2014年7月~9月分のバックナンバー

更新日:2022年02月10日

2014年9月24日(水曜日)

北播磨総合医療センター開業1周年

神戸大学と小野市、三木市の連携による全国的に例を見ない新たな病院経営への取組である「北播磨総合医療センター」は、間もなくオープン1周年を迎えます。
33科の診療科、病床数450床の規模は、県内の県立病院、市立病院の中では、4番目の規模を誇ります、

北播磨総合医療センターは、4大疾病といわれる、がん、脳卒中、急性心筋梗塞、糖尿病対策に加え、救急医療、小児医療、周産期医療を充実させた北播磨地域の中核病院として、安全で質の高い医療を提供する総合病院です。

開院以来、患者数は順調に推移し、入院、外来とも目標数を約10%上回っています。一方で、看護師不足等から、病床数450床に対して342床でスタートしたため、特に入院については、昨年11月以降たびたび満床となる事態が生じました。

そこで、慢性的なベッド不足を解消するため、今年10月の計画を前倒しして、6月に7階西病棟48床をオープンし、390床としたところです。残る7階東病棟50床についても、できる限り早期にオープンさせたいと考えています。

また、診療科も、開院時の30診療科から、今年2月に緩和ケア内科、4月にペインクリニック内科、膠原病・リウマチ内科を加え、33診療科と充実させました。手術も毎月400件近く実施しており、現在の8つある手術室は常時使用し、手術待ちが発生していることから、12月には、もう1室増設して手術待ちの解消を図ってまいります。

さらに、それらを支える医療スタッフは、現在、医師105名、看護師486名、医療技術職員111名の計702名でありますが、フルオープン時には、130名を超える医師を確保するとともに、配置基準に沿った看護師の確保等、医療スタッフの充実を図ってまいります。

一方、経営面においても、平成25年度決算では、院外薬局用地の売却等により、計画額を約4千万円上回る7億円の黒字を計上しています。引き続き、地域医療の確保のため、より高度でより高品質な医療サービスを提供するとともに、業務の効率化、計画的な投資による費用の平準化などにより、経営の安定を図ります。

これからも、患者にとっては、充実した医療態勢の中で安心して医療が受けられ、また、医療人にとっても、人材育成能力が高く、やりがいのある環境づくりなど、患者と医療人を引きつけるマグネットホスピタルとしての機能を高めてまいりたいと考えております。

2014年9月17日(水曜日)

超高齢社会を見据えた「らんらんバス」

平成16年1月、3台で運行を始めた「らんらんバス」は11年目を迎えました。その間、2台増車して現在、5台で運行しています。運行開始当時は、年間約3万人の利用者数でしたが、昨年度は12万人を超え、市民の足としてすっかり定着してきました。3年前からスクールバスとしても運行していますが、利用者の大部分は高齢者の方で、買い物や通院に利用されています。

青地にひまわりがデザインされたらんらんバスに人々が乗り込もうとしている写真

乗降者数が最も多いのは、イオン小野店で、年間約2万5千人の方が利用されています。昨年10月オープンした「北播磨総合医療センター」では、半年間で2,200人と、旧小野市民病院での乗降者数の3割増となりました。

小野市では、超高齢社会を見据え、いち早く市民の移動手段としてコミュニティバス「らんらんバス」を導入しました。その位置付けは、交通政策ではなく福祉政策であります。運行当初から市内10ルート、111カ所のバス停を設け、市内ほぼ全域を網羅してきましたが、現在は、157カ所にまでバス停を増やしています。

バスルート、ダイヤ、バス停の位置などは、毎年、各自治会から推薦していただいた方によるワーキンググループ会議を開催し、市民の声を可能な限り反映させています。運賃も65歳以上の高齢者、小学生以下、障害者の方は無料です。高齢者が気兼ねなくバスを利用して外出されることにより、健康も維持できると考えています。

