2005年7月~9月分のバックナンバー

更新日:2022年02月04日

2005年9月28日(水曜日)

入札参加資格者に対する指名条件の一つはシートベルトの着用

今、秋の全国交通安全運動週間です。
先般、県が行なったシートベルト着用調査では、小野市を含む北播磨地域は、85.8%と県下11県民局のうち最も低い結果でした。県下最高は、阪神北地域の95.4%で、県全体の平均は、91.2%です。北播磨地域が最も悪いことから、先月、8月12日、小野市としては、市内の入札参加資格者にもシートベルト着用の市民の模範になっていただくことを決めました。おそらく県内では初めての試みだと思います。

対象となる業者は、建設工事、測量、建設コンサルタント等、物品、役務の提供のうち、当該年度の契約をしている業者で、今年度は98社であります。
具体的な実施方法は、入札や物品の納入で来庁される際には関係職員が、工事現場においては監督員が、それぞれ着用状況を確認いたします。いずれの場所においても未着用の場合は、その場で着用指導を行うこととしております。

そして、シートベルト未着用を発見した場合のペナルティーは、1回目は口頭により着用を促します。1回目で改善されない場合は文書通知を行います。それでも改善されない場合は、再度文書通知をして指名保留するという内容です。

小野市では「QCD(品質、コスト、納期)+CSR(社会的責任)」を重視した入札制度を実施しているところですが、やはりシートベルト着用の推進もその社会的責任の一環であると考えております。

「シートベルトの着用は本人の意識次第であり、街頭キャンペーンなどの啓発活動しかない」といわれていますが、しかし、掛け声だけではなかなか成果は出ません。やはり行政が率先してモラルを引き上げる具体的な方法を示すことが必要だとの思いからこのような決定を行いました。

先日の神戸新聞「発言」の欄に、神戸市在住の方から、「北播磨地域のシートベルト着用率が県下で最も悪いことを知った小野市では、直ちに打てば響く決定をした。口コミでうわさが広がり、一般市民の間でも互いにシートベルトの着用を指摘しあっているようだ。どうか着用率No.1になってください」とエールも寄せていただきました(感謝!)。

ちなみに、市職員のシートベルト着用の徹底については、以前より、出勤時の抜き打ち調査を行っております。前々回の調査では、1名の未着用者がありましたが、前回の調査では100%の着用率です。未着用者は庁内で氏名を公表して徹底を図っております。

すでに、多くの企業では、それぞれの社内でこのような取り組みをされていますが、社内だけでなく社外へもその啓発を広げていただき、行政、企業、地域が一体となって交通安全対策に取り組み、少しでも成果が上がることを願っております。

2005年9月21日(水曜日)

着実な行政経営 一般会計27年連続黒字決算

16年度決算がまとまりました。平成14年・15年と2年連続で過去最高となる積極予算を編成し、「白雲谷温泉ゆぴか」や「うるおい交流館エクラ」の整備をはじめとして積極的に大型投資事業を実施してきましたが、市制施行50周年の節目を迎え、平成16年度は、「安全・安心のまちづくり」や、市民との「参画と協働のまちづくり」を更に推し進め、ハードからソフト事業重視への転換を図った年でした。

主なものでは、まず、「安全・安心のまちづくり」として、市民が安全で安心して暮らせる生活環境の実現をめざし、県下の市で初めて行政組織の中に専門分野としての「市民安全部」を新設しました。その「市民安全部」を中心とし、6月には警察官OBによる「安全安心パトロール」をスタートさせ、学校の通学路や交通危険箇所、空き巣や車上狙い、不法投棄などに重点をおき地域巡回パトロールを行っています。また、全小学校、養護学校及び幼稚園に警備員を配置したほか、各地区からの要望に基づき、毎年約70基設置しておりました防犯灯についてもこの度は、約2倍の133基を設置しました。これらの取り組みにより、15年度と比べ市内の犯罪件数が35%も減るという成果をあげ、今年は更に減少傾向にあります。

また、「参画と協働のまちづくり」として、3月には市民活動の拠点施設となる「うるおい交流館エクラ」がオープンしました。指定管理者制度を活用し、その管理・運営をNPO法人にまかせるというチャレンジにより、市民との「参画と協働」を本格的にスタートさせ、現在入館者数も3月のオープン以来約5ヶ月間で10万人を突破するなど、その交流が活発になっております。

更に、「子育て支援のまちづくり」としましても、育児ファミリーサポートセンターを新設し、地域で子育て支援に取組む環境整備を行いました。また、15年度から実施しています3歳未満児の乳幼児医療費の無料化を継続して実施し、今年度は更に小学校入学前までその範囲を拡大しています。小野市独自に実施した漢字、計算、体力検定である「ハートフルチャレンジおの検定」はNHKでも紹介され、また文部科学省からも高い評価を得ています。

この他にも、JR加古川線の電化に伴い、沿線4駅を改築したほか、神戸電鉄小野駅の周辺整備を行いました。今年度は更にJR加古川線の沿線4駅の周辺整備を進めていく予定です。現在、それぞれの駅は、地域のコミュニケーションの場として、地域の方々が清掃をされたり、花を植えられたり、また蕎麦や惣菜を売られたりして活用されています。生活基盤の整備においては、市道舗装率も93.0%となり、5年前と比べ16%伸びています。下水道普及率も5年前と比べ、27%伸び98.1%と市内全域でほぼ完了となっています。参考までに申し上げますと小野市を除く北播3市の市道舗装率の平均は88.9%、下水道普及率は86.2%であります。

