2006年7月~9月分のバックナンバー

更新日:2022年03月16日

2006年9月27日(水曜日)

「白雲谷温泉ゆぴか」開業から2年半で100万人

「白雲谷温泉ゆぴか」の入浴者数がいよいよ明日28日に100万人を達成しそうです。平成16年3月のオープン以来、開業から2年半で早くも100万人目のお客様を迎えます。市内だけではなく市外からも連日多くの方に利用していただき大変うれしく思っています。

その記念といたしまして、ちょうど100万人目の方には入浴券100枚をプレゼントいたします。また、スタンプカードのポイントを今までの分も含め10個(入浴10回分)集められた方を対象に、今人気の薄型液晶テレビや、ドラム式洗濯乾燥機、携帯型ゲーム機などの豪華賞品があたる抽選会も11月26日(日曜日)に予定しています。100万人突破の翌日以降から11月25日(土曜日)までの間、10個たまったポイントカードを受付に渡していただくと、抽選の応募券と引き換えます。

既にご存知のとおり、この「白雲谷温泉ゆぴか」のお湯は、地下1,000~1,300メートルあたりの中生代生野層群という、今から約1億年前ごろの地層から湧出したまさに太古からの贈り物であります。兵庫県衛生研究所の分析では、太古の海水の塩分とともに断層深くからのナトリウムやカルシウムなどのミネラル分を温泉基準の10倍以上含んでいて成分の濃い優れた療養泉であるという評価を得ています。そのため、浴後に皮膚に塩分が付着して、汗の蒸発を防ぎ、保温効果がよく、「温まる温泉」でもあります。

9月30日から開催される「のじぎく兵庫国体」で選手宣誓を行うことになった、小野市出身で、女子1500メートルの日本記録保持者である小林祐梨子さん(須磨学園高校3年)も疲れもよく取れると、多い時には週3回行かれることもあるそうです。先日、横浜で開催されましたスーパー陸上では日本人トップの2位で、自己の持つ日本記録を更新されたところであります。国体でもその活躍を期待いたしております。

また、その国体では小野市に来られた選手の方々を「白雲谷温泉ゆぴか」にご招待する予定にしております。練習の疲れをとっていただいて、日本一を目指して頑張っていただきたいと思います。

いよいよ秋の行楽シーズン到来です。ハイキングに運動会やスポーツなど、その後には是非「白雲谷温泉ゆぴか」へもお立ち寄り下さい。記念すべき100万人目となるのはあなたかもしれません。皆様のお越しをお待ちいたしております。

2006年9月20日(水曜日)

名称決定!「小野八ヶ池自然公園」と「龍翔(りゅうしょう)ドーム

小野八ヶ池自然公園と龍翔ドームがある一帯の完成イメージ

現在、「かわい快適の森」の北の出発点にあたる八ヶ池のそばで建設を進めております公園と多目的ドームの名称がそれぞれ「小野八ヶ池自然公園」と「龍翔ドーム」に決定しました。
名称は広報やホームページで公募して応募いただいた約150点の中から、地元の河合地区の地域づくり協議会を中心とした選考委員会で検討を重ね決定していただいたものです。

この八ヶ池に隣接します「かわい快適の森」では里山、ため池、湿地などが一体となった里山生態系が形づくられ、水と緑の豊かな自然が広がっています。平成15年には八ヶ池から夢の森公園までの約4キロをハイキングなどができるように林道コースを整備いたしました。

また、そのコース沿いには「龍翔ドーム」の名の由来となった「龍伝説」を伝える「八ヶ池の祠(ほこら)」をはじめとした多くの史跡も点在しています。その昔、この八ヶ池には龍が住んでいてその龍は人々を大変困らせていたそうです。そこで、当時このあたりにあった慶徳寺というお寺の偉い和尚さんが説法をしたところ龍は人間に生まれ変わることができ、龍はそのお礼としてこの池が枯れないように水を湧き出させたというお話です。

「かわい快適の森」では地元の約200名以上の方が森林ボランティアとして紅葉を植えたり、下草を刈るなどの活動をされています。そのような中で、この恵まれた環境を生かして、人々の交流の拠点や憩いの場を整備してはどうかという提案が出てまいりました。かねてより市民から要望の多かった雨天でも使用できる屋根付きの多目的広場を整備するのにあわせて、地域住民の方を中心として公園の整備計画を立てていただきました。

「小野八ヶ池自然公園」には子どもたちが遊べるアスレチックや遊具、水遊びができる湧き水を利用した親水池、芝生広場などを整備いたします。また、「龍翔ドーム」は30メートル×50メートルの広さがあり、砂入りの人工芝を敷いています。また、屋外にも同じ広さの人工芝を敷いたグラウンドを整備し、両方合わせてフットサルのコートが2面とれるほか、ゲートボールの公式コートも4面とることができ、様々なスポーツや文化行事などに天候を気にすることなく利用していただくことができます。また、それぞれ照明設備も設けておりますので夜間でも使用可能であります。

この公園と多目的ドームは12月に竣工式を行い、来年1月から皆さんにご利用していただく予定です。もうすでに市内だけでなく、市外の方からも利用の問合せも入ってきております。市内には他の地区にも「きすみの見晴らしの森」でのハイキングコースや、「こだまの森」グラウンドゴルフ場、「ひまわりの丘公園」などを整備しておりますが、これらの施設同様、子どもから高齢者の方に気軽に利用していただき、親しんでいただけるスポットとなることを願っております。

2006年9月13日(水曜日)

主役は市民の皆さんです。間もなく開催、「のじぎく兵庫国体」!