現在、65歳以上の高齢者は、総人口の約4分の1にまでなりました。20年後には、高齢世帯が5割を超す市町が続出するとも言われています。「らんらんバス」の利用者数の増加からみても、高齢者の移動手段の必要性は今後さらに高まってまいります。11年前にコミバスを導入したことは間違いではなかったと改めて認識しているところであります。

2014年9月10日(水曜日)

職員一人ひとりが広報マン

次の文章の○○の中に入る語句、数字を記入しなさい。

  • 北播磨総合医療センターは、○○診療科、○○○床で県内一般病床数(県立、市立合わせて)4番目の規模を誇る病院である。
  • 国宝浄土寺にある国宝阿弥陀三尊立像は、鎌倉時代に活躍した仏師○○の作である。
  • 白雲谷温泉ゆぴかの入浴者数は、年間約○○万人である。
  • 子育て支援として、小野市は県内で初めて、所得制限なしで○○○年生までの医療費の完全無料化を実施している。
  • らんらんバスの運賃は、障害者、65歳以上、小学生以下は無料で、その他は一律○○○円である。

これは、今年度から始めた「職員検定」から抜粋した問題です。中身は、専門的な知識を問うものではなく、市のホームページや行政経営のパンフレットに記載されている内容で、全部で50問を制限時間20分で解くようにしています。

職員であれば、このような問題は解けるのが当たり前と思われるかもしれませんが、現実は、自分の担当業務以外のことは、意外と知らないのが実情です。ほぼ全職員が受検し、結果は100点満点中、平均約60点でありました。役職が上位になるほど平均点は高くなっていますが、まだまだ不十分であります。

市民サービスの担い手である職員には、日頃から常に市政に関心を持ち豊富な知識で市民等への案内や対応が求められます。加えて、市民活動拠点施設の「うるおい交流館エクラ」に「市民交流ホール」ができ、誘致した「ホテルルートイン小野」もオープンしましたので、これまで以上に多くの方が小野市に来られます。

おもてなしの心を養い、また、広く小野市を情報発信する意味で、職員が率先してそのような意識改革や最低限の知識を習得しておかなければなりません。初めて実施した「職員検定」でありますが、その結果を職員自らフィードバックして検証し、自らを高めていく努力をしてもらいたいと思っています。この検定は、今後も続けて実施してきたいと考えています。

なお、これとは別に、介護保険や市民税など、職員として知っておくべき知識を習得させるため、勤務時間終了後にそれぞれの担当職員が講師となった「職員教養講座」も開催しました。将来的には、自己研さんを重ねた職員の表彰や人事評価などへ反映させたいと考えているところです。

2014年9月3日(水曜日)

災害に備えて

先日は、丹波市の豪雨災害、そのうえ広島市においても記録的な集中豪雨により大災害が発生しました。亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。

小野市では、「防災の日」(9月1日)に合わせて、8月31日(日曜日)に自主防災リーダー研修会を開催しました。この研修会は、毎年、開催しています。市内各町の防災リーダーの方、約450名が一堂に会し、講演会のあと種目ごとに分かれて実技訓練を行います。

ヘルメットをかぶった男性二人でチェーンソーを取り扱っている自主防災研修会の様子の写真

災害対応には「認識学でなく体験学」こそが重要です。頭で理解していても、いざというときには行動に結びつかないことは誰しも経験のあることです。今年も、基本的訓練として、消防職員の指導のもと、「初期消火」「応急手当」「心肺蘇生法」、そして「ロープ結索とチェーンソー取扱い」の実技訓練を行いました。

災害は、忘れた頃にやって来ると言われていましたが、近年の異常気象により、いつ発生しても不思議ではありません。いざというときに迅速な対応ができるように「後手から先手管理」として、日頃から繰り返し繰り返し、訓練をしておくことが必要不可欠です。毎年、このような訓練を実施し続けることにより、防災に対する意識も変わり、備えができていきます。