このように積極的な事業を展開しながらも、財政運営面におきましては、コスト意識の徹底や経費節減と職員の意識改革を進める一方、市税等自主財源の確保にも務め、市税は昨年度より1億2千万円増の65億3千万円となり、5年ぶりに税収増となりました。

その結果、一般会計の決算総額は、歳入が203億7千万円、歳出が199億8千万円となり、差引約4億円の黒字となりました。また、市(一般会計)の借金であります市債残高は、うるおい交流館の建設等により、前年比で約8億円増の177億円となった一方で、貯金に当ります基金残高は、前年度末より約2億円増の82億円を確保いたしました。ちなみに、県下25市中、人口1人当たりで比較してみますと、貯金は多いほうから3番目、借金は少ない方から7番目であります。尚、借金である市債残高は増えていますが、これら借金の返済が財政を圧迫していないかを示す起債制限比率というものは9.4%であり、県下25市中で一番良好な状況であります。

一般会計、下水道事業会計、病院事業会計などを合わせた小野市の決算総額は、歳入385億円、歳出388億で、翌年度へ繰り越すべき財源を除いた収支は、1億円の黒字決算となりました。

市の資産と負債の状況は、これを公会計のバランスシートといいますが、市民1人あたりで見てみますと、1人あたりの資産は138万円、負債は42万円で、正味資産95万となります。これは兵庫県が発表した決算見込みにおける県民一人当たりの資産より16万円多く、一方負債は37万円少ない金額です。「行政もまさに経営」であり、「より高度で、高品質なサービスを、いかに低コストで提供するか」を追求し、従来の延長線ではなく、「ゼロベースでの発想でチャレンジ」する行政経営を更に進めてまいります。

2005年9月14日(水曜日)

市役所あげての職員研究発表会を開催

二人の男女がステージ上でパワーポイントで発表し、それを視聴席にいる職員たちが見ているという職員研究発表会の様子の写真

8月31日に職員研究発表会を開催いたしました。内容は市政に関して各所属での事業や、関心を持っていることなどについて、各自が研究したことをパソコンのパワーポイント(プレゼンテーション用ソフト)を使ってスクリーンに映し出し、多くの職員に発表して、その内容、技能を競うものです。以前は技術職員を中心に行っていましたが、昨年度より全職員にまで対象を拡大し、今年で2回目の開催となります。おそらく市役所全体をあげてこのような取組みを行っているところは少ないのではないでしょうか。

発表は全部で5件ありました。それぞれ20分~30分の持ち時間の中、介護保険制度、少子化対策、農業振興、広報・広聴・市民活動に関するもの、市民との参画と協働に関するもの、など各自の仕事に関する内容の発表でしたが、発表方法はそれぞれ創意工夫を凝らしたものでした。パワーポイントというソフトの特性を活かし、絵や写真、グラフなどを用い、職場で即市民向けの説明資料として使えるようなものや、資料や数値を徹底して分析したもの、現状をふまえ新たな提案を行ったもの、市の方針と自分たちの取組みを理論的な展開で説明したものなど、どれも解りやすい発表であったと思います。

私も毎年4月の区長総会などでプレゼンテーションを行っていますが、市民に対し行政のアカウンタビリティつまり説明責任を果たす中で、解りやすく説明し、市民に聞いてもらい、理解してもらうことは行政の大切な使命であります。

この研究発表会のねらいは3つあります。まず1つ目は職員の仕事に対するモチベーションを高めることであります。課題を深く掘下げ研究し、またその発表を聞くことにより、各自の仕事においてその果たしうる役割を見直し、自己啓発への取組みや、仕事に対する動機付けを行っていくことであります。また2つ目は市民に対して理解してもらうためにいかに解りやすい説明を行うかという職員の説明能力・プレゼンテーション能力の向上であります。そして、3つ目は、発表者のみならず参加した職員の知識の習得や公務遂行能力の向上であります。

仕事が終わってからの勤務時間外で自主参加という形で行っていますが、約180名の職員が参加し、また、ほとんどの市議会議員も参加され、発表した職員にとっても、またその発表を聞いた職員にとってもモチベーションを高める良いきっかけとなったことと思います。採点については、発表内容やパワーポイントの使い方、話し方や進行の仕方など、全部で15項目にわたるきちっとした採点基準を設けて採点しています。私を含めた4名の特別職と部長3名の計7名による採点の結果、市民課の職員による「小野市における人口動向とまちづくりデザイン」についての発表が最優秀賞となりました。年々職員のプレゼンテーション能力はあがってきており、来年はどんな研究発表が行われるのか楽しみです。

現在小野市では市民100人あたりの正職員数は県下28市中最少となっています。行政も経営であり「より高度で、より高品質なサービスを、いかに低コストで提供するか」については、仕事のやり方の見直しや役割分担の明確化に加え、職員個々の能力を最大限に発揮することが重要であります。この研究発表会をとおして市民に信頼される職員となり、更なる市民サービスの向上につながることを期待しています。

2005年9月7日(水曜日)

