2014年1月~3月分のバックナンバー

更新日:2022年02月10日

2014年3月26日(水曜日)

「誉田の館いろどり」いよいよ3月30日オープン

2階建ての豊地城をイメージした誉田の館いろどりの外観の写真

今月30日、福住町(コミセン下東条に隣接)に市内7つ目のコミュニティレストラン「誉田(よでん)の館いろどり」がオープンします。下東条地区は古来より米どころ、交通の要衝として栄え、室町時代には豊地(といち)城など、中世の城郭が築かれました。「誉田の館いろどり」は、この豊地城をイメージした外観で、2階からは東条川を広く見渡すことができます。

ピンクのエプロンと三角巾を身に着けた味彩会の13人の女性の集合写真

施設を運営するのは「味彩会(あじさいかい)」。地元下東条地区の女性の皆さんが「彩り鮮やかな料理を提供したい」との熱い思いの下に集い、平成22年4月に結成されました。昨年は、約1年間にわたり、市内の他のコミュニティレストランで営業に携わりながら、接客スキルの向上に加え、これまでに培った「おふくろの味」に更に磨きをかけてきました。

また、食材にもこだわっています。船木町営農組合をはじめとした下東条地区の農家からお米や野菜を仕入れ、できるだけ多くの地元産食材を使うことで、お客様に安心して召し上がっていただくことができます。メニューは和食と洋食それぞれのモーニングセット、野菜たっぷりのカレーライス、日替り定食などを用意しており、風景を楽しみながらとる食事は格別です。

地域活性化には、「3つのおこし」が不可欠です。即ち、イベント等にみられる「ことおこし」、ものづくりにみられる「ものおこし」、そしてそれらを支える「ひとおこし」です。それらが三位一体となって「賑わいづくり」が「誇りづくり」となり、その「誇りづくり」が郷土を愛する「愛着づくり」へつながっていくものと確信しています。

店のオープンは間もなくとなりました。店舗前にそびえる桜の大樹も、咲き誇る花々で館を彩り、開店を祝ってくれることでしょう。新たな交流スポット「誉田の館いろどり」に是非お立ち寄りください。

2014年3月19日(水曜日)

将来にわたる地域医療の充実に向けて

小野、三木両市の統合病院「北播磨総合医療センター」が、昨年10月に開院して5ケ月経ちました。1日平均の外来患者数は、目標750人に対して1月833人、2月775人、入院患者数は同289人に対して1月284人、2月309人で、病床利用率は1月83.1%、2月90.3%と、外来、入院患者数とも順調に推移しています。

地域医療の核となる北播磨総合医療センターの外観の写真

医師数は現在89名で、今年4月の人事異動で104名になります。今後も増員が見込まれ、全国的に医師不足が叫ばれる中で、北播磨の中核病院として充実した体制が整ってきています。
開院以来、30診療科(内科系14、外科系16)で運営して参りましたが、緩和ケア内科、膠原病(こうげんびょう)・リウマチ内科、ペインクリニック内科の増設により、4月からは33診療科となります。また、今年1月から常勤医2名体制で診療を開始した産婦人科では、先日、同センターとして初めてのお産があり、元気な男児が誕生したという、うれしいニュースもありました。

人口減少、少子高齢化が進行する状況において、これまでのように各自治体が個別に病院経営を続けていくことは、財政面もさることながら、医師、看護師の確保なども含め、今後一層困難になります。市民の生命、健康を守り、将来にわたって地域医療を確保するために、両市の市民病院を統合するという大事業に取り組んできたところです。神戸大学の提案を受けてから6年、紆余曲折を経て完成した北播磨総合医療センターは、全国的にも例を見ない先進的な取り組みで、今後の自治体病院はいかにあるべきかを示すモデルケースです。これからが病院経営の正念場となりますが、患者や医療人を引きつける「マグネットホスピタル」を築くという同センターの理念の達成と、経営の安定に向け、更に尽力してまいります。

ところで、旧小野市民病院跡には、「栄宏会小野病院」と特別養護老人ホーム「なごみの杜(もり)」が4月1日にオープンされる予定です。北播磨総合医療センターは、地域医療の拠点病院として、急性期医療や高度・専門医療を担いますが、治療を受けた後の患者さんに対して、継続的治療や回復期のリハビリテーションを行う後方支援病院の存在が不可欠です。新たに12の診療科と103床の入院病床を有し、人工透析やデイケアセンターをも兼ね備えた病院と、ショートステイを含めて62床の全室個室の特別養護老人ホームを併せ持つ県内初の医療福祉複合施設の誕生によって、地域の「切れ目のない医療」の提供体制が構築され、顧客満足度の向上に繋がることを期待しています。