先日の神戸新聞の「イイミミ」に「みんな力を合わせて」という記事が投稿されていました。丹波市の豪雨災害では、床上浸水をしたり土砂が流れ込んだ家屋の掃除に、片付いた家の人たちが順次手伝いに行かれたそうで、行政の力も必要であるが、地域の力を強く感じたと述べられていました。

やはり、災害時においては、地域での「共助」、そして、昔ながらの向こう三軒両隣の助け合いによる「互近助」こそが何より心強いものです。防災訓練を通して、いざというときの対応と「互近助」付き合いを深めていただきたいと考えています。

2014年8月27日(水曜日)

今日から中学校の2学期が始まりました

小野市では今年から、市内の全小・中学校と特別支援学校の夏休み期間を実質3日間短縮しています。夏休みというのは普通、7月21日から8月31日までですが、小野市の小学校と特別支援学校は、7月25日から8月31日までを、中学校は、部活動の対外試合などの関係から7月21日から8月26日までを夏休みとしました。

最近、国の方で学習指導要領が改訂され「ゆとり教育」の見直しが行われた結果、小学校低学年では年間70時間程度、中学校では年間35時間程度の授業時間を増やさざるを得なくなっています。これまでは5時限授業を6時限にするなどして対応してきましたが、子どもたちの集中力が途切れがちになることや、「詰め込み」になるなどの課題がありました。

そこで、子どもも教師も時間的に余裕をもって授業を行うため、夏休み期間を短縮する試みを始めたものです。県内では、中学校において、昨年度から伊丹市と猪名川町が、今年度から神戸市が夏休みを短縮しておりますが、小学校での短縮は、小野市が県内41市町で初めてとなります。

小野市では、近年の猛暑対策として全国的にも先駆け、平成23年度に市内全小・中学校、特別支援学校そして幼稚園の287ある普通教室、特別教室の全てに空調設備を導入しており、暑さ対策は万全です。増やした時間は、通常の授業では取り組みにくい、理科や算数で応用力をつける発展的な学習に活用しています。

夏休みが短くなったことにより、子どもたちにとっては残念な気持ちがあるとは思いますが、時間的に余裕をもった中でじっくり学んで理解を深め、基礎学力を向上させてもらいたいと考えております。小野市では、東北大学川島隆太教授の脳科学理論に基づく先進的な教育を実施し、全国の教育関係者から注目されているところでありますが、この夏休み期間の短縮も先端を走る小野市の取組の一環であります。

2014年8月20日(水曜日)

健全財政を維持~平成25年度決算速報~

平成25年度の決算がほぼまとまりましたので、その速報をお知らせします。平成25年度は、「北播磨総合医療センター」のオープン、小野東小学校の大規模改修、安全安心の拠点となる「小野市防災センター」、6月1日にオープンした「市民交流ホール」の整備など、まさに将来の小野市発展の礎となるビッグプロジェクトが結実した年でありました。

平成25年度の決算額は、歳入額250億3千万円、歳出額244億6千万円で、小野市制始まって以来の過去最高額となりました。市の借金であります市債残高は、大型事業の積極的な展開により昨年度に比べ30億円の増となる188億円となっていますが、市の預金であります基金は、昨年度に比べ7億円の増となる92億2千万円と過去最高の積立額となっています。

この数字は、市長就任時の平成10年度末と比べますと、借金は20億円(平成10年:168億円⇒平成25年:188億円)の増となっているのに対し、基金の額は40億円(平成10年:52億円⇒平成25年:92億円)の増となっています。つまり、借金は20億円増えたものの、市の預金である基金は、更にその2倍の40億円増えておりますので、実質20億円もの余裕が生じています。