新たな特産品に向けて ~パッションフルーツ~

皆さんは、パッションフルーツをご存知でしょうか?先日市内の農家の方が植えておられるパッションフルーツを見てまいりました。スーパーなどでもほとんど見かけることがないので、知らない方も多いとは思いますが、このパッションフルーツは南米ブラジルが原産地の果物で日本では沖縄、奄美諸島、小笠原諸島など暖かい地方で多く栽培されています。

パッションフルーツの写真。まだ熟していない緑色の果実がついている。

大きさはテニスボール大で、熟すと赤褐色の実がなり、熱帯フルーツの中で最も香りの良いフルーツと言われています。また、カロチン、カリウム、リノール酸が含まれ、高血圧予防、動脈硬化予防の効果があり、また、疲労回復に有効なクエン酸も多く含まれているそうです。

昨年よりここ小野市で、このパッションフルーツを特産品にできないかと栽培にチャレンジされる農家の方が増えてまいりました。近畿地方での栽培は初めての取組みであります。昨年数名を中心として始まったこの取組みも、ほ場見学会や栽培講習会などを行い、現在では20数軒の農家の方が栽培に向けて取組まれるようになりました。

ものづくりは、QCD(Quality:品質、Cost:コスト、Delivery:納期・流通)がポイントです。新商品開発については、商品を「どう作り、どう売るか」は簡単なことではありません。100件あれば1件ものになるかどうかという厳しさが不可欠です。

現在取組まれている農家の方からは「昨年とは植え方を変えたり、ハウスでの温度調整や日光の遮光具合、水のやり方を変えたりと、試行錯誤を繰り返している」「現在一般に売られている平均的な市場価格からすれば赤字にはならない」など現在の状況をお伺いしました。品質、コストを考えながら商品化へ向けて取組まれている農家の方々のそのチャレンジにエールを送りたいと思います。

市内には、小野産の新鮮な農作物や工夫を凝らした加工品を販売している「サンパティオおの」がありますが、年間30万人の方が訪れ、約3億円もの売上があります。お米の売上げに換算すればなんと約300ヘクタール(甲子園球場約75個分)もの量に相当します。これだけの土地を使って収穫したお米と、約270平方メートルの農産物直売所の売上げが同じだということからすれば、やはりお米だけではなく知恵と工夫により、いろんな農産物にチャレンジしていく価値があると思います。加えて、産地間競争の激しい中にあって、これからの農業の振興を図っていくうえでは、従来から言われております、新鮮・安全・安心に加え、付加価値のあるブランド商品を開発することが重要であると考えております。是非、味、品質ともに、ここしかないというオンリーワンの新たな特産品を生んでいただきたいと思います。

なお、昨夜の台風14号では幸いに小野市内では大きな被害はなかったようですが、パッションフルーツを含めた農作物等に影響がないか少し心配しております。

2005年8月31日(水曜日)

明日9月1日は「防災の日」、昨年の台風23号を教訓として

8月28日(日曜日)、防災の日を前に、小野市では自主防災組織の防災訓練及び研修会を開催致しました。各町区長(自治会長)さんをはじめ大変多くの市民の方が参加され、研修会と消火訓練、応急手当、心肺蘇生などの救命訓練で汗を流されました。

その日の讀賣新聞の朝刊に、神戸市消防署の救助隊長の話が掲載されていました。「あの阪神淡路大震災において先遣隊として4人で出動したが、重機のない消防隊員だけではがれきの下から助けを求める人を救えなかった。早期の段階で、がれきの中から負傷者を救出したのは、その多くは住民たちであった。ご近所の力を思い知らされた」。

昨年の台風23号では、小野市でも大きな災害が発生しましたが、自主防災組織の方々が、台風当日には、豪雨の中、地元住民の避難や伝達、炊き出し、ボートでの救出活動を、そして、翌日からは、被災住宅の被害調査、消毒薬の配布や散布、被災地域のごみ処理等地域住民のために尽力されました。

一方、市においては、防災に関わるリスクマネジメントを一元化するために、昨年4月、新たに市民安全部という組織をつくったわけですが、そこへ私が行くだけで自動的にそこが対策本部となって機動力を発揮することができたのではないかと思っています。また、小野市はじまって以来の陸上自衛隊による救助活動も行なっていただきました。

しかし、課題も多く残りました。同じ災害を繰り返さないために、国に対しては、加古川の川底の土砂の除去、樹木の伐採等を早急に実施していただくよう要望し、その結果、11月には加古川と万願寺川の合流地点での川底の土砂の除去を行っていただけることになりました。

また、先週には、台風23号等を教訓とした防災・減災対策に関して県と意見交換をする機会がありましたので、主に次の4点について申し上げてきました。
先ず1つ目は、災害時には県から市町へも連絡員を派遣していただきたいということです。昨年、小野市では、市民安全部を中心に災害対策本部を設置し、職員455名による避難誘導、避難所開設、炊き出し、災害応急対策等を行ったわけですが、陸上自衛隊青野ヶ原駐屯地からは、連絡員として、2名の隊員を災害対策本部に派遣していただきました。そのようことがあったので、早急に自衛隊の方への出動依頼を行なうことができました。

一方、県からは、市の被災状況の報告を求めてこられましたが、市職員が現場対応に追われている中で、県からも連絡員として、県と県との連絡調整をするために、それぞれの市町へ職員を派遣していただいたほうが、現場の生の声が伝わり意思の疎通が図られるのではないかということです。