平成27年には、北播磨総合医療センターに隣接して、主に重度心身障害の診療を担う国立病院機構「兵庫あおの病院」(250床)が開院されます。同センターの450床(フルオープン時)と合わせれば、700もの病床数となるこのエリアは、県内でも屈指の医療拠点となります。加えて、今月23日に部分開通する東播磨南北道路が、既に県のルート決定済の小野市まで延伸すれば、三次救急病院である県立加古川医療センターと僅か5~6分で結ばれることになります。

今、小野市の医療を取り巻く環境が大きく変わりつつあります。地元医師会の先生方との連携を更に強化しつつ、適切な機能分担の下、将来にわたり安心できる、より充実した地域医療ネットワークを構築してまいりたいと考えています。

2014年3月12日(水曜日)

おかげさまで10周年!白雲谷温泉ゆぴか

ドーム状の室内の温泉「森の湯」の岩風呂の写真

「白雲谷温泉ゆぴか」がまもなくオープン10周年を迎えます。平成16年3月18日にオープンしたこの施設は、地下約1,300メートルにある約1億年前の地層(中生代生野層群)から湧く源泉を使用しており、黍田町にある白雲谷池のほとりから湧出したことからこの名が付けられました。泉質は、カルシウムやナトリウムなどのミネラル分が多く、鳥取県の皆生温泉、福井県の芦原温泉、石川県の片山津温泉に近い成分で、保温効果が高いなどの特徴があります。これまでに約370万人もの方にご利用いただいており、市民の皆さんはもちろんのこと、市外からも多くの方がお越しになり、連日賑わっています。

薬石を集めた岩盤ベッドがある岩盤浴「暁月庵」の写真

この10年の間に施設も進化しました。平成20年には女性専用の「暁月庵(あかつきあん)」、男女共にご利用いただける「風月庵(ふうげつあん)」、グループでくつろいでいただける「華月庵(かげつあん)」の3室からなる岩盤浴施設に加え、地元野菜の直売所「サンパティオおのゆぴか店」や多目的ホールを備える観光交流センターを整備。

また、サービスの改善や様々な催しも展開してきました。平成18年度からは毎週火曜の定休日を廃止し、年末年始と点検日を除いて年中無休としたほか、平成21年度からは盗聴・盗撮防止のため、機器を用いた巡回を実施。平成24年度からは岩盤浴の平日利用料金を半額にしています。加えて、昨年10月に惜しまれながら閉館された加西市の「根日女の湯」のポイントカードを、施設の垣根を越えて使っていただけるようにするなど、利用者の視点で喜んでいただける仕掛けづくりに取り組んできたところです。

来週は、18日(火曜日)から20日(木曜日)にかけて、ゆぴかオープン10周年を祝うイベントを催します。入浴された方へのゆぴか特製瓦せんべいのプレゼントや歌謡ショーの実施、入浴ポイント2倍など、日替わりで特典をご用意していますので、この機会に是非ともご利用いただきたいと思います。

もう一つお知らせがあります。平成26年度に約1億5,000万円をかけた施設の大規模なリニューアル工事を計画しています。森の湯、水辺の湯、そして、それぞれの脱衣室を改装し、より快適で便利な空間を演出することで、魅力アップを図りたいと考えています。お楽しみに。
400万人達成も間もなくとなりました。更に顧客満足度を高め、皆さんに愛される温泉となるよう進化し続けてまいります。

2014年3月5日(水曜日)

来て、観て、ふれあう 小野陣屋まつり

毎年恒例の「小野陣屋まつり」が、3月1日(土曜日)、2(日曜日)の2日間、小野商店街一帯で開催されました。小野藩陣屋町として栄えた当地の歴史をふり返ると共に、商店街の活気を再び取り戻そうと、小野地区地域づくり協議会が主体となって取り組まれています。9回目となる今年は、2日間で2万人を超える方々で大変賑わいました。私も毎年このまつりが楽しみで、2日の日曜日に見学させていただきました。

商店街の新アーケードのお披露目式で色とりどりのバルーンをリリースしている写真

ちょうど2日は、今年リニューアルされた商店街の新アーケードのお披露目式が行われ、来場者の皆さんと一緒に、商店街の長さにちなんだ800個の風船によるバルーン・リリースでお祝いしました。このアーケードですが、昭和58年に設置されてから30年余りが経過し、老朽化が進んでいました。アーケードの下の通りは、買い物客だけでなく、周辺にお住まいの方や通勤・通学で多くの方が利用されるなど非常に公共性が高いことから、市としても、利用者の「安全・安心」を確保するため、国の補助事業を活用しながら、積極的に支援を行ってきたところです。