さらに、この借金のうち、7割強が後から地方交付税として補填されますので、市の実質的な負担額は、約50億円と低く抑えられているところです。そのため、とりわけ、次世代が負担すべき借金の指標である「将来負担比率」は-20.4%と、昨年の県内29市中第2位であった-12.7%をさらに上回る健全な優良値を確保できたうえ、その他の財政指標につきましても、全項目において、引き続き健全な数値を維持しています。

「行政も経営」という一貫した基本理念のもと、健全財政を維持し、将来につけをまわさない財政運営を行いながら、一方で国の有利な補助事業などを活用して、積極的に都市機能の充実を図り、「住むなら!やっぱり おの」の実現に向けた市政運営を行ってきたところです。引き続き、更なる行財政改革を進め、健全な財政運営を進めてまいりたいと考えています。

2014年8月13日(水曜日)

ホテルのオープンと市制60周年記念の小野まつり

先日の8月10日(日曜日)に、小野市が誘致を進めてきた「ホテルルートイン小野」がオープンしました。都市機能には宿泊施設が欠かせません。これまで、各方面から、市内でのホテル立地について強い要望が寄せられていましたが、ようやくその夢が実現しました。

地上10階建てのホテルルートイン小野の外観の写真

完成したホテルは、近隣地域にはない地上10階建て、客室数204室で、ラジウム人工温泉、大浴場も完備しています。このホテルがオープンしたエリアは、シビックゾーンとして10年前に「うるおい交流館エクラ」を整備して以来、「みなと銀行小野支店」の移転、「セレモニーホール」、「図書館駐車場」の整備を行い、今年の6月には「市民交流ホール」もオープンしました。

まさに小野市の賑わいの核となるゾーンです。ホテルの北側では、「小野警察署」も来年7月の開署に向けて建設工事が始まっています。ホテルができたことにより、ゾーン内にある施設と賑わいの相乗効果が期待できるうえ、「国宝浄土寺」「ひまわりの丘公園」「白雲谷温泉ゆぴか」などの観光施設、市内6ヶ所のゴルフ場、工業団地、さらには周辺自治体へと、ホテルを拠点として新たな人の流れが生み出されるものと期待しています。

小野まつりで打ち上げられた色とりどりの花火の写真

今週末の16日(土曜日)、17日(日曜日)は、来場者14万人~15万人を誇る「小野まつり」です。「おの恋おどり」には県内最多121チーム、3,200人の方に参加をいただきます。さらに、今年は、ファイアーファンタジア(打上げ花火)をパワーアップしています。例年よりも500発多い、5,500発の花火に加え、市制60周年を記念して、開いたときに直径200~220メートルにもなる6号玉花火を60連発で打ち上げます。これだけの規模の花火は、県内では「みなとこうべ海上花火大会」以外では見ることができないものです。

オープンしたホテルは、花火を鑑賞するには、もってこいのロケーションです。「小野に恋して、おの恋来い!」、たくさんの方に小野市に来ていただいて、ホテルにも泊まっていただいて、小野市を賑やかに盛り上げていただきたいと思います。小野市営業本部長としてのお知らせでした。

2014年8月6日(水曜日)

ひまわりの丘公園に親水施設ができました

夏休みが始まった7月25日、「ひまわりの丘公園」に水遊びが楽しめる親水施設をオープンしました。近年の酷暑対策として来園者の要望でもあった夏場の「涼」を体感してもらえる機能を追加したものです。

ひまわりの丘公園の親水施設で子供たちが水遊びをしている写真

場所は、児童館チャイコム西側の芝生広場で、直径8メートルの円形に、自然石により市花のひまわりを描いています。

施設の中央には真上に噴き上げる噴水4基、外側の円周には円中央へと放射する噴水6基と足元から垂直に上がるポップアップ噴水12基の計22基を設置し、ミスト(噴霧噴水)機能も備え、見るだけでも清涼感が体感できます。

この施設は、泡や霧状の水が間欠的なリズムで噴き出す仕組みとなっており、午前10時から午後4時30分まで間、5分間の休止を挟んで10分間ずつ稼働させています。夏休み期間中は、毎日稼働させていますので、是非、小さなお子様と一緒にご家族連れで水遊びを楽しんでいただきたいと思います。