2つ目は、救助用ボートです。配備されている救助用ボートはほとんどが動力付ではありません。手こぎボートでは自衛隊員といえどもそのまま濁流に流されてしまいます。やはり、実際に役に立つような、機動力を発揮できるような機材を準備するということが大切です。三木防災公園の防災センターにはぜひ動力付のボートを配備されるよう要望致しました。

そして、3つ目は、スピーディな指揮命令系統です。小野市に災害救助法が適用されるや県から毛布の配給申出がありましたので依頼したところ、実際に届いたのは12時間以上経った後でした。運んできたのは運送業者でした。取りに来なさいということであれば取りに行っていたのですが…。電話1本ですぐに運んでもらえるという、動ける、行動できるという体制、いわゆるスピードがキーワードですが、誰がどのように行動するかという具体的行動指針をきちんとつくっておかないと備蓄していても事が動かないということになります。何も、県に頼って県に持って来て欲しいといっているのではありません。役割分担を明確にしておかないと緊急時には対応できません。なお、県の方からは、被災者に取りにきていただくようなことは致しませんと言っていただきました。

最後の4つ目は、避難勧告には鐘(半鐘)かサイレンが一番だということです。今の家というのは防音効果が高く、広報車で情報を流し避難勧告をしても、ほとんど聞こえません。拡声器でしゃべるより強烈なサイレンの方が効果的だと思います。先日この話を知事と致しましたところ、「鐘、いわゆる昔ながらの半鐘がいい」と知事も全く同意見でした。最新の無線システムもいいのでしょうが、一番分かるのは鐘か、サイレンです。古典的なようですが、経費が安く、地域の人にとればこれが一番危機感を感じやすく、避難勧告に対して最も分かりやすい手段だと思います。
しかも、小野市であれば浸水のおそれのある区域は、数カ所に限られているわけです。この20年の間にどことどこが浸かるか、水が出るかというのは住民の方が一番良く知っています。だから、そこにある電柱にサイレンを取付けさせて欲しいとお願いしたところ、関西電力の方からは、電気事業法などのいろいろな制約があり電柱につけることは難しいとの回答でしたので、県の方からも関西電力さんへ協力していただけるよう依頼して欲しいと要望いたしました。以上の点については、県の方でも検討していただけるようです。

なお、本年度、小野市では、地震、風水害等に対応する機材や毛布等を保管する防災備蓄倉庫を建設いたしますが、その備蓄品の在り方についてもよく考えるべきだと思っています。神戸と小野とは違います。市内には農家が圧倒的に多く、ほとんどの家では1年間分の米が保管されています。そのようなところに乾パンなどをおかなくても、その保有米を活用させていただくことが可能だと思います。もちろんその費用は市が負担するわけです。地域の独自性を生かした備蓄システムをつくることが大切であり、画一的横並びのどこも同じような備蓄システムというのは改めるべきだと思います。

「自分たちのまちは、自分たちで守る」という自主防災組織の皆さんの思いと活動に、私達行政がどれだけ支援できるか。今求められている市民と行政の「Collaboration」(参画と協働)において、市も本気でやろうとしていることをトップ自ら、総論ではなく各論で具体的に示すことが必要だと考えておりますので、少し長いお話になりました。

2005年8月24日(水曜日)

今年も小野市の夏は熱いです

先週は大きな行事が3つもあり、小野市が熱く燃えた一週間でした。17日には「第51回全国高等学校珠算競技大会」を当小野市で開催いたしました。この大会は、いわゆる「そろばん甲子園」として高校珠算日本一を決める大会です。

今年は昨年より参加校がさらに増え、第1回大会から比べると2倍の規模となる、北は北海道帯広市から、南は九州鹿児島市までの全国のそろばん自慢71校、344名の参加をいただきました。

高校によっては、他校と合同合宿をして練習に取組んだところや、Tシャツなどを揃え、頭にはちまきを巻いて挑むなど選手の気合が伝わってくる熱い戦いとなりました。問題を読上げる声とそろばんをはじく音だけが会場内に響く張りつめた空気の中、見取算、乗算、除算などの総合競技と、見取暗算、読上暗算、読上算の種目別競技が行われました。

個人の部総合競技では昨年6年ぶりに出た満点が、今年はなんと3名も出るという今までにないハイレベルな戦いとなり、緊迫した決勝戦の結果、そろばん日本一に輝いたのは、静岡県立浜松商業高校の鈴木一馬君でした。また、広島県勢の10連覇がかかっていた団体の部でも、静岡県浜松商業高校が制しました。「高校そろばん日本一」おめでとうございます。

また、20日と21日の2日間にわたって、「第28回小野まつり」が開催され、2日間で市内外から14万人の人出を記録しました。1日目は、グラウンドゴルフ、オープニングセレモニーから始まり、のど自慢大会、小野まつりライブ、こども広場など、夜には盆踊やおの恋おどり、そして北播磨地域最大となる2500発の花火が打ち上げられ、どの会場も多くの人で賑わいました。

紫色の法被を着ておの恋おどりを踊っている人たちの写真

2日目には、各地のよさこい踊りの中でも県下最多となる95チーム、2300人が参加した「おの恋おどり」一色となり、朝から晩まで各チームの躍動感のある多彩な踊りが、うるおい交流館エクラや大池総合公園の特設ステージなどで披露されました。夜のおの恋おどりデモンストレーションでは時々雨がぱらつきましたが、踊り子の熱気で地面もかわくほどでした。