私も子供の頃、この商店街にあった映画館に父親に連れてきてもらったり、高校時代には部活後に銭湯で汗を流したあと、禁止されていた喫茶店に行ったこともありました。また巻き寿司の美味しい店があり、転勤先の東京へ戻る際の土産に買って帰ったことも覚えています。商店街は、まさに人を育てる、思い出づくり、ふるさとづくりの場です。この度の改修を機に、名称も「サンロード」から「おの恋商店街」に変わりました。商店街や地域の皆さんが一丸となって、更なる賑わいづくりと地域の活性化に取り組んでいただきたいと思っています。

商店街の道中で小野陣屋の成り立ちをわかり易く紹介する大型の紙芝居を上映している写真

ところで、今年の陣屋まつりでは、新たな企画として、小野陣屋の成り立ちをわかり易く紹介する大型の紙芝居を上演してPRされたほか、町屋を再現した食べ物屋台、ライブコンサートや落語会、舞台イベントなどが催され、魅力満載のまつりとなりました。そして、このまつりに欠かせないのが、名物の「陣屋鍋」です。地元の食材をふんだんに使い、直径約2メートルの大鍋で豪快に煮込んだ豚汁は、まさに美味。多くのボランティアの方々が朝早くから準備され、2日間で1,600食が提供されました。売上は義援金として、今年も東日本大震災の被災地へ送られるとのことです。

このように、「陣屋まつり」は多くの有志団体やボランティアの方々の協力で成り立っており、警備体制や出店計画、のぼりやビラの作成・配布、そしてPR活動も全て自分たちで行うなど、地域が主体となって手作りで創り上げています。

小野市では、平成16年度から各地域づくり協議会に、使途を制限しない形での活動助成を始めてから、地域で特色ある住民参加型のイベントが行われるようになりました。
今月の30日には、下東条地区に7つ目のコミレス「誉田の館(よでんのやかた)いろどり」もオープンします。まさに「賑わいづくり」が「誇りづくり」となり、その「誇りづくり」が地域を愛する「愛着づくり」へと繋がっています。自由な発想で取り組まれている地域づくり協議会の活動がますます盛んになることを期待しています。

2014年2月26日(水曜日)

今日も明日も安心して暮らせる未来志向のまちへ ~平成26年度予算案~

平成26年度予算案がまとまりました。予算総額は351.9億円で、うち一般会計は190.2億円(対前年度比4.0%減)となっています。予算額減少の主な理由は、北播磨総合医療センターの完成に伴い投資的経費が減少したためです。市税収入は固定資産税などの増加により、67.5億円(同0.7%増)を見込んでいます。

新年度は、「子ども・子育て、教育環境の充実」「安全・安心な未来の創造」「快適で、便利な都市基盤の整備」「市民力による地域づくりの推進」の4分野に注力し、市民の声を反映した事業に取り組んでまいります。

「子ども・子育て、教育環境の充実」では、県内他市町に先駆けて実施している「中学3年生までの所得制限無しの医療費完全無料化」を継続すると共に、「妊婦健康診査」「特定不妊治療・不育症(流産や死産が2回以上続く症状)治療」の助成を行います。また、保育所(園)「保育料」を更に軽減します。これまでは、本来保護者が負担すべき保育料のうち、約20%を市が独自で負担してきましたが、更に10%を上積みし、トータルで約30%、1億5,000万円余りを市が負担し、保護者の経済的負担を軽減します。更に、アフタースクールの1時間延長、病児・病後児保育事業や水痘予防接種の実施、新たな給食センターの整備着手など、「子育てと就労の両立」という保護者のニーズに対応した事業を展開し、子育てや教育の環境を更に向上させます。

「安全・安心な未来の創造」では、まもなく完成の「防災センター」に防災行政無線と、浄谷黒川丘陵地に「多目的運動広場」(災害時には広域避難所や復興拠点として機能)を整備します。また、市内のいずれの場所でも救急車両現場到着時間10分以内となる体制を確保するために、「第3の救急拠点」として小野加東広域事務組合事務所に新たに救急車両1台を配備。平成27年の県警小野署のオープンに合わせて、防犯・交通安全対策の機能を備えた「安全安心センター」の整備も行います。

「快適で、便利な都市基盤の整備」では、市内に約2,300灯ある防犯灯を5年間で約2,700灯増やして約5,000灯とする「防犯灯倍増5000作戦」を実施します。また、道路照明のLED化の推進や、10周年を迎える「白雲谷温泉ゆぴか」のリニューアル、ひまわりの丘公園内親水施設の整備など、地球環境に配慮した明るく、より安全なまちづくりを推進しながら、更なる集客力の向上に繋げてまいります。