次の8月10日(日曜日)には、「ホテルルートイン小野」もオープンします。8月16日(土曜日)、17日(日曜日)には、第37回となる「小野まつり」も開催いたします。小野市のこれらの「都市機能の充実」と「賑わいづくり」とあわせて、この親水施設も市民が集える場の「賑わいづくり」の一つであります。

平成14年のオープン以来、12年間で約1,000万人の方に利用していただいた「ひまわりの丘公園」でありますが、現状に満足することなく、常にポジティブシンキングで改革改善を行い、「顧客満足度志向」をさらに追求してまいります。

2014年7月30日(水曜日)

新たな連携による更なる安全安心の実現へ

4階建ての小野警察署の完成イメージの外観の画像

来年7月の開署に向けて、いよいよ「小野警察署」の建設工事が始まりました。小野市は「県内29市で唯一警察署のない市」でありましたが、昭和29年の市制施行以来、実に60年にして、ようやく市民の悲願が叶うことになりました。新設される「小野警察署」は、鉄筋コンクリート5階建て、延べ床面積約2,900平方メートルで、警察官約75人規模となる予定です。

場所は、うるおい交流館エクラの北側に位置し、国道175号を経て山陽自動車道や中国自動車道へのアクセスが容易で、その道路交通網の好条件を活かして、機動鑑識隊などの本部機能の一部も置かれます。通常の警察署機能に広域的な警察業務機能も付加されるわけであります。

小野市では10年前の平成16年に、防災、防犯、交通安全、青少年対策など、市民の安全に関する業務を一元化した市民安全部を創設し、その部長には、県警本部から現役の警視を招聘してまいりました。現在の部長は6代目になります。また、警察官OBを多数採用して「安全安心パトロール」を実施してまいりました。

しかしながら、市民安全部が警察署の機能を有するものではありません。安全安心パトロールの主な仕事は、プロの視点に立った現場現物における見回り、犯罪抑止活動、交通事故防止の啓発活動、児童生徒の保護活動などで、市民からの意見や要望も聞いたりしています。いわば、市民と行政、市民と警察という間の隙間(ニッチ)を埋める役割を果たしています。

パトロールを開始して10年で、刑法犯認知件数は62%も減少しましたが、これは、これまでから社警察署と連携をとりながら取り組んできた成果でもあります。安全安心なまちづくりは、警察、行政、そして市民がそれぞれの役割を果たし、連携してこそ実現できるものであります。

警察署は、事件、事故への対応だけでなく、都市機能に不可欠な安全安心の拠点であり、市民の体感治安の面からも重要な施設です。「小野警察署」が身近にできることにより、これまで以上に警察と密接に連携しながら、更なる安全安心の実現を目指したいと考えています。

2014年7月23日(水曜日)

市政へのご意見をお待ちしています~市長への手紙~

今年で16年目を迎える「市長への手紙」を、7月1日から8月末までの2か月間、広聴“強化月間”として実施しています。市役所、図書館などの公共施設、コンビニ、スーパー、銀行など市内69箇所に、意見等を募集する専用のはがき(切手不要)を備え付け、市民の皆さんからのご意見を受け付けています。

「ご自由にお持ち帰り下さい」と書かれているボックスから市長への手紙を取り出している写真

お聴きした意見は、すべてコードナンバーを付けて受付カードに登録し、まず市長が拝見させていただいた後に、全庁的に検討を加え、「直ちに対応」「長期的に検討」「対応できないもの」などに分類し、記名、匿名に関係なく回答文を作成し、文書で回答することにしています。