国体の開催を皆さんにお知らせする“炬火”(北播磨地域では「未来へつなぐハートの火」)が9月23日(土曜日)小野市にやってきます。オリンピックの聖火リレーにあたる「のじぎく兵庫国体大会旗・炬火リレー」には、市内の小学生の子どもたちから、50年前の兵庫国体のときにも炬火リレーに参加した方、県内最高齢での参加となる85歳の方など公募により申込みのあった80名の方が参加されます。12時25分に「うるおい交流館エクラ」を出発して、小野東幼稚園、神戸電鉄小野駅、商店街、市役所を通り大会会場である「小野市総合体育館アルゴ」に至る約5キロメートル、4区間のコースです。

会場周辺にラベンダーなどを植えているボランティアの人たちの写真

そのゴールとなる「小野市総合体育館アルゴ」では10月1日から10月4日までの間、「成年男子6人制バレーボール」が行われます。準備も多くの市民の方の協力を得てほぼ整ってまいりました。競技運営における審判員や競技補助員をはじめとしたスタッフの養成から、選手達へのお土産づくり、会場周辺や主要道路での植栽など、多くの市民の方にボランティアとして協力をしていただいております。

民泊協力会が作成した受け入れチームの応援に使う旗などがテーブルに並べられている写真

また、全国各地から約160名の選手や監督をお迎えいたしますが、小野市では市内の一般家庭に泊まっていただくための「民泊」を実施いたします。その準備も進んでいます。宿泊先となる約80軒の家庭ではこれにあわせて家を改修してまで受け入れの準備を進められているところもあります。この他にも食事を準備する共同調理、街を美しくして選手たちを気持ちよくお迎えするための各コミュニティセンターや駅周辺での清掃や花の植栽なども行われています。更には受け入れ入たチームの応援に使うはちまきや、旗、横断幕を作成するなど各地区の民泊協力会がチームの応援団として工夫を凝らして取組まれています。準備が進むにつれ各地域のコミュニケーションもどんどん活発になっていますが、更に選手たちとの新たなふれあいの輪が広がることを期待いたしております。

小野市では「6つのいっぱい運動」(花いっぱい運動、きれいな街いっぱい運動、まごころいっぱい運動、スタンドいっぱい運動、笑顔いっぱい運動、元気いっぱい運動)を展開しておりますが、ボランティアで協力いただいている市民の方は延べ約2000人にもなります。国体は選手の活躍の舞台であると同時に、市民の皆さん一人ひとりの活躍の舞台でもあります。皆さんとともに、楽しみ、歓び、思い出として語り継がれるような小野市でしかできない「感動国体」を実現したいと考えております。

また、選手をお迎えするだけでなく、この小野市からも多くの選手が出場します。“兵庫県の顔”として開会式で選手宣誓を行うことになった、小林祐梨子選手(須磨学園高等学校・陸上競技1500メートル・3000メートル)をはじめとして、蛭田伶菜選手(県立小野高等学校・陸上競技砲丸投)、塔本茂貴選手(福岡大学・水泳背泳ぎ100メートル)、門脇創一選手(日本大学・ウェイトリフティング105キログラム級)、土岡達也選手(軟式野球)、友定聖征選手(市立小野南中学校教員・ソフトボール)洞井絵梨香選手(県立社高等学校・ソフトボール)、長尾幸子選手(市立大部小学校教員・弓道)、徳原悠介選手(三田学園高等学校・弓道)、小西真理選手(県立小野高等学校教員・剣道)、常深一成選手(県立小野工業高等学校・山岳)中上佐代子選手(ボウリング)の12名です。

晴れの舞台、選手の皆さんの活躍を応援しています。頑張ってください。

2006年9月6日(水曜日)

健全財政を維持~一般会計28年連続黒字。特別会計、企業会計を含めた総決算額でも黒字~

平成17年度の決算がまとまりました。昨年度は「子育て支援などの福祉の充実」、「安全安心の確保」、「協働と参画の実践」、「ガーデニングシティおのの推進」などに重点をおいて多くの新規事業を実施してまいりました。

主なものとしては「子育て支援などの福祉の充実」では乳幼児医療費の無料化を3歳未満から小学校就学前までに拡大したほか(今年は更に小学校3年生以下に拡大し所得制限も撤廃)、県が廃止した重度障害者や母子家庭等における医療費の個人負担金の無料制度を市が独自で継続いたしました。また、75歳以上の高齢者全員に支給している敬老祝金を2000円から5000円に増額いたしました。