今年は、小野まつりの事務局が、小野市(行政)から北播磨市民活動支援センター(民間)に移ったことで、市民自らが企画し運営する本当の意味での市民主体のまつりとなり、「小野まつりが、郷土を愛する人たちの誇りとなるために!」をテーマに取組んで来られた方々の成果が表れた2日間であったと思います。この「賑わいづくり」を目指した小野まつりが、小野市に住んでいる人たち、また小野市を離れている人たちにとって誇りに思える「誇りづくり」につながり、そして郷土を愛する「愛着づくり」となるイベントとなることを願っています。

賞状や横断幕を持って集合写真を撮っている選手や関係者たちの写真

一方小野まつりと同日で行われました「のじぎく兵庫国体リハーサル大会」も300名を超えるボランティアの方々の協力により盛大に開催することが出来ました。市内各地区で組織されました民泊協力会の皆さんによる応援合戦や選手の方たちとのふれあいもあり、「こんなに歓迎していただき大変うれしかった」という言葉もいただいています。選手、観客、会場一体となって熱く燃えた2日間でした。

試合結果は、接戦を制して京都府チームが優勝され、今年行われます「岡山国体」への出場が決まりました。「岡山国体」では是非とも日本一の栄冠を目指して頑張ってください。

最後になりましたが、小野まつり実行委員会の方々、ボランティアの方々、そして警備で協力いただきました多くの警察の方々、また各種団体の方々に感謝しております。本当にありがとうございました。

※この「第28回小野まつり」の様子は、サンテレビで放送されます。8月28日(日曜日)12時30分から13時55分の1時間半の番組です。是非ご覧下さい。

2005年8月17日(水曜日)

民間手法による行政運営

先日、産経新聞県版企画の「私言独見」というコーナーの取材を受けました。「民間手法による行政運営」をテーマに、「民間の手法」とは何か。市長自身、企業でどのようなノウハウを学んだのか。その手法をどう行政に取り入れたのか。軌道に乗せるまでの苦労話を聞きたい。

また、小野市は、市民一人当りの借金が県下で3番目に少なく、逆に預金は県下で3番目に多い都市となったことや、人口100人当りの正職員数が県下都市で最も少なくなったこと、「ひまわりの丘公園」や「白雲谷温泉ゆぴか」の利用状況が良いことなど、改革が上手く進んでいる理由と感想を聞きたい。

そして今後、どのように取り組もうと考えているのか。締めとして、他の自治体の参考になるような主張をお願いしたい、という内容でした。

民間手法を行政に生かすこととは、民間の感覚、感性を行政に持ち込むことだと思います。民間では当たり前のことが、行政は当たり前でない世界です。決定的なちがいは、「成果と報酬が連動しない社会」であり、「画一的横並びの仲良しクラブ」、「CS志向(顧客満足度志向)の欠如」、そして「前例踏襲型の施策遂行」だということです。

私自身、民間企業で、営業、生産管理、経理、購買、企画、会社経営に関することなど様々な分野の仕事を経験しました。頭の中の認識学ではなく、現場・現物に立った体験が行政流に生かすことができたと考えています。「民間のノウハウ」と言われますが、定義づけられるものではないと思います。民間でどのような経験を積んできたのかということこそが行政運営の実践でも問われると思っています。

そして、リーダーシップを発揮するための、仕組み、システムづくりが不可欠です。小野市の仕組みの中心は、組織を一束にし、市長方針を達成するための「小野市型方針管理制度(TQC)」です(これは以前にもご紹介しました)。

改革が上手く進んでいると評価していただいていますが、私自身、「やっと当たり前のレベルになりつつある」というのが実感です。なんとかできた理由は、自分自身で現場を見て、自分なりに分析し手を打ってきたからでしょうか。自ら実践を積んできたことが、職員を動かすことができたのではないかと考えています。

「官から民へ」と言われますが、全て民間が良いというのは大きな誤りです。民間でも改めなければならないことはたくさんあるし、「官」でも良いところがたくさんあります。中でも「官」の良さは、トップが理念や手法を示せば、その実現のためのマニュアルをつくり、そつなく実行に移していく力があるということです。「官」を否定するだけではなく、その良さを見出すことも首長の役割だと思います。

少子高齢化が更に進み、加えて多様な価値観が求められる中、これからは自治体間の競争が避けられない時代を迎えます。カルロス・ゴーン氏ではないけれど、トップ自ら方針を立て、リーダーシップを発揮しなければ改革はできないと確信しています。

私の「私言独見」は、平成17年8月9日(火曜日)の産経新聞朝刊に掲載していただいておりますのでお読みいただければ幸いに存じます。

2005年8月10日(水曜日)

ついに100%「小野工業団地・小野流通業務団地」完売となりました!