この「市長への手紙」は、大きく2つの狙いをもって実施しています。1つ目は、言うまでもなく、「情報は市民の財産」という認識のもと、「多様な広聴広報の仕組み」を構築し、「市民の意見を市政に反映させる」ことです。2つ目は、「職員の問題解決能力の醸成と意識改革」です。様々な意見に文書で回答することは、説明責任を果たし、納得していただけるよう対応する能力を養うことにつながります。

市長への手紙をはじめとする多様な広聴の仕組みを発足させた平成11年8月から現在までの間では、実に約12,500件の意見をいただいております。これらの意見に対して、いつ受付して、いつ回答したか、どのように回答したかなど、回答までの期間を含め、すべてデータベースで管理して情報の一元化を図っています。

ご意見を頂戴する方の年齢別割合では、60歳代の方の割合が高く、その次に50歳代、40歳代と続いています。ご意見の内容別では、要望に関するものがいちばん多く、その次に苦情、情報請求、提案と続きます。中でも、道路や公園に関する要望は、毎年、数多くいただいております。

皆さまの意見が小野市を変えていくものと考えておりますので、若い方にも市政に関心を持っていただき、身近で気がつくことを「市長への手紙」として、お送りくださることをお待ちしております。
(回答文をお送りする都合上、市長への手紙には、ご住所、お名前をご記入ください。)

2014年7月16日(水曜日)

県内第2位を記録した路線価の上昇率

「小野、都市開発で急騰」、7月2日の神戸新聞朝刊の見出しです。国税庁が発表する路線価で、小野市の市街地東側を南北に走る市道に面した土地の評価が、対前年比7%と県内第2位の高上昇率を記録したという記事でした。当地区税務署管内では最高路線価です。

景気回復に伴い阪神間の都市部で上昇傾向が見られますが、それでも、5%以上というのは県内3地点のみです。小野市がその中に入り、県内第2位の上昇率というのは、おそらく小野市始まって以来のことだと思います。路線価というのは、1月1日時点における主要道路に面した1平方メートル当たりの土地評価額で、土地取引の実例などを踏まえて国税庁が毎年算出されています。

県内第2位の上昇率となったところは小野市黒川町で、駅からは少し離れているものの、その北西側は、市が「シビックゾーン」として、約10年前から整備を進めてきたところで、図書館、うるおい交流館エクラ、セレモニーホール、商業施設などが集積しています。間もなく10階建て204室の民間ホテルが開業し、来年7月には警察署も新築されます。

「シビックゾーン」は、世代を問わず誰もが利用できる多機能な「まちの核」として、7つのエリアを設定しています。(1)市役所を中心とする「公共サービスエリア」。(2)超高齢社会に対応した新たな健康福祉サービスを提供する「健康福祉エリア」。(3)大池総合公園や総合体育館などスポーツ活動の拠点となる「スポーツエリア」。(4)大規模商業施設などの「賑わいエリア」。(5)うるおい交流館エクラやホテルなどの「交流エリア」。(6)誰もが迎える人生終焉の場として故人を偲ぶ「やすらぎエリア」。(7)警察署や安全安心センターの「安全安心エリア」です。

それらの整備は、民間の活力なども導入しながら進めてきました。セレモニーホールは民間資金を活用した官民共同事業として、商業施設や誘致したホテルは民間事業者自らの事業であります。

ようやく「まちの核」としての都市機能が充実してまいりました。路線価の上昇という結果は、これまでの取り組みがまちの魅力や発展性につながり、取引市場がそれらを評価したとも捉えているところです。重要なことは、「住むなら!やっぱりおの」の「見える成果の実践」ということであります。

2014年7月9日(水曜日)

参加をお待ちしています~小野ハーフマラソン大会~

市制60周年を記念して、今年の12月7日(日曜日)に、「小野ハーフマラソン大会2014」を開催いたします。7月号広報でもお知らせしておりますが、7月7日(月曜日)から9月30日(火曜日)まで、先着順で参加ランナーの募集を行っております。(小野ハーフマラソン公式サイト)