「安全安心の確保」では、パトロール開始1年で市内の刑法犯罪発生件数が約35%も減少するという大きな成果を上げた安全安心パトロール車を2台から3台に増やし地域防犯パトロールを更に強化しました。また、市内全ての公共施設への自動対外式除細動器(AED)の配置や、近隣市に先駆けて平成15年にすでに作成しておりました防災ハザードマップについても一昨年の台風23号の被害状況なども加え新たに作成いたしました。

「参画と協働の実践」においては、昨年の3月にオープンいたしました「うるおい交流館エクラ」が本格的に稼動し、指定管理者制度を活用して、施設の維持管理から事業の企画運営までの全てをNPO法人にお任せするという新しいチャレンジがスタートしています。更に、各地区の「地域づくり協議会」に対する活動費の助成についても1地区あたり100万円から200万円に増額いたしました。これによりますますその活動が大きく活発になりました。今年度は更に300万円に増額しております。各地区で更なる賑わいづくりが展開されることを期待いたしております。

また、「ガーデニングシティおのの推進」として、道路沿線での花やハーブなどを植えたポケットパークの整備、ガーデニングボランティアの活動拠点施設育苗ハウスの整備を行いました。更に、JR加古川線の沿線4駅の周辺整備も行いました。昨年度JR加古川線では乗車数が約5万人増加しましたが、そのうちの60%にあたる約3万人が小野市内の駅での増加となっております。今年は残る北播磨の拠点駅である粟生駅についても整備を進めてまいります。

近隣と比較した平成17年度の決算の表組

このように様々な事業を展開した中で、一般会計の決算総額は、歳入が177億円、歳出が173億円で差引約4億円の黒字となりました。また、市の借金であります市債残高は前年度より約8億5千万円減って168億円となった一方で、貯金にあたる基金残高は減らすことなくほぼ横ばいの81億円を確保いたしました。県下29市中、人口1人当たりで比較してみますと、貯金は1人あたり16万2千円で多いほうから4番目、借金は33万8千円で少ないほうから3番目となっています。

これを小野市の資産と負債の状況を表した公会計のバランスシートで見てみますと、市民1人あたりの資産は137万4千円、負債は40万9千円となり正味資産は96万5千円となります。ちなみにこの金額は兵庫県が発表した決算見込における県民1人あたりの正味資産43万円の実に2倍以上であります。

また、一般会計、下水道事業会計、病院事業会計などを合わせた小野市の決算総額では歳入が358億円、歳出が361億円となり翌年度へ繰り越すべき財源を除いた収支は、約8千万円の黒字となりました。

「行政もまさに経営」という理念のもと、「より高度でより高品質なサービスをいかに低コストで提供するか」を追求するとともに、入札制度改革や、人件費の削減等コスト意識の徹底や職員の意識改革を進め平成11年度から7年間で市税の約2倍に当たる120億円の経費削減を達成できました。

今後も引続き着実な行政経営により健全財政を維持しながら、市民サービスの向上に積極的に取組み「住んでよかった」「住んでいることを誇りに思える」そんな小野市の更なる飛躍を、市民の皆様とともに進めてまいりたいと考えております。

2006年8月30日(水曜日)

基調講演は「小野市の行政経営」のプレゼンテーション

高輪プリンスホテルさくらタワーで開催された、全国トップマネジメント特別集会で市長が前で発言している写真

先週、8月24日、東京・品川の高輪プリンスホテルさくらタワーにおいて開催された、全国の市町村長などを対象とした研修会、「全国トップマネジメント特別集会」において、基調講演をさせていただきました。以前、私も、その研修会に研修生として参加させていただいたことがあったのですが、今度は反対に、講師という立場で参加させていただきました。

今まで、公会計フォーラムや民間市長鼎談などに何回か参加し、最近では、日経ビジネス「ひと劇場」や今年6月14日付けの日本経済新聞の1面で紹介されたものですから、それをご覧になられた社団法人日本経営協会の方から「新しい公共の創造」というテーマで、民間的な現場感覚で成果を上げている小野市の取り組みを是非ご紹介いただきたいという依頼があり、僅か人口5万人の小さな市の取り組みが全国の市町村長さん方の参考になるかなと、いささか躊躇しながら、一方で、日頃から「地方から国を変える」という思いで市政運営にあたっていることから、小野市の情報発信という意味でその講演をお受け致しました。

1時間30分にわたり「小野市の行政経営」についてプレゼンテーションをさせていただきましたが、参加された首長さん方は、皆さん大変熱心にお聞きいただき、何か自分の自治体で活用できるものはないか、持って帰れるものはないか、新たな戦略を求めた真剣な姿勢と、その上、講演後の「非常に刺激的な講演であった。勇気づけられた」という生の反響にかえって恐縮した次第であります。

現在、全国の多くの自治体で行財政改革や、地域振興対策に智恵を絞られています。しかしながら、行政運営は自治体ごとに異なるもので、小野市のケースをそのまま当てはめて参考になるという甘いものではありません。いうまでもなく、地域にはそれぞれ歴史、風土、慣習、市民意識といったバックグラウンドが異なります。