先日、「小野流通業務団地」の最後の区画が売れ、隣接の「小野工業団地」も含め充足率100%、完売となりました。

俯瞰から撮影した小野工業団地の写真

この「小野工業団地」は、平成元年に完成し、全26区画、94.6ヘクタール(甲子園球場約24個分)で25社が操業しております。また、平成6年には「小野工業団地」に隣接して、12区画、32ヘクタール(甲子園球場約8個分)を有する「小野流通業務団地」が完成し、6社が進出されております。バブル崩壊後の景気低迷や他の産業団地との競争が激化する中、自らのトップセールスにより企業誘致を勧めてきました。山陽自動車道の三木・小野インターチェンジのすぐ近くという恵まれた立地条件や、レストランや宿泊機能を備えた管理センターの整備、平成15年の「私の好きな兵庫のまちなみ100選」に選ばれた美しい景観、など環境面の充実もあり、同規模の近隣の産業団地の充足率が60%程度と伸び悩んでいる中、最も早く完売いたしました。

このたび充足率100%となる区画を買われたのは、京都に本社がある株式会社オービービーさんで、平成6年からこの「小野流通業務団地」に進出されております。社長さんからは「立地条件が非常によく、京都から引っ越してきて家を購入する従業員もいるほど、この街が気に入っている」という大変うれしい言葉をいただきました。

現在この「小野工業団地・小野流通業務団地」には株式会社オービービーさんの他にも、日本ハム株式会社、シスメックス株式会社、日立マクセル株式会社、関西ペイント株式会社、新明和工業、アシックス商事、神戸日野自動車株式会社、コンドーテック株式会社、株式会社ダンロップホームプロダクツ、フジパン株式会社、株式会社サイゼリア…など先端企業を代表する31社が入られており、約4000人もの方が働かれています。今後更に雇用の拡大を予定されている会社もあるようです。

景気の低迷が続く中、平成16年度小野市全体の製造品出荷額は、約2300億円で、そのうち小野工業団地と小野流通業務団地の製造品出荷額が約930億円と実に40%を占めております。平成6年の小野流通業務団地完成時からみますと市全体の製造品出荷額は30%伸びており、各社の企業努力による最近の増収増益により、地域経済の活性化や雇用創出など大きな成果をあげてまいりました。また、他の企業からも小野市に工場を持ちたいという声も聞いております。このような現状をふまえ、今後は社会経済情勢等を見極めながら、工業団地の拡張を検討し、小野市の更なる発展を目指してまいりたいと思います。

2005年8月3日(水曜日)

選ばれる自治体を目指して

市長という立場上いろいろな方とお出会いする機会が多いのですが、先日、あの自転車で世界1周された待井 剛(まちい つよし)さんとお出会いしました。待井さんは、もともと長野県諏訪市の出身で、平成4年4月から6年1ヶ月かけて自転車で世界1周(日本人としては最多の117カ国走破)をされ、平成10年には日本アドベンチャー・サイクリストクラブより、5年に1度最も活躍した自転車冒険家に贈られる「地球体験ペダリアン大賞」を受賞された方です。

一時、三木市に住んでおられましたが、小野市で住宅を購入され、今年の6月から小野市民になられています。小野市に住まれることになったのは「小野市には、ひまわりの丘公園の広大な芝生広場、児童遊具、児童館チャイコム、また共進牧場など、自分の子育てをするのに自然環境が良く住んでみたいと思ったから」と伺い、喜んで歓迎いたしました。

また、神戸市の方からこんなメールもいただきました。「ひまわりの丘公園は広くて、芝生も多いので小さな子供でも安心して遊べます。その上、駐車場代がいらないので、時間を気にして無理やり子供を帰らせる必要もありません。また白雲谷温泉ゆぴかは、あれだけの満足できる設備でありながら600円というびっくりした料金で入らせてくれるのですか。どうして小野市ではこのように市民に喜ばれるようなことが出来るのでしょうか?これからも市民に喜ばれるびっくりするような施設を作ってください」という他市の方からの嬉しいお便りでした(感謝!)。

少子高齢化が進み、多様な価値観が求められる中、好むと好まざるとにかかわらず自治体間競争は避けて通れない時代を迎えています。小野市においては少子化対策として、県下の市では初めて小学校入学前まで乳幼児医療費の無料化を実施しました。また、市民病院では小児科救急の中核病院として北播磨地域では最も多い5名の小児科医による充実した医療体制もとっております。

教育の面においても、NHKでも紹介され、先日、朝日小学生新聞(7月22日)の一面トップ記事でも紹介されましたが、小中学校一貫教育による漢字・計算・体力の検定制度「おの検定」など小野市独自の取組みを展開し、文部科学省からも高い評価を得ました。また、市内には平成15年度東京大学進学者数県下公立高校No1を誇る県立小野高等学校もあり、教育環境もそろっています。

各自治体が様々なサービスを展開している中にあって、「小野市に住みたい」と言っていただけるように、選ばれる自治体を目指したいと考えています。市長(小野市の営業本部長)としての少し(?)かなりアピールしすぎたお話でした。

2005年7月27日(水曜日)

ご家族、友人で映画を楽しんで下さい-「小野名画劇場」と「映画の夕べ」開催

今年から新しく「おのシネマゴールドカード」を発売しています。この「おのシネマゴールドカード」は、市民会館で8月27日(土曜日)から5回にわたり新旧の名画合計10本を上映します「小野名画劇場」のカードです。2000円で10本の映画が全て見れます。また、家族や友人に貸与して使っていただくこともでき、多くの方に映画を楽しんでいただけるように工夫された大変お得なカードとなっています。7月2日の販売開始以来すでに1000枚以上が売れており、先日、私も妻の分と2枚買ってきたところです。