小野ハーフマラソン大会2014のチラシ

大会実行委員長には、元阪神タイガースの藤本敦士さん、濱中治さん、特別顧問として赤星憲広さんをお迎えし、ハーフマラソン、3キロマラソン、1.5キロマラソンの種目を用意しております。藤本敦士さんには、現役のプロ野球選手とともにハーフマラソンに挑戦していただく予定です。

大会会場は、「図書館」「うるおい交流館エクラ」「大池総合公園」周辺のシビックゾーンに設け、その北側の「きらら通り」をスタートゴール地点として、「天下人秀吉」が駆け抜けた、開運の道「中世の京街道」と言われる下東条地区を折り返すコースです。

大会開催に当たっては、兵庫県警女性白バイ隊2名による先導のほか、自衛隊の監察車両によるランナー誘導と音楽隊による盛大な演奏会も予定しております。さらに、小野市連合区長会、小野商工会議所、地域づくり協議会などにもご協力をいただき、炊き出しによるもてなし、給水ポイント支援などを計画いただいております。

小野まつりが「夏のおの恋」であるのに対し、このマラソン大会は、小野市をあげての盛大な「冬のおの恋(小野に恋して、おの恋来い!)」となる大会です。加えて、大会参加料のうち参加者1名につき200円をチャリティとして福祉事業団体に寄付することにしており、スポーツボランティアマインドの向上を目指す大会としております。

この「賑わいづくり」が市民の「誇りづくり」となり、その誇りづくりが郷土を愛する「愛着づくり」へとつながっていくものでありますので、多数のランナーの応募をお待ちしております。

2014年7月2日(水曜日)

「新たな価値観の創造」につながる「浄谷黒川丘陵地土地利用構想」

小野市の浄谷町、黒川町、長尾町にまたがる約95ヘクタールの「浄谷黒川丘陵地」(KDDI跡地)の土地利用構想がまとまりました。構想の策定にあたっては、市民アンケートを実施し、また、昨年からは「土地利用構想を考える検討会」を設置して全4回の会議を開催し、まとめあげたものです。

検討会のメンバーは、地元の区長さんや公募した市民、学識経験者ら11名(内女性4名)で構成し、現地視察を行ったうえで、市民アンケートの結果も踏まえながら検討していただきました。この土地は、将来にわたる小野市の貴重な財産でありますので、市民自ら将来の夢を描きながら議論されたところです。

上空から見た浄谷黒川丘陵地の完成イメージ

まとめられた構想は、周回に健康志向のためのウォーキングやランニングコースを配置したほか、全体を4つに区分しました。国道175号に近いところから、カフェテラスや直販店等を配置した「交流ふれあいゾーン」、80ホールのグラウンドゴルフ場を配置した「さわやかのびのびゾーン」、キャンプ場やセミナーハウスのある「野外活動ゾーン」、そして、野球場や多目的運動広場等の「スポーツゾーン」です。

とりわけ、地形や水辺の景観とともに土地のスケールを活かした10コース80ホールのグラウンドゴルフ場は西日本最大級の規模で、まさに、ここしかない「オンリーワン」の施設です。この場所は山陽自動車道や中国自動車道に近く、交通の好条件の位置にあります。加えて、市内には、「白雲谷温泉ゆぴか」があり「市民交流ホール」もできました。市が誘致したホテルも間もなく完成します。

高齢化の進展により元気なお年寄りが増え、グラウンドゴルフ人口も増加しています。これらの施設とリンケージさせることにより、周辺地域だけでなく、もっと広域的な規模で集客が見込まれ、将来、施設ができたあかつきには、グラウンドゴルフ全国大会の開催も夢ではないと思います。

新たにまとまった土地利用構想は、これまで培ってきた行政資源を活用しながら、これからの超高齢社会おける事業の一つの方向性を示すものであり、まさに「新たな価値観の創造」につながるものと考えております。

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ファックス:0794-63-6600

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