2026年10月~12月分のバックナンバー
2026年10月14日(水曜日)
近畿地方治水大会で意見発表 ~川を知り、川と共に生きる~
10月7日(水曜日)に開催されました「令和8年度近畿地方治水大会」に兵庫県治水・防災協会副会長として出席し、開催県を代表して意見発表を行いました。
今年も千葉県印旛沼の堤防決壊による大規模な浸水被害が記憶に新しいところですが、全国各地で激甚化・頻発化する集中豪雨や大型台風による被害が相次いでおります。小野市においても先月14日(月曜日)に3時間雨量87mmを観測しており、道路や農地の法面崩壊、家屋の床上浸水が発生するなど自然災害への対応は待ったなしの状況にあります。

意見発表では、県下最大の1級河川である加古川の築堤や河道掘削といった治水インフラの整備は、災害が起こらないように事前に行うべきものであり、河川氾濫や堤防決壊等の災害が起こってから復旧する場合と比較して莫大なコスト削減となる後手から先手管理による予防保全(PM:Preventive Maintenance)こそが重要であり、インフラは将来の人たちへの贈り物でもあると申しました。
また、国土交通省姫路河川国道事務所と共同で整備し、市民参画によるオーナー制度を導入した全長4キロ西日本最大級で毎年県内外から多数の方が訪れる「おの桜づつみ回廊」や令和9年度のMIZBEステーション登録に向け計画策定中の「大部・河合地区かわまちづくり事業」についても紹介しました。これらの事業を通して、河川を知る姿勢、つまり実際に川辺で遊び、見て、体験する学びにより川に対する抽象的な認識から具体的な感覚へと変化することが、「認識学ではなく体験学」の本質であり、河川や治水に対する市民の「無関心から関心へ」に繋がると発表いたしました。
治水インフラ整備を通して災害に備えるだけでなく、日常の中で川と人が触れ合う機会を増やすことが、長期的な治水対策の根幹になると考えており、今後も「川を知り、川と共に生きる」姿勢を市民と共に育て、予防保全のハード整備と合わせた持続可能な防災・水辺環境づくりを推進してまいります。
2026年10月7日(水曜日)
乗合型オンデマンド交通「のるーと小野」実証運行スタート
10月8日(木曜日)より、AI技術を活用した乗合型オンデマンド交通「のるーと小野」の実証運行を開始します。この「のるーと小野」は、決まった時刻表や運行ルートはなく、予約状況に応じてAIが運行経路を考えながら走行する新しい乗合タクシーであります。
小野市ではこれまで、市民の皆さんの移動手段を確保するため、コミュニティバス「らんらんバス」の運行や、高齢者・交通弱者を支える「らんらんタクシー」の導入など、地域公共交通施策の充実に努めてまいりました。しかしながら、定時運行の隙間に生じる「時間的交通空白」や、夜間帯における移動手段の不足といった課題がありました。今回の実証運行は、こうした課題を解消する公共交通の仕組みを検証するため、3か月間実施するものであります。

昼間(7時〜19時)は下東条地区の皆さんを対象に、ご自宅から市内の病院や買い物先などの指定乗降ポイントまでを運行します。また、夜間(19時〜24時)は市内全域を対象に運行しますので、市民であればどなたでも利用いただけます。
利用するには、事前登録と配車予約が必要です。スマホの「専用アプリ」や「電話」であらかじめ利用登録を行っていただいた上で、乗りたい日時や目的地を指定して予約していただきます。なお、昼間の運行では電話予約(大人700円、小中高生等500円)も可能ですが、専用アプリから予約していただくと、割引料金(大人500円、小中高生等300円)でご利用いただけます。(ただし、夜間はアプリ予約のみ・料金は一律1,000円)。
今回の実証運行は単なる移動手段の確保にとどまらず、アプリ予約をはじめとする交通DXにより市民の皆さんにデジタルの利便性を実感していただき、どのくらい活用いただけるか、また夜間のタクシーの利用がどのくらいあるのかを検証するものでもあります。「より高度でより高品質なサービスを、いかに低コストで提供するか」という理念のもと、約3ヶ月間の実証運行を通じて皆さんの声やデータをしっかりと検証・分析し、小野市ならではの持続可能でより使いやすい公共交通のありかたを追求してまいります。
更新日:2026年10月20日