最も重要なことは、「看脚下」すなわち、足元を見て、現場現物主義にたって、加えて、ネガティブではなくポジティブシンキングに物事をすすめることであると認識致しております。「画一的横並びの仲良しクラブ」から脱却し、その地域の良さ、持ち味を生かすことが大切であります。

そして、リーダーはリーダーシップを発揮してこそ真のリーダーであり、そのリーダーシップを発揮するための仕組み・システムの構築が必要であって、根本的には、「成果と報酬が連動する公務員制度改革が不可欠だ」と申し上げた次第であります。

ところで、来月、今度は、「政策分析ネットワーク 政策研究・教育カンファレンス」という東京で開催される学会において、パネラーの1人として、これからの地方分権改革へ向けて、自治体運営の責任者としての今までの経験や目指すべき理念などを発信して欲しいと出席依頼が入っております。

「政策分析ネットワーク」は、竹中平蔵慶応大学教授(当時)を初代代表として設立された中央省庁・地方自治体、政策系大学、シンクタンク、マスコミ、民間企業、経済団体の関係者などが参加する政策研究者と政策実務者のプラットフォーム(討論会)で、錚々たる方々が参加されるようですが、私の持論であります、認識学ではなく、現場現物主義にたった体験学に基づく思いを申し上げたいと考えております。

2006年8月23日(水曜日)

高校珠算日本一の計算力、あなたもチャレンジしてみてください

甲子園では、夏の全国高等学校野球選手権大会が開催され、数々の熱戦が繰り広げられましたが、8月17日にはここ小野市で「そろばん甲子園」を開催いたしました。高校珠算日本一を決める「全国高校珠算競技大会」です。

この大会は昭和30年から半世紀以上にわたり開催していて、今年で52回目を迎えました。その間、昭和48年の第19回大会から神戸市に会場が移されましたが、一昨年の第50回記念大会からは再びそろばんのまち小野市に会場を移して開催しています。小野市での開催となってから年々出場校も増え、今年は北は北海道帯広柏葉(はくよう)高等学校から、南は鹿児島県の樟南(しょうなん)高等学校・串良(くしら)商業高等学校までの合計73校、総勢359人の参加をいただきました。

競技は見取算、除算、乗算、などの総合競技(600点満点)と、見取暗算、読上暗算、読上算などの種目別競技が行われました。学校によっては同じTシャツで揃え、頭にはちまきを巻いて気合を入れるなど、熱い戦いが繰り広げられました。

どの競技も高校日本一を決めるだけあってその計算の速さ、正確さには大変感心させられますが、何よりもすごいのが、読上暗算です。何桁もの数字がとても速いスピードで読上げられていくのですが、そろばんを使わずにそれを聞くだけで瞬時に暗算し答えを出すその集中力のすごさにはいつも驚かされます。

昨年の総合競技では6年ぶりの満点が3名も出るというハイレベルな戦いでありましたが、今年もなんと同じ高校の2名の選手が600点満点となりました。広島県立広島商業高等学校の3年生の宮原和希君と岸本友里恵さんです。そして、2名による緊迫した決勝戦を制し「高校珠算日本一」に輝いたのは宮原和希君でした。

また、団体の部でも広島県立広島商業高等学校が、3年ぶり9回目の優勝を果たされました。
「高校珠算日本一」おめでとうございます。

来年も小野市で8月10日に開催いたします。是非、皆さんも一度会場に足を運んでいただき「高校珠算日本一」のその計算力のすごさを肌で感じていただきたいと思います。

2006年8月16日(水曜日)

深刻な医師不足問題に対しては自治体病院の広域連携が不可欠

今、公立病院の医師不足が大きな社会問題となっており、連日のように新聞等に取り上げられています。小児科医や産婦人科医が不足しているとマスコミ等でいわれ始めたのはここ2~3年だと思います。小児科に限って言えば、以前は、どの公立病院も、小児科は、大人と違って、患者1人当たりの診療時間が多いにもかかわらずその診療報酬が少ないという理由で余り力を入れられなかったようでありますが、そのような中でも小野市では、以前より4名の小児科医を配置いたしておりました。

そのようなこともあり、三木市民病院、市立西脇病院、市立加西病院、公立社病院、小野市民病院の5病院に加え、中町日赤病院、青野ヶ原病院の院長、北播磨地域の医師会長、そして、各自治体の市町長で構成する北播磨保健医療福祉連絡協議会において、昨年10月、小野市民病院が小児救急拠点病院としての指定を受けたところであります。

ところが、先週、北播磨の地域づくり懇話会が小野市の「うるおい交流館エクラ」で開催され、県知事をはじめ北播磨地域の全市町長が参加して意見交換が行われましたが、その中で、北播磨保健医療福祉連絡協議会を構成する市長さんのお一人から次のようなお話しが出ました。「5つの自治体病院連携によるそれぞれ診療科目の機能特化が自明のように必要だといわれるけれども、自分はその見解には賛成できない。市政を預かる市長として、自分の市で、この診療科目は設置できないとは言えない」。

