ペットボトルのキャップ収集」など、この二十歳の成人式を機会に、自分の大きな夢に向かってチャレンジしていこうという思いが伝わってきました。(キャップは全部で約11万個=ポリオワクチン138人分が集まりました。)

急激な景気悪化など大変厳しい時代を向かえておりますが、新成人の皆さんには、ネガティブではなくポジティブに物事を前向きに捉えてあらゆることにチャレンジしていただきたい。主体性を持ってこの成人式を作り上げたように、皆さんの創造的な取り組みが、これからの日本を作り上げていくものであると確信しています。

2009年1月7日(水曜日)

大変な年だからこそポジティブシンキングで

昨年の夏を境に、米国のサブプライムローン問題に端を発した金融危機により、日本経済は「いざなぎ景気」を超える好景気から一変した。原油価格は、過去最高を記録した1バレル147ドルから一気に40ドル台へ急落し、円相場は1ドル115円から今や90円を切ろうとしている。

日本は、円高、株安、地価下落に打ちひしがれ、設備投資も消費も雇用情勢も急激な下降線をたどっている。予想もしないスピードで激変したわけである。どのマスコミも「100年に1度の危機」と報じている。

市長に就任して丸10年がたとうとしているが、今から13年前、当時の円相場も1ドル90円であった。民間企業で、1ドル90円でもやっていけるような中期利益計画を立てたことを思い出す。

私が民間企業に就職して間もない頃、貿易業務に携わっていた当時、円相場は変動相場制に変わり360円から一気に308円へ、そして260円台まで進んだ。その中で利益を生み出さなければなかった。東京での営業時代には、二度のオイルショックを経験。あのときは銀座のネオンが全て消えたものである。

これまで日本経済は幾多の試練を受け、知恵と工夫でそれらを乗り越えてきた。オイルショックが契機となって、石油代替燃料や省エネ技術の開発で今日の環境技術の競争力の基盤も築いた。

今までの好景気により、大手製造業では空前の内部留保資金を保有しているという。にもかかわらず、10万人近い人員削減である。「100年に1度の危機」と騒ぎたて、余りにも悲観的になり過ぎているのではないか。

日本の個人金融資産は1500兆円。年を越した日本人の財布には40兆円を超えるお金が入っているそうである。急激な円高は輸出に頼っている企業にとって大きな痛手であるが、逆に、石油や食料など輸入製品の価格急落はメリットである。もっとプラス要因に目を向けるべきだと思う。

大変な時代に入ったわけだが、物事をネガティブではなくポジティブに捉えなければ、あらゆる分野での「創造と変革」に向けた進化はない。

2009年1月1日(木曜日)

更なる飛躍に向けて

 新年あけましておめでとうございます。輝かしい新春の門出を皆様お揃いでお迎えのこととお慶び申し上げます。

 小野市では、「行政も経営」という基本理念のもと、「行政経営4つの柱」、市民=顧客と捉えた「顧客満足度志向」、何をやっているのかではなく何をもたらしたかを問う「成果主義」、ここしかない小野らしさを追求する「オンリーワン」、言われてからやるのではなく言われる前にやる「後手から先手管理」への転換を基軸として、「更なる進化と変革」へ向けて市政運営を進めてまいりました。

 安全安心のまちづくりでは、全国で初となる「いじめ等防止条例」を制定し、昨年3月、市民総ぐるみでいじめ等の問題に取り組むため、市と議会との連名による「いじめ等追放都市宣言」を行いました。

 また、三木市と協議を進めていました病院の統合は、兵庫県の「小野長寿の郷構想」内の市有地を活用し、新しい病院を建設することに合意いたしました。全国各自治体の病院においては、医師不足や診療科減少が深刻化し、財政的にも厳しい状況に直面しております。幸いにして小野市民病院は直ちに経営を脅かす状況ではありませんが、将来にわたる地域医療の安定確保を図り、より高度でより高品質な医療を地域住民に提供するために合意を決断いたしました。

地域医療の核となるマグネットホスピタルとして、三木市・神戸大学と三者一体となって新たな病院づくりを目指してまいります。
 なお、県下に先駆けて実施中の小学6年生までの医療費完全無料化は、昨今の経済不況の中、子育て世代の負担軽減を図るため、本年4月から中学3年生まで拡充いたします。

 地域の活性化では、以前より市内企業や市長への手紙などで小野市内外の方から要望のあったホテルの誘致について、3年間の交渉の結果、昨年、全国に200店舗以上のホテル事業を展開しているルートインジャパン株式会社とホテル進出協定を締結いたしました。開業は平成21年度中を予定されていますが、このホテル進出により、市街地の都市機能の充実、更に地域経済に大きな効果をもたらし、小野市の活性化につながるものと期待いたしております。

 また、KDDI株式会社が所有していました約100ヘクタールの広大な土地は、5年を超える交渉を経て取得することができました。この土地は、将来の小野市のまちづくりとその飛躍に大きな可能性をもつ貴重な財産であります。今後、市民の皆様とともにその有効活用を図るための検討を進めてまいります。

 学校教育環境の整備では、児童生徒が安全で安心して学校生活を送れるように、中国四川大地震、岩手宮城内陸地震が起こる前に、総事業費60億円をかける10ヵ年学校整備計画を策定いたしました。昨年4月以降、旭丘、河合、小野南の各中学校の耐震補強工事に着手し、間もなく完成いたします。今年は、市場、大部の各小学校の耐震化を進めるとともに、小野中学校の建て替えに着手いたします。また、平成25年から小野東小学校の工事に取り組むなど計画的に学校整備を進めてまいります。

 一方、財政状況につきましては、このように多くの施策に取り組みながらも、健全財政を維持するため、人事制度改革をはじめ入札制度改革などの行財政改革により、9年間で約150億円の経費削減を図ってまいりました。
 昨年、地方自治体の財政の健全度を測るために導入された「実質赤字比率」「連結実質赤字比率」「実質公債費比率」「将来負担比率」の新たな4指標では、県下でも上位に格付けされるなど優れた財政状況を維持しております。

 今年は、急激な経済の混乱の中で大変な年になりそうですが、変化しつづける時代のニーズにフレキシブルかつスピーディに対応し、市民の皆様が「住んで良かったまち小野」を実感していただくために、引き続き全力で邁進してまいります。
 皆様方のより一層のご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

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