「市民力による地域づくりの推進」では、うるおい交流館エクラに併設して、立食形式で約400人が利用できる市民交流ホールが6月にオープンします。維持管理についてはNPO法人に全面委託し、エクラ機能の拡充と併せて、市民活動の活性化を図ります。また、市制60周年事業や第1回チャリティー・ハーフマラソンの実施、自治会役員への女性参画を推進するための助成の継続、商店街魅力アップ支援事業など、市民力を活かした取り組みを進めます。

このように、多くの事業を展開する一方で、預金にあたる基金残高は過去最高水準となる89億円(決算見込)を確保。借金である地方債は、やや増加し194億円となりますが、後年に地方交付税として国から補てんされるため、市の実質負担は3割程度の約56億円です。また、借金返済の割合を示す「実質公債費比率」は9.2%(法律で規定する早期健全化基準:25%)、「将来負担比率」は23.0%(同基準:350%)となるなど、いずれの財政指標も基準を大きく下回る健全な領域にとどまる見込みです。

目まぐるしく変化する社会経済情勢の中で、健全財政の維持はもちろんのこと、環境の変化にフレキシブルに対応し、時代の大きな流れや情勢をしっかり見極めながら、新たな感覚と感性で、新しいサービス、新しい仕組み、新しい価値観を創造し、“住むなら!やっぱり おの”をめざして、全力でチャレンジしてまいります。

2014年2月19日(水曜日)

更なる高みを目指して ~小野市スポーツ賞表彰式~

15日の土曜日、この1年間様々なスポーツ大会において優秀な成績を収められた選手や、その選手を指導された方の活躍と功績を称え「小野市スポーツ賞」表彰式を行いました。この小野市スポーツ賞は、スポーツの振興と競技力向上を目的に、昭和50年に制定。以来39年目を迎えた今年は、個人、団体を含め103人の方を表彰しました。

小野市スポーツ賞表彰式でステージの上で女性が表彰されている写真

小野市スポーツ賞には、「井上増吉賞」「スポーツ大賞」「スポーツ勲功賞」「スポーツ選手賞」、そして一昨年に創設した「スポーツ特別賞」の5種類があります。その中の最高の賞で、国際大会などで活躍した方に贈る「井上増吉賞」は、残念ながら本年度は該当者がありませんでしたが、「スポーツ大賞」には、昨年11月に開催された神戸マラソンで、見事大会新記録で優勝された田中千洋(たなか ちひろ)さん(アスレックRC)をはじめ、全日本学生ウエイトリフティング選抜大会優勝の小野市出身の見附絵莉(みつけ えり)さん(早稲田大学3年)、全国中学校柔道大会で個人81キログラム級2連覇の小野中学校3年の藤原崇太郎(ふじわら そうたろう)さん、グランドチャンピオン硬式野球大会で優勝された、同じく小野中学3年の多鹿丈一郎(たじか じょういちろう)さんの4人が輝かれました。

小野市のスポーツのレベルも飛躍的に向上し、全国はもとより世界の舞台で活躍する選手が現れています。また、小中学生、高校生の活躍も目覚ましいものがあり、県大会や近畿大会で優勝を飾るなど、トップアスリートが続々とこの小野市から誕生し、更に大きく羽ばたこうとしています。私も学生時代、陸上競技をしていましたが、スポーツは私の生き様に少なからず影響を与えていると今でも確信しています。

折しも、今月7日から開催されているソチ冬季オリンピックでは、日本選手の熱い戦いぶりが連日報道され、男子フィギュアスケートで19歳の羽生(はにゅう)選手が金メダルを獲得。スノーボードの男子ハーフパイプでは、15歳の平野選手が銀、18歳の平岡選手が銅メダルに輝き、同じくスノーボード男子スロープスタイルでも、お隣の三木市出身の17歳、角野(かどの)選手が8位入賞を果たすなど、今大会は、若い世代の活躍が目立っています。

2020年には東京で夏季オリンピックが開催されます。今回受賞された選手並びに指導者の皆さんには、より大きな舞台にどんどんチャレンジしていただき、小野市を全国に、そして世界に発信していただくことを大いに期待しています。

2014年2月12日(水曜日)

元気な65歳、第2の成人を祝う

今月5日、うるおい交流館エクラで65歳の第2の成人式「エイジ・ルネサンス・パーティ2014」を行いました。小野市のオンリーワン事業としての取り組みで、今年で14回目になります。