しかし、同じ市長としてその方のお気持ちもわかるのですが、病院を取り巻く環境というのはそのように甘いものではありません。知事からも、「現実論として、医師確保の難しい診療科目については、どこかに集約して運用していくことが必要であり、例えば、産婦人科医を2人づつ5つの病院に配置する体制をとるのが良いのか、それとも5人づつ2つの病院に配置する体制が良いのかという場合、2人づつでは産婦人科はまわしていけない。そうすると、5人の配置を考えた方が良いいわけです。そういうことを地域医療協議会などで議論をしていただきたい」というお話しもありました。

深刻な医師不足の中で、北播磨地域約26万人の医療を守っていくためには、北播磨地域内における機能特化、つまり、それぞれ自治体病院の役割分担と、連携、ネットワークが不可欠であります。このことは、5つの自治体病院院長の共通した見解でもあります。現在、小野市民病院は、北播磨の小児救急の中核病院として、7名の医師を配置いたしておりますので、近隣自治体へも小児科医の応援派遣を行っております。やはり、医療の現場の人たちの生の声をしっかりと受け止め、現実を直視して、地域の自治体病院がしっかりと手を組んで連携すること、その中で、できることを我々自身で智恵を出し合って運用していかなければなりません。

それぞれの市長さんが自分たちの公約という名の下において、とにかく診療科目を全部揃えるのは市長の使命であるということで単独で行動されるということになれば、結果的には、他の病院も含めて破滅につながっていくことになります。

現実に医師確保ができない実情において、自治体病院だけではなく、開業医も含めた北播磨地域全体のネットワークを築き、住民が安心して医療を受けられるような体制を構築することが最大の課題であると認識いたしております。

2006年8月9日(水曜日)

“議員”と討論、「小学っ子議会」を開催!

議会場に小学生が並んで座っている写真

先週、小学校6年生の皆さんに“1日議員”になっていただき「小学っ子議会」を開催いたしました。この「小学っ子議会」は、平成12年から行っており、今年で7回目となりました。
当日は、議長を含めた21名の議員だけでなく、撮影や録音、時計係りなどの議会事務局のスタッフも全て児童たちが担当しました。

この「小学っ子議会」には3つのねらいがあります。1つ目は将来を担う子どもたちが、自分たちの住んでいるまち小野市についてどのように感じ、どのような夢を描いているかということを把握すること、2つ目は、子どもたちに市政への関心を深めてもらうとともに、積極的に討論する経験を養ってもらうこと、そして3つ目は、子どもたちに理解してもらうには、難しい言葉を使わずにわかってもらうことが必要で、私や職員にとって市民へわかりやすく情報を伝えるための能力を養うということであります。

今までは、限られた時間の中で20名の“議員”1人ひとりから質問を受け、再質問も質問者本人だけに限っていました。しかし、1つの問題に対して“議員”全員が参加し、もっとじっくり討論していただきたいと考え、相談しあって再質問ができるように“議員”には2人1組になって発言をしてもらいました。更に、答弁に対して質問者だけでなく誰でも質問ができるようにしました。

また、本来であれば、助役や収入役、部長も答弁を行うのですが、昨年の「小学っ子議会」に参加した議員からは「自分の質問に市長に答えてもらって、とても励みになって嬉しかった」という感想が多かったことから、今年は全ての質問に対して私が答えることになりました。質問数は全部で10問でしたが、再質問、再々質問も出てくるなど予定時間を1時間半もオーバーする白熱した議会となりました。終了まで4時間かかりましたが、実際、全ての質問に対してお答えするというのは大変でした。

「小野市に映画館ができると、人がたくさんあつまってきます。経済効果も生まれると思います。小野市に映画館を作る計画はないのでしょうか。」といった本当の議会でもでてきそうな質問から、「小野市では登下校の安全を守るためにどのような工夫をされているのか教えてください」「通学の時間帯には車が通れない道路があるけれども、そのような道路を広めていったらどうでしょうか」といった身の回りの安全安心についての質問、また「川にはヒメタイコウチなどの希少生物が住んでいるけれどもゴミが多いのでクリーンキャンペーンの回数を増やしては」、「加古川の河川敷にテニスや野球ができるスペースがあったらいいのに」など子どもたちが普段の生活の中で素直に疑問に思ったことなど様々な質問や提案がありました。

そしてなによりも驚いたのが、全部の質問に対して再質問や再々質問がでてきたことです。しかも、その質問は私が答弁した内容に対しての質問ばかりで、きちんと討論ができたことに非常に感心いたしました。普段から自分達の住んでいる地域のことを含め、いろんなことに興味を持って考え、取り組んでいるからこそ出来ることだと思っています。

私は「経験こそ我が最良の教訓なり」を信条としていますが、何事も体験してそして挑戦してみて、そこで自分が感じたことというのは将来何かのときに必ず役に立つと思っています。

子どもたち1人ひとりのこの体験が、将来、きっと「小野市を変える!」「小野市をよくしていこう!」という思いにつながっていく、そんなことを感じた「小学っ子議会」でした。

2006年8月2日(水曜日)

「e都市ランキング」全国で第20位!県下第2位!