上映予定の映画は「アパートの鍵貸します」や「ベン・ハー」「アラビアのロレンス」「白い巨塔」など昔よく映画館に行って見た懐かしいものから、つい最近の映画「アレキサンダー」や「ターミナル」などもあり、どれも見てみたいものばかりで、上映日を心待ちにしています。最近は土曜日、日曜日も公務が入っておりまして、なかなか見る時間がとれないのですが…。

「小野名画劇場」は、公募で募集した映画が好きな20代から50代の幅広い年齢層の市民の方8名を中心とした「小野名画劇場」実行委員会の方々により、作品の選定から、おのシネマゴールドカードの発行・販売、ポスターのレイアウト等に至るまで、多くの方に映画に興味を持っていただけるように、アイディアを出し合い考えていただきました。市民の方が自分たちの求める映画劇場を、自ら参画して作っていただくことにより、多くの方に満足していただける内容になったと思います。先日も新聞に「地域に映画館がないため、久しぶりに映画を楽しみたい」と市内の方からの投稿が寄せられていました。都市部のように最新の映画というわけにはいきませんが、新旧の名作を、より安価で、気軽に、迫力のある大スクリーンで楽しんでいただきたいと思います。

また、7月30日(土曜日)、午後7時30分からは「ひまわりの丘公園」において「映画の夕べ」を開催します(こちらは入場無料です)。小野市にも昔は映画館が2つありましたが、いずれも廃館となり、映画を鑑賞するには加古川や神戸まで行かなければならず、市長への手紙などでも映画館をつくってほしいという要望がありました。そこで「ひまわりの丘公園」の開園により、平成15年からシネマコンプレックスを始め、昨年は3000人を超える来場がありました。

キャンプ用の折り畳み式のイスやブルーシートの上に座って野外映画会を楽しんでいる人たちの写真

野外映画会は他の地域でも行われていますが、会場である「ひまわりの丘公園」の位置、広さ、空間を活かし、ジャンルの違う2本の映画を同時に上映することにより、子供から大人までが同時に楽しめ、ここにしか出来ない、ここだからこそ出来る映画会となっております。同じ場所で2つの映画を同時上映して音響などは大丈夫?という声もありますが、指向性のスピーカーを使っており、音声が混ざってしまうという事はありません。来ていただいた方からも、家族それぞれ好きな映画を楽しめて良かった、という言葉もいただき好評を得ています。

今年は、SFXを超える感動のヒューマンストーリー「デイ・アフター・トゥモロー」とディズニー映画「Mr.インクレディブル」の2本を一斉に上映します。是非、当日は友達、夫婦、家族ご一緒にお越しいただき、緑の芝生の上で、満天の星空を仰ぎながら、野外映画を楽しんでいただきたいと思います。皆さんのご来場をお待ちしております。

2005年7月20日(水曜日)

平成15年度の小野市への観光客数が200万人を突破しました

ひまわりの丘公園に咲いているたくさんのひまわりの写真

小野市の「ひまわりの丘公園」では、今、ひまわりが見頃を迎えています。小野市では、平成14年の同公園オープンより、その南側農地約3.4ヘクタールに毎年、市花「ひまわり」を栽培し、今年も50万本が大輪の花を咲かせました。

県内では南光町のひまわり畑も有名ですが、小野市の「ひまわりの丘公園」は、山陽自動車道と中国自動車道の高速道を南北に縦断する国道175号のすぐ傍という好位置にあることと入園無料、駐車無料ということで、市外からもたくさんの方々が来られています。この公園は、小野市が独自に整備したもので、広大な芝生広場、大型遊具、レストラン、地場産の野菜売場「サンパティオおの」、全国にここしかないという「山田錦米パン工房」、物産館「オースト」それに児童館「チャイコム」も備え、南側農地には、春は菜の花、夏はひまわり、秋にはコスモスを栽培し、年間100万人が訪れるようになりました。

兵庫県の観光客数動態調査によれば、平成15年度の小野市への観光客数は、205万8千人と200万人を突破致しました。小野市の人口のなんと41倍であります。「ひまわりの丘公園」ができる平成13年度は87万8千人であり、それから比べると実に約2.4倍の増加となりました。

なお、年間40万人を超える利用者のある「白雲谷温泉ゆぴか」は、平成16年3月オープンですから、平成16年度の小野市への観光客数は250万人に達するのではないかと次回の調査結果を楽しみにしております。

ところで、この「ひまわりの丘公園」の維持管理経費は、年間約3,000万円であり、市民1人当りに換算すれば年間約600円の負担となります。ちなみに、小野市周辺の3つの広域公園を調べてみますと、入園者数は、年間約20数万人から最高で約50数万人であり、維持管理経費は、いずれの公園も年間約1億数千万円かかっているようです。このような情報も公開すべきだと思うのですが…。

このことからすれば、「ひまわりの丘公園」でこれほど多くの方が利用し、そして小野市をおおいに情報発信できることから、このような費用の支出についても、市民のご理解が得られるものと思っております。「行政もまさに経営」であり、「より高度でより高品質なサービスをいかに低コストで提供するか」を追求し、その成果を求めていかなければならないと考えています。

2005年7月13日(水曜日)

「おの恋おどり」参加チームは県下最大95チーム

第28回「小野まつり」まであと一ヶ月余りとなりました。今年も8月20日(土曜日)・21日(日曜日)と2日間開催いたします。この小野まつりは、「まつりを通して小野市を変えよう」という私の思いに賛同していただいた市民の方など約100名による小野まつり実行委員会を中心に企画運営されています。