小野市には、二つの成人式があります。当然のことながら、一つは全国各地で開催される「20歳の成人式」(全国コンテスト10年連続入賞)です。もう一つが、この65歳の「第2の成人式」です。この二つの成人式に共通していることは、いずれも行政主導ではなく、実行委員会の方が自ら企画・立案し開催されているということです。

4部構成からなるパーティでは、「TUNKU(つんく)」の皆さんの琴と尺八によるオープニングステージに続き、京阪神地域でプロとしてご活躍の「杉山千絵カルテット」の皆さんに、懐かしいナンバーを中心としたジャズ演奏で花を添えていただきました。

思い出の写真などをスクリーンに映しているエイジ・ルネサンス・パーティの写真

演出のメインはもちろん、トークショー「サン・ステージ」です。上方落語協会会長である桂文枝さんには、「エイジ・ルネサンス・パーティ」を開始して以来、14年連続でトーク・コーディネーターとしてご出演いただいています。この日は、65歳を迎えた4名の方にステージに上がっていただき、思い出深い写真やエピソードを交えながら、文枝さんと楽しく愉快に語り合っていただきました。

トークショーの出演者のお一人で小野市に嫁いでこられたという女性は、「小野市に住んでよかったことは何ですか?」との文枝さんの問いに、「春になると加古川の広い河川敷に咲き誇る菜の花がとても美しく、小野に来てよかった。」とお答えになりました。かつて私も転勤を終え小野市に帰ってきて、数年ぶりに加古川を見た時、その河川敷一面に咲く菜の花の美しさに感動したことを思い出し、出演者の方が自分と同じような体験をお持ちであることを嬉しく思ったところです。

パーティの中で、実行委員会会長の田中重見さんから「地域でのお手伝い、ボランティア、社会貢献をしながら、小野市に恩返ししていきたい。」という力強いお言葉をいただきました。

65年間、様々な人生を歩んでこられた皆さんが、これまでの経験を地域社会に活かしながら、「生涯青春」を実践していただくことが、小野市を元気にする大きな原動力になると考えています。
長寿社会にあって、65歳を迎えられた元気な方々が、この「第2の成人式」を契機に、地域社会の主役として、幅広い分野でますます活躍されることを期待しています。

2014年2月5日(水曜日)

住むなら!やっぱり おの

小野市の魅力を盛り込んだ定住促進パンフレット「住むなら!やっぱり おの」をリニューアルしました。
平成22年に初版を作成しましたが、今年は市制60周年を迎えることもあり、新たな市の施策や事業、四季折々の風景写真などもふんだんに盛り込んで内容を刷新しています。

「住むなら!やっぱり おの」の表紙や見開きの写真

パンフレットでは、小野市の「四季折々」、「アクセス」、「いいとこ」、「楽しむ」、「名物」、「歴史・文化」、「まちづくり」、「財政事情」の8つのテーマごとに小野市の魅力を掲載。
「いいとこ」のテーマでは、中学3年生までの医療費完全無料化や、三木市との統合病院「北播磨総合医療センター」(30診療科・450床)、市内施設を巡回する「らんらんバス」、警察官OBによる安全安心パトロール、東北大学川島隆太教授の脳科学理論に基づく教育実践など、他市町に先駆けた取り組みや、オンリーワンの施策28項目を紹介しています。
また、手にした方にインパクトを与えるため、のし紙をイメージした封筒に入れ、表紙も缶コーヒーのギフト風に仕立てました。

パンフレットの作製にあたっては、職場の垣根を越えて、市と商工会議所の若手職員を中心とした7人でグループを結成し、昨年の4月からアイデアを出し合い、意見交換を重ねてきました。今後、このメンバーを中心に近隣企業や不動産業者、住宅展示場などを訪問してPRする予定です。

まちの活力は何といっても人口です。でも日本は今、少子高齢化の進展とともに人口減少社会を迎えており、好むと好まざるとにかかわらず、人口誘致のための自治体間競争が避けて通れなくなっています。もっとも、市の施策を充実させるためには、財政面での裏付けも不可欠です。

「行政もまさに経営」であり、「より高度でより高品質なサービスをいかに低コストで提供するか」が、市長就任以来一貫した基本理念です。人口増を目指して、充実したサービスを売り込んでいくことも、自治体行政の戦略だと確信しています。通勤に支障がなければ、住むならやっぱり、子育てや教育環境が充実し、治安が良く、そして公共料金の安いまちが選ばれると思います。

このパンフレットには、小野市の「いいとこ」を詰め込みました。ぜひ味わってみてください。皆さん、住むなら、やっぱり小野です!
営業本部長 小野市長より。

2014年1月29日(水曜日)