今年も、日経BP社の「e都市ランキング」が発表されました。この「e都市ランキング」は、各自治体の情報化の進展度を点数化(満点は100点)してランキング付けされたものです。全国1843の自治体を対象にしたアンケート調査で、そのうち回答のあった1613の自治体のうち小野市は82.9点でなんと20位になりました。平成15年は44位、平成16年46位、平成17年46位と、3年連続50位以内に入っていましたが、平成18年は20位と大きく順位を上げ、県下29市中西宮市に次いで第2位となりました。

調査項目と調査結果は次のとおりです。

  1. 「インターネットでの情報・サービスの提供」…40点中32.7点
    行事イベントの案内や、図書館の蔵書検索・予約、公共施設の予約状況、携帯電話等への情報配信等。
  2. 「Webページの利便性(アクセシビリティと言うらしいですが)の確保」…10点中9.2点
    適切なタイトルの掲載や、障害者への配慮等。
  3. 「庁内の情報インフラの整備や業務の情報化」…15点中12.7点
    庁内のパソコンの導入や、住民からのメールへの回答等
  4. 「情報化に関する政策の実施」…20点中16.5点
    住民向けのIT講習や、小中学校へのパソコンの導入、ITを活用した防犯・防災対策等
  5. 「セキュリティ対策の実行」…15点中11.8点
    ウイルスや、今話題となっているWinny対策等

調査項目は社会情勢にあわせて毎年変更されています。今年は防犯や防災情報のメール配信や、セキュリティ対策の強化、携帯端末などからのホームページの閲覧などの項目に重点がおかれていたようです。

小野市では平成17年から、登録された市民の方の携帯電話等へ、防犯や防災の情報を24時間体制でメール配信しています。現在、登録されている人数は小学生や中学生の保護者を中心に、2000人を越えています。

配信する情報は、市内で発生した「振り込め詐欺」や、「架空請求はがき」、「登下校時の子どもへの声かけ事案」などの警察からの情報はもちろんのこと、教育委員会や学校、一般市民から寄せられた情報も間違いがないか警察とも連携をとったうえで配信しています。また、気象警報などの防災情報も消防と連携をとりながら配信しています。先月の豪雨のときには、土砂崩れや、停電、避難勧告などのメールの情報を見て判断して自主的に避難された方もありました。

こういった情報を提供することで、市民の方の防犯や防災に対する自己防衛の意識を高めていただくのに役立てばと思っております。行政と市民が一体となって、地域の安全を確保してまいりたいと考えております。

なお、この防犯・防災情報のメール配信を希望される方は、市民安全部へお越しいただくか、下記のアドレスへ「登録希望」と入力してメールを送信していただければ登録できます。是非、皆さんも登録してください。

登録受付メールアドレス

2006年7月26日(水曜日)

「らんらんバス」の乗客数増加!

先日、市民の方から「今日らんらんバスに乗り2歳の息子と一緒に“児童館チャイコム”に行ってきました。初めて乗りましたが、とても便利で100円とは安いです。しかも65歳以上は無料ということで感動しました。年をとっても住みやすそうなので安心して老後を迎えられます。これからもよろしくお願いします。あまりに感激してメールしてみました」という嬉しいお便りをいただきました。

らんらんバスの利用者の推移のグラフ

「らんらんバス」の運賃として従来は大人100円、小学生50円(小学生未満は無料)の料金をいただいていましたが、今年の4月から、65歳以上の高齢者と小学生以下は無料といたしました。また、6月には、通勤や通学、市民病院への受付け開始時間などに合わせて始発を従来の8時台から7時台に変更したほか、神姫バスのダイヤ改正により登下校時にバス利用が出来なくなった児童のためにルート変更なども行いました。
その結果、4月から6月の間の利用者数が昨年と比べ、約40%増加し毎月約4千人が利用されています。

この「らんらんバス」は、37人乗りの小型バス3台で市内を巡回しており、運行を開始してから3年目を迎えました。乗客の約80%が65歳以上の高齢者と小学生以下の子どもたちで、これまでに延べ約9万人の利用があり市民の足として定着してまいりました。

運行を開始した当初、停留所は110箇所でしたが、現在は、市内138箇所に停留所を増やし、市役所や市民病院、図書館、ひまわりの丘公園、白雲谷温泉ゆぴか、JRや神戸電鉄の駅などを巡回する10ルートを設けています。多くの市民から新たなバス停の設置要望が寄せられる一方で、利用の少ないバス停については各町の区長さんに利用促進のお願いをし、それでも利用者が増えない場合は統廃合をするなど、公募による市民の方とともに「小野市コミュニティバス運行計画検討会議」で検討を重ね利用者のニーズと実態をきちんと分析し効率的な運行を図っています。

市内には、JR加古川線や神戸電鉄、神姫バスなどの公共交通機関が走っていますが、大都市とは違い市内の公共施設や市の中心部に行くのには、やはり車が一番の足となっています。高齢者が増え、車を運転できない交通弱者がますます増えていく中にあって、「ひまわりの丘公園」や「白雲谷温泉ゆぴか」「うるおい交流館エクラ」をはじめとした公共施設や様々なサービスを単に用意するだけではなく、誰もが気軽に、そして利用しやすい環境をつくっていくことも「ハートフルシティおの」の実現を目指している小野市が取組むべき使命であると思っています。