昨年は、「5年でまつりを変える」と決めた5年目を迎え、2日間で14万人もの方で賑わいました。当初のまさに約3倍となる人数であります。市民の皆さんからも「まつりが活気付き、北播磨を代表する大きなイベントになった」というお言葉や、市外の方から「小野市って素敵な町だな~!」というメールもいただいております。「ことおこし」「ものおこし」そしてそれを支える「ひとおこし」が実を結んできたものと思っております。

今年の準備も着々と進んでいるようです。6月30日には「おの恋おどり」への参加申込みが締切られましたが、実行委員会からの報告によりますと、参加チームはなんと95チーム約2,300人、遠くは京都からも参加いただくなど、市外からの参加が7割以上も占めており、県下最大規模となる予定です。参考までに、県下では今年の加古川の「踊っこまつり」が87チーム、明石の「よさこい兵庫」が49チーム、姫路の「ひめじ良さ恋まつり」が44チーム、となっております。この「おの恋おどり」に参加していただくためには、小野まつりの運営協力金としての参加料1人500円の自己負担がかかりますが、そのうえチームによってはバスをチャーターしてまで、このように多くの方に参加していただき、北播磨を代表するだけでなく、県下でも有名なダンスイベントとなったことは大変うれしく思います。

また、今年は来年行われます、「のじぎく兵庫国体」のリハーサル大会(成人男子バレーボール)も、小野まつりの開催にあわせて同じ日に行われます。この、「のじぎく兵庫国体」リハーサル大会は近畿2府4県の代表チームが参加する、今年の岡山国体への出場をかけた大きな大会です。この2つのイベントの相乗効果により、ますます賑わいがもたらされることを期待しています。

今年の「小野まつり」のテーマは、「迎心」です。「小野まつり」と「のじぎく兵庫国体リハーサル大会」にお越しになるすべての方に「ようこそ小野市へ」という気持ちを持ってお迎えしたいと思います。是非ここ小野市へお越し下さい。皆さんに会える日を楽しみにしております。

2005年7月6日(水曜日)

今年も「市長への手紙」が始まりました

市長への手紙を送るための用紙が専用の入れ物に入っている写真

今年も7月1日より、「市長への手紙」がスタートしました。昨年度は期間中191件のご提案をいただき、神戸電鉄小野駅で市内の案内を駅内にある福祉公社で行うことや、血圧計を図書館や白雲谷温泉ゆぴか等の公共施設へ設置すること、市民病院待合室に腰の悪い人に配慮した高さの違う椅子を設置すること、などを実施いたしました。また、これまでも小学校の遊具の設置、市民会館小ホールの手すりの設置、市民病院の冷暖房の時間延長など、よりよい市政の実現に向け、皆さんのご意見を大いに活用させていただいております。

小野市では、顧客満足度志向の一環として「情報は市民の財産」という認識のもと「広報広聴の多様な展開とシステムづくり」を実施しております。7月8月はご意見・ご提案の強化月間ですが、皆様からのご意見は、年間を通していつでも受け付けております。市役所へお越しになって直接お話をお聞きする場合のほか、今回の「市長への手紙」や、「市長へのメール」、「電話による受付」など様々な方法でお聴きし、その都度コードナンバーを付けて内容をカードに記入し、まず私が全て拝見させていただいたうえで、記名であろうと匿名であろうと、全てに文書で回答するという仕組みを構築しています。

ただし、匿名の場合は、返送できませんので、プライバシーに関係することを除いて、ホームページや広報等に掲載致しております。加えて、いつ受付していつ回答したか、どのような回答をしたのかなど、回答までの期間の管理を含め、全てデータベースで管理するシステムにしております。

この「市長への手紙」は単なる聞きっぱなしの目安箱ではありません。その目的は2つあります。まず1つ目は、いうまでもなく、市民の皆様からの意見を市政へ反映させること、そして2つ目は、職員の問題解決能力の醸成であります。いわば、市民の皆さんから添削問題をいただき、それに対して、文書で回答するということは、アカウンタビリティ、つまり説明責任を果たし、そして、きちんと対応する能力を養うことであります。

そして、皆さんからのご意見に対しては、全庁的に検討して、「長期的に検討するもの」「短期的に実施するもの」、「直ちに対応するもの」、「国や県に権限があり市ではできないもの」、「住民自らが行なっていただくもの」、「対応できないもの」などに分類して対応しております。

このように全庁的な仕組み、システムとして対応しておりますので、誰の意見であるかや担当者の感情等に左右されることがないことは言うまでもありません。すべて平等に「市民の皆様からの意見」として取り扱っているわけであります。

この仕組みを初めてから既に6年経過しました。お寄せいただいた皆さんからのご意見は約5,000件にものぼり、多くの方に、手紙をとおしてまちづくりに参加していただいております。皆さんも是非、日頃思ったことなどを提案していただき、まちづくりに参加して下さい。

7月1日から8月31日までの強化月間の期間は、公共施設やコンビニ、郵便局など市内38箇所に設置しておりますはがきを利用していただければ郵送料は無料となっております。皆さんからのご意見は、全て貴重な財産です。多くのご提案をお待ちいたしております。

この記事に関するお問い合わせ先

秘書課
〒675-1380 兵庫県小野市中島町531番地
電話番号:0794-63-1002
ファックス:0794-63-6600

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