楽しく競って気分走快!「ONO RUN ラン WALK」

小野市では平成12年から、市民の健康とコミュニティづくりのために「ハートフルウォーキング」を開催。4月の「桜づつみウォーク」、7月の「ひまわり観賞ウォーク」、12月の「鴨池白鳥クリスマスウォーク」など、季節に合わせて内容を変え、4キロメートル又は8キロメートルのコースをウォーキングしています。

沢山の子供たちが一斉に走り出している「ONO RUN ラン WALK」の写真

1月は、寒さに負けない健康づくりと参加者の交流を深めるイベントとして、「ONO RUN ラン WALK」を開催しており、今年で14回目になります。
大会では、ウォーキングに加え、マラソン、駅伝の3部門を設け、子どもから高齢者まで、市内外より延べ約1,600名の方が参加されました。
また、今回はゲストとして、北海道マラソンで2回優勝、そして昨年の神戸マラソンでも大会新記録で優勝された小野高校出身の田中千洋さんが参加してくださり、大会に花を添えていただきました。

マラソン部門では、小学生、中学生とも学校の枠を超えて白熱したレースが展開されました。駅伝には、65チームが参加。都道府県対抗女子駅伝で兵庫県代表として出場し、区間賞となる大活躍をした田中希実さんが、中学生女子の部で出場し、同じく一般女子の部で出場された母親の千洋さんと親子で対決されるなど、チームで襷(たすき)をつなぐレースは大変盛り上がりました。

この大会は、多くの企業・団体の支援と参加者の支持をいただき、第1回目の大会と比べて10倍以上の方が参加される大きなイベントに成長しました。実行委員会の皆さんのご尽力に大変感謝しています。

今年は市制60周年を迎えます。新聞報道等でご存知の方もおられると思いますが、新たな賑わいづくりとして、参加料の一部を福祉団体に寄付する「チャリティー・ハーフマラソン」を計画しており、第1回大会を今年12月に開催する予定です。ランナーの募集は6月頃から始める予定ですので、是非、楽しみにしていただきたいと思います。多くの皆さんのご参加を心よりお待ちしています。

2014年1月22日(水曜日)

火災を未然に防止するために

昨年(1月~12月)の小野市における火災発生件数が、市消防本部が発足した昭和40年以降、48年間で最も少ない18件となりました。私が市長に就任した当時の平成10年~12年頃には、年間約40件の火災が発生していましたが、平成22年には19件に半減。そして昨年は、さらに減少しました。

火災の発生状況を、出火率(人口1万人当たりの火災件数)で比較してみると、小野市は北播磨5市1町で最も低い3.59で、北播磨平均の6.49を大きく下回っています。また、昨年は火災に伴う総損害額も629万円で、過去10年間で2番目に少ない状況でした。

以前にも、このコーナーで紹介していますが、小野市では、行政経営の管理ツールとして「小野市型方針管理制度(TQC)」を実施しています。目標を設定し、それを実現するために具体的方針をたて、PDCAのマネジメントサイクルを展開して、創意工夫を凝らし、改善を進めながら組織全体として、その目標の達成を目指すというシステムです。
消防本部において、この方針管理制度により、消防団や自主防災組織など地域住民の皆さんと一丸となって、火災発生を抑制するために予防活動に取り組んできた、まさに「見える成果」の一例であると思っています。

市消防署では、火災減少のため、過去の火災原因や時期、発生時間帯等を分析。その結果を広報紙、ホームページ等により市民にお知らせし、情報を共有しています。さらに、防火広報パトロールなどで、野焼きをしている方に直接注意喚起をするなど、市民一人ひとりの防火意識を高めるとともに、工場や店舗等、全事業所に立入検査を行い、防火上安全な施設の維持に努めるよう点検・指導しています。

女性消防団員が独居の高齢者世帯を訪問して玄関で指導をしている写真

市内各地域で、現在690人が活動している消防団においては、「自分たちの地域は自分たちで守る」という郷土愛護精神のもと、消防車両で地域をまわり防火広報を実施するとともに、団員自ら消火器、消火栓の取扱い等を地域住民に直接指導しています。また、17人いる女性消防団員(北播磨では小野市が最多)も、独居の高齢者世帯等を訪れて啓発を行うなどきめ細かい対応を実施しています。
こういった地道な予防活動が、火災発生件数の減少に繋がったものと考えています。

今年4月には、市役所に隣接して「防災センター」が完成します。免震構造の建物で消防本部の機能を有するとともに、災害時には私自らが陣頭指揮にあたる、防災の拠点施設となります。また、平常時には市民向けに防火や防災の研修などにも活用していただく予定です。
災害を未然に防止するため、市民の皆さんとともに、引き続き、安全・安心なまちづくりに取り組んでまいりたいと考えています。