「らんらんバス」が交通弱者である高齢者や子どもたちにとってより身近になることで、その活動範囲やコミュニケーションの輪が広がり、人と人、人と夢を結ぶコミュニティバスとして多くの方に喜んでいただけることを願っています。

2006年7月19日(水曜日)

「小野まつり」まであと1ヶ月!~「おの恋おどり」には県下最大102チーム出場~

8月19日(土曜日)と20日(日曜日)の2日間にわたり「第29回小野まつり」を開催いたします。
今年のテーマは「輝心」です。このテーマには、まつりに関わる全ての人々が、やりがいや生きがいに繋がる心、ふるさとに対する誇りづくり、そして、いきいきとした輝く心を持てるようなまつりにしたいという思いを込めています。

この「小野まつり」は「まつりを通して小野市を変えよう」という私の思いに賛同していただいた市民の方など約100名による「小野まつり実行委員会」が中心となって企画運営を行っています。そして、「郷土を愛する人たちの誇りとなるために!」という基本理念を掲げ、平成12年から「小野まつり」の改革に取組んでまいりました。昨年は、来場者数も当初の約3倍となる約14万人で賑わうなど、北播磨を代表する大きなイベントに変貌しました。

おの恋おどり出場チーム数の推移のグラフ

そのまつり改革の中心となったのは、よさこい形式のおどりを取り入れた「おの恋おどり」です。出場チーム数も平成13年は16チームでしたが、14年は24チーム、15年は50チーム、16年は68チーム、17年には95チームと遂に県下最大の出場チーム数となりました。そして、今年は更に多い102チーム、約2300人の参加申込みがありました。

このように、出場チームが増えてきた要因は、実行委員会が中心となって知恵と工夫を絞り、出場者の声も聴きながら、多くの人が参加しやすい、また、参加したいと思えるような環境を作ってきたことにあると思います。

よさこい形式のおどりだけにこだわらず、盆踊りやジャズダンスなど他のおどりでも参加できるようにしていることや、「大池総合公園」と「うるおい交流館エクラ」の2箇所にメインステージを設けステージに立つ機会をできるだけ多くしたり、踊り子さん個人を観覧者が審査する「おの恋おどりパレード」を行ったりと様々な取組みがされています。また、入賞チームが踊る夜のステージでは仕掛け花火による演出も行っており「あの舞台で踊ってみたい!」と好評を得ております。

出場チームの7割以上が市外からのチームで、神戸や姫路、篠山、淡路、そして県外は京都などからも参加されています。出場者は「小野まつり」の運営協力金として、自己負担で1人500円の参加料を払い、更に、チームによってはバスをチャーターしてまで出場されるところもありますが、昨年出場されたほとんどのチームが今年も参加されています。この「おの恋おどり」が、7年間にわたる実行委員会の努力により、出場者や来場者に受け入れられ県下最大のダンスイベントとして定着してきたことの現れではないかと嬉しく思っています。

昨年、この「小野まつり実行委員会」の事務局も小野市役所からNPO法人の手に移りました。まさに小野市が掲げる「参画と協働」により名実ともに市民主体のまつりとして新たな一歩を踏み出しております。市民の皆様とともに「ことおこし」「ものおこし」そしてそれらを支える「ひとおこし」を実践し、小野市に住んでいる人や小野市を故郷にもつ人たちが誇りに思える、そんな「小野まつり」にしたいと思っております。

2006年7月12日(水曜日)

今年も「市長への手紙」が始まりました

ご意見・ご提案の強化月間として毎年7月、8月に実施をしている「市長への手紙」が始まりました。この「市長への手紙」を始めて8年目になりますが、今年も毎日多くのお便りをいただいております。その1通1通全てにまず私自身が目を通し、それぞれの部署に対応策を指示致しております。さまざまなご意見があり、全てに対応策等を指示するのは実際のところ大変なことなのですが…。

小野市では、「市民=顧客」の立場に立って、従来どこへ言ったらよいのかわかりにくかった要望や苦情、様々なご提案などを組織として1箇所でお聴きするため、平成11年に「市民サービス課」を設置いたしました。そして、「情報は市民の財産」という認識のもと、「広報広聴の多様な展開とシステムづくり」に取組んでおり、皆様からのご意見は、年間を通していつでも受付けております。市役所へお越しになって直接お話をお聞きする場合のほか、今回の「市長への手紙」や、「市長へのメール」、「電話による受付」など様々な方法でお聴きし、その都度コードナンバーを付けて内容をカードに入力し、まず私が全て拝見させていただいたうえで、記名であろうと匿名であろうと、全てに文書で回答するという仕組みを構築しています。