2014年1月15日(水曜日)

周囲への感謝の想いあふれる成人式

今週の月曜日、市民会館大ホールで、華やかな衣装で着飾った413名の新成人が出席する中、成人式が行われました。新成人が、自分たちで企画し、準備や当日の進行も自らの手で行うという、まさに手作りによる小野市流の成人式です。

振袖やスーツを着た新成人達がステージの上に横並びしている平成26年の成人式の写真

小野市では平成12年から新成人が主体となって成人式を行っています。これまでに、新成人式研究会が主催する全国コンテスト(文部科学省後援)において、大賞を獲得するなど、10年連続で入賞中です。

今年は「縁~この繋がりを大切に~」をテーマとして、「えん(演・援・縁・宴)」にまつわる様々な演出をされ、私もゲストとしてトーク&インタビューに参加しました。新成人たちは「感謝」と「夢」について想いを熱く語り、「自身を育んでくれた家族、友人、応援してくれる皆さん、ありがとう。」「オリンピックへの出場を目指している。自分を作ってくれた今までの繋がりとこれからの繋がりに感謝している。」「パーソナルトレーナーとして活躍する。」「自分の店(飲食店)を出せるよう頑張る。」など、感謝の気持ちを持って、自分自身の目標に向かって日々取り組んでいることに感心しました。
新成人からの「市長は二十歳の頃はどうだったか。今は、どのような目標を持っているか。」との問いに、恥ずかしながら当時の恋愛のほろ苦い体験をお話しました。また、目標については、「小野市を最も住みよい日本一の街にする。」と明確に申し上げたところです。

今年の新成人も、社会貢献の取り組みを自ら企画し、東日本大震災被災地の仮設住宅を中心に巡回する「移動図書館」を行う団体を支援するため、家庭で使わなくなった本やCDなどを集める活動を展開され、目標を上回る3,030点が集まりました。
その他にも、本を通じて小野市内の子ども達に夢を叶えるという想いを繋げるため、新成人たちが幼い頃に慣れ親しんだ本の持ち寄りを呼び掛け、444点が集まりました。これらの本は市内の店舗(理髪店等)に置いていただく予定です。

このように、新成人の積極的な取り組みと、式典の成功に感激しました。また、この日は神戸新聞のコラム(正平調)に小野市の成人式が取り上げられており、加えて、サンテレビのNEWS PORTでも話題になるなど、全国的に注目を集めていることを誇りに思いました。
私の体験に基づけば、1秒の10分の1で人生を変えることができます。新成人の皆さんにはぜひとも熱い想いを持ち続け、悔いのない人生を送っていただきたいと願っています。そして、日本のみならず世界で活躍されることを期待しています。

2014年1月8日(水曜日)

未来への新たな幕開け ~市制60周年の節目を迎えて~

第2次安倍政権が発足して1年が経過しました。政治的には、久しぶりに年の瀬と正月を同じ首相のもとで迎えることができ、経済的には、アベノミクスによる大規模な金融緩和や政策期待が功を奏し、株高・円安による資産効果や、企業・家計のマインド効果をもたらすなど、今のところ現政権は政治的、経済的に安定もたらしているように見えます。

しかしながら一方で、原油高や円安などの影響を受け、あらゆる分野でコストプッシュとなっているのも事実です。日本の貿易赤字は、約7兆円にまで膨らんでおり、内3兆6,000億円は原発停止に伴う火力発電のための燃料費の増加が要因です。4月から消費税が3%増税されることで増える税収はおよそ4兆円と試算されていますが、ほぼ同等の金額が燃料費増により、海外に流出しているとも言えます。

加えて、国の借金の増加基調が続いています。今年の3月末には1,107兆円程度に達する見込みで、2025年には1,500兆円を超え、国民の金融資産残高と拮抗し、国債を国内で消化することも困難になると予想されています。
さらに、大幅な人口減少社会が到来しつつあります。1億2,600万人まで増え続けてきた我が国の人口は、今や年間に二十数万人が減少している状況です。実に北播磨の5市1町の総人口が消えている計算で、2060年には8,000万~9,000万人になると予想されています。まさに将来を展望し難い社会経済情勢が続いています。

そのような中、小野市では「行政も経営」であり、「より高度でより高品質なサービスをいかに低コストで提供するかを追求すること」が行政の使命であるとの基本理念を掲げ、「行政経営4つの柱」、すなわち

  • 市民=顧客と捉えた「顧客満足度志向」、
  • 何をやっているのかではなく何をもたらしたかを問う「成果主義」、
  • ここしかない小野らしさを追求する「オンリーワン」、
  • 言われてからやるのではなく言われる前にやる「後手から先手管理」への転換

を基軸に、様々な施策を展開してきました。

昨年は、「北播磨総合医療センター」のオープンをはじめ、小野東小学校校舎の大規模改修など、将来を見据えた布石のためのチャレンジの年でした。
今年は、市制60周年の節目を迎える年であり、未来に向けた新たな幕開けの年であります。

今年4月には災害時の拠点となる「防災センター」が、6月には立食形式で約400人の利用が可能な「市民交流ホール」がオープンします。8月には誘致した10階建て207室のホテルも開業。さらには、下東条地区に市内7つ目のコミレス「誉田の館いろどり」も3月に完成する予定です。加えて、広域連携の取り組みとして、小野クリーンセンターでの加西市からのごみの受入も始まります。また「小野警察署」が、平成27年からの業務開始に向け、本年7月から工事に着手される予定です。

一方、KDDIから取得した約100ヘクタールの浄谷黒川丘陵地は、スポーツや災害時の避難場所にも利用できる、多目的広場の整備を先行して行うほか、既に30社が操業されている工業団地を、民間活力により拡張する検討も始めています。

このように今年は、小野市における未来への新たな出発に向けた基盤整備が、いよいよ目に見える形となってまいります。小野市の将来の礎を築いていくために、厳しい社会経済環境の中にあっても、悲観的にならず、ポジティブシンキングで取り組んでいくことが重要です。その行動指針は、「い・ろ・は」、すなわち、「い」は、「意識改革なくして行動なし」、「ろ」は、「論ずるより行動」、そして「は」は、「反省なくして改善なし」であります。
意識改革を再認識しつつ、目標達成に向けて引き続きチャレンジしてまいりたいと考えています。

2014年1月1日(水曜日)

「新たな創造と変革」に向けて

新年あけましておめでとうございます。輝かしい新春の門出を皆様お揃いでお迎えのこととお慶び申し上げます。

昨年は、第36回小野まつりのテーマであった「瑞兆(ずいちょう)」(=良いことが起こる予感)があたかも的中したかのように、2020年の夏季オリンピック東京開催決定をはじめとして、経済においても、バブル崩壊後の「失われた20年」からようやく回復できそうな明るい兆しが見えた年でした。

小野市においても、小野市民病院がその長い歴史に幕を閉じ、これからの地域医療を担う拠点病院として「北播磨総合医療センター」が開院しました。防災面では、小野東小学校大規模改修の完了に続き、災害時の拠点となる「小野市防災センター」が間もなく3月に完成します。また、市民一丸となった働きかけの結果、念願でありました加古川の「粟田橋」の架け替えも決定しました。

これまでから、小野市では「行政も経営」であるという一貫した基本理念のもと、「顧客満足度志向」「成果主義」「オンリーワン」「後手から先手管理への転換」という「4つの柱」を基軸として、様々な施策を展開してまいりました。

とりわけ昨年は、全国どこにでも起こりうる課題に対する「後手から先手管理」の実践として「三本の矢」と位置づけた本市の「いじめ等防止条例」「空き家(廃屋)等の適正管理に関する条例」、「福祉給付制度適正化条例」は、全国各方面から注目を浴びたところです。
また、うるおい交流館エクラの機能拡大に向けて現在建設中の市民交流ホールが6月に、その隣には、市が誘致を進めてきた民間事業者による10階建て207室のホテルが8月に完成します。これらの完成により、エクラ周辺は新たな賑わいの核となるエリアへと更に変貌します。

このように様々な施策展開を行いながら、財政面では、市の預金にあたる「基金残高」は過去最高となる約85億円を確保。次世代が負担すべき借金を計る「将来負担比率」は、県内29市中、低い方から2番目という良好な数値を維持することができました。

昨年は、米国リンゼイ市との姉妹都市提携40周年を記念して相互訪問を行い、将来における新たな友好の絆を深めたところですが、本年は、小野市にとって、市制施行60周年という記念すべき節目の年であり、未来に向けた新たな出発のときでもあります。リーダーに求められるのは、将来を見据えた「洞察力」、目指す目標を達成するために行動につなげる「構想力」、そして、市民の負託を受けた者としての責任ある「決断力」であります。

「政治とは、無限の理想への挑戦である」。即ち、あるべき姿への果てしなきチャレンジであります。これまで先人たちが築かれたご功績に深く敬意を表するとともに、現状に満足することなく、「新たな創造と変革」へ向けて、全力でチャレンジしてまいりたいと考えておりますので、皆様のより一層のご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

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