ただし、匿名の場合は、返送できませんので、プライバシーに関係することを除いては、ホームページや広報等に掲載するようにいたしております。加えて、いつ受付していつ回答したのか、どのような回答をしたのか、また、回答までの期間はいくらかかっているのかといった情報も含め、全て1つのデータベースで管理するシステムにしております。ちなみに、昨年は「市長への手紙」をいただいてから回答までに要した日数は平均で5.6日と、前年より1日短縮しています。こういったことも全てわかるように管理を行っています。

いうまでもなく、この「市長への手紙」をはじめとした市民の皆様からのご意見やご要望は単なる聞きっぱなしの目安箱ではありません。その目的は2つあります。まず1つ目は、市民の皆様からの意見を市政へ反映させることそして2つ目は、職員の問題解決能力の醸成であります。いわば、市民の皆さんから添削問題をいただき、それに対して、文書で回答するということは、アカウンタビリティ、つまり説明責任を果たし、そして、きちんと対応する能力を養うことであります。

そして、皆さんからのご意見に対しては、全庁的に検討して、「長期的に検討するもの」「短期的に実施するもの」、「直ちに対応するもの」、「国や県に権限があり市ではできないもの」、「住民自らが行なっていただくもの」、「対応できないもの」などに分類して対応しております。このように全庁的な仕組み、システムとして対応しておりますので、誰の意見であるかといったことや、担当者の感情等に左右されることがないことは言うまでもありません。たとえ、議員さんからの要望であっても、自治会長さんからの要望であっても、小学生や保育園の子どもからの要望であっても全て平等に「市民の皆様からの意見」として取り扱っています。

これまでに皆さんからお寄せいただいたご意見は約5,000件にものぼりました。昨年は1年間で約700件のご意見をいただきましたが、そのうち感謝やお礼の内容のものが約40件と前年の約4倍に増えております。顧客満足度志向を追求し続けている成果が少しずつではありますが現れてきたのではないかと嬉しく思っております。皆さんから寄せられるご意見の1つ1つが貴重な財産であります。是非、日頃思ったことなどを提案していただき、まちづくりに参加していただければと思っています。

8月31日までの強化月間の期間、公共施設や郵便局、コンビニ、スーパーなど、昨年より2箇所多い市内40箇所に「はがき」を設置いたしております。もちろん郵送料は無料となっております。多くのご提案をお待ちいたしております。

2006年7月5日(水曜日)

小野市内全てのJRの駅で利用者数が増加!

小野市のJR駅の乗車数の推移の表組

小野市内には市場・小野町・粟生・河合西・青野ヶ原の5つのJRの駅がありますが、JR西日本の発表によりますと、平成17年度のJR加古川線(加古川~久下村間、全19駅)の利用者は225万3千人で、昨年より約5万3千人増加致しました。しかも、そのうちの約60%を占める3万人が小野市内の駅での利用によるもので、小野市内全ての駅で乗車人数は増加しております。

小野市では、平成16年12月のJR加古川線の電化にあわせて、市場・小野町・河合西・青野ヶ原の4つの駅舎改築を市単独で行いました。また、各駅の利用増進や活性化を図るため、市場駅、小野町駅、青野ヶ原駅では駐車場など駅周辺の整備も行いました。

現在、河合西駅でも、隣接地権者の協力を得て用地を取得し、駐車場や駐輪場を備えた駅前広場の整備を行っております。市単独で実施した4駅及び駅前広場の整備費用は約2億2千万円であります。また、JR粟生駅についても約5億円かけてその整備を行う予定であります。粟生駅は、神戸電鉄とJRが接続する結節点でもあり、その核となる施設として「陶芸の館」を整備し、「生きがい、ゆとり、新たな交流」をテーマに据えた整備を行ってまいりたいと考えております。

それぞれの駅舎には、駅としての機能だけではなく、地域住民が団らんやコミュニケーションの輪を広げる場として利用できるよう、各地域づくり協議会の意向を反映させた整備を行いました。地域の方々もそれに十分応えていただき、駅及びその周辺の掃除や花の植栽などのほか、夏には七夕飾りや、冬にはクリスマスツリーを飾るなど、自分達の地域の玄関口として、熱心にその管理や利活用をしていただいております。

また、小野町駅では、皆様もご存知のとおり、地元の営農組合が中心となって地域でとれた蕎麦や野菜を使い、手打ちの蕎麦や惣菜、お菓子などを販売するそば工房「ぷらっときすみの」を開業されています。地産地消のため材料が限られ昼間だけの営業ですが、これを目当てに鳥取、香川、徳島などから来られる方もあるそうで、連日多くの方で賑っております。この小野町駅では、16年度と比較して定期乗車が減ったものの普通乗車は約8千人(約40%)増えました。

地域の活性化を図り利用客を増やすため「駅長の全国公募」などと突飛なアイディアを出されているところもありますが、単なる見せかけのやり方では地域の協力は得られないと思います。

行政と市民は、下請けではなく、良きパートナーであります。やはり、行政として主体性を持って投資すべきところはきちんと投資することが重要であり、そのように行政が率先して取組んでこそ、市民の協力が得られ、その成果が出せるものと確信を致しております。

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秘書課
〒675-1380 兵庫県小野市中島町531番地
電話番号:0794-63-1002
ファックス:0794-63-6600

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