2012年4月~6月のバックナンバー

更新日:2022年02月15日

2012年6月27日(水曜日)

今年もやります「市長への手紙」 ~7月・8月は広聴強化月間~

市民の皆さんから市政について、様々なご意見やご提案をお聴きする「市長への手紙」を今年も7月1日から始めます。平成11年からスタートして14年目になりました。昨年は250件のお手紙をいただきましたが、その中には、「市道カーブの安全対策として誘導線を設置する」や、「東日本大震災復興支援として市花ヒマワリの種を届ける」など、提案を受けてすぐに対応させていただいた事例もありました。

ご意見ご提案の方法ですが、市役所や図書館などの公共施設、コンビニ、スーパー、銀行などに置いている「専用はがき」に記入して郵便ポストに投函していただくだけで結構です(切手は不要)。はがきは、今年から新たに「ぷらっときすみの」等のコミュニティレストランも加え、市内65か所に設置します。

「ご自由にお持ち帰り下さい」と書かれた市長への手紙が置かれている市役所の総合案内窓口の写真

お寄せいただいた手紙は、まず全て私自らが目を通した後、全庁的に検討し、「すぐに対応するもの」、「長期的に検討するもの」、「対応できないもの」などに分類します。そして記名・匿名に関係なく回答を作成し、その内容を私がチェックしたうえで皆さんに文書でお返事する仕組みにしています。

小野市では、「市長への手紙」のほか、地域の皆さんの声を直接お聴きする「市政懇話会」(7月23日~8月2日各コミセンで開催予定)、市政に関するアンケートをお願いする「まちづくりモニター」制度など多種多様な広聴のシステムを作っています。そして、いただいたご意見は、いつ受付していつ返事したか、どのような回答をしたのかなど、全てデータベースで管理して一元化を図っています。また、必ず文書で回答するようにしているのは、市民の皆さんに見える形でアカウンタビリティ(説明責任)を果たすとともに、職員自身がしっかりと対応する能力を養うためです。すなわち、その本質は「職員の意識改革」にあるわけです。

これまで、お寄せいただいたご意見は9,000件を超えました。議員さんや自治会長さんからの要望も、小学生や保育所の子どもさんからの声も「市民からの意見」として、全て平等に取り扱っています。まさに「情報は市民の財産」であり、皆様からのご意見が小野市を変えていくものと思っています。「市長への手紙」お待ちしています。

2012年6月20日(水曜日)

おの恋ブランド全国へ

おの恋ホルモン焼きそば広め隊の人たちと市長がソファに座って話し合っている写真

6月11日、小野市のご当地グルメ「ホルモン焼きそば」を全国に広めようと、2年前からイベントなどで出店されている「おの恋ホルモン焼きそば広め隊」の皆さんが表敬訪問に来られました。この度、「B-1グランプリ」を主催する「B級グルメでまちおこし連絡協議会」(通称:愛Bリーグ)の準会員(近畿・中国・四国支部)として加盟が認められたとの報告を受けました。

「ホルモン焼そば」は、昭和30年代に小野市内の焼肉店で始められたメニューで、当時は、金物やそろばん職人などの間でよく食べられていました。ホルモン独特の油の甘みとピリ辛の特性たれ、そば麺のツルっとした食感が好評で、現在も市内のいくつかの店舗で人気メニューとして提供されています。

広め隊は、市内の自営業や会社員、主婦など約40名で結成され、4月に上郡町で開催された「イケ麺グランプリin西播磨」では、2位の「銀の麺賞」に輝きました。それらの実績が認められ準会員に承認されましたが、来年に岡山県津山市で開催される支部大会に出店し、全国大会に出場できる正会員を目指されています。「ホルモン焼きそばをきっかけに、小野市の良さを全国に知ってもらいたい」との隊長の言葉に、市としても出来る限りバックアップしていきたいと伝えたところです。

ところで、「おの恋ホルモン焼きそば」の「おの恋」という言葉は、小野まつりのダンスイベント「おの恋おどり」から始まり、様々な商品に使われるようになりました。昨年には、明確に小野市のブランド化を図るため「おの恋」を商標登録し、地元小野産の小麦(ふくほのか)や米(ひのひかり)など厳選素材を用いた地ビール「おの恋ビール」、焼酎「おの恋」(35度)、「おの恋Light」(28度)などが次々と発売されています。

イベント等に出店する「ことおこし」、ブランド商品を開発する「ものおこし」も大事ですが、一番はそれらを支える「ひとおこし」であります。まさに「市民力」によって育まれてきた「おの恋」が、小野市のブランドとして、そして、全国で愛されるブランドとして広がっていくことを期待しております。

2012年6月13日(水曜日)

悲観的に準備をし、楽観的に対応する

先週の8日、近畿地方は梅雨に入りました。平年より3日程度遅めとなっているようです。昨年は梅雨入り直後に台風2号が西日本に上陸し、暴風雨による大きな被害がでました。ひと昔前は、梅雨はそれほど雨足の強くない雨や曇天が長期にわたって続く印象がありましたが、最近の異常気象は今までの感覚とは違って全く予想がつきません。同様に、想定外と言われた「東日本大震災」や「阪神淡路大震災」のような地震もまた然りです。

そのような中、先月の30日に「小野市防災会議」を開催しました。この会議において、自衛隊、警察、企業、国、県、市などの関係機関の各防災担当の皆さんに、防災計画の見直しや防災体制の強化を図る目的で協議していただきました。

河合地区・小野地区・市場地区を横切る山崎断層を示した地図

今回の見直しでは、大規模地震を引き起こすとされる山崎断層の小野市に与える影響がポイントとなっています。国の中央防災会議が発表した震度想定に基づき、兵庫県の地震専門部会では昨年12月に「兵庫県地震被害想定」を見直されています。この予測では、小野市は震度6弱以上、かなりの部分で震度7が想定され、被害想定では2万4千棟あまりが全半壊し、死者は千人、避難者は実に2万9千人あまりとなっています。(小野市の被害想定の見直しについては、来月下旬ごろから開催する地区別市政懇談会の場でもお話しさせていただく予定です。)

会議では、委員の皆さんに小野市のおかれている現状を説明する中で、災害時の組織間の連携や、自衛隊や警察、医師会、企業等の支援体制などについて具体的に話し合いました。また、消防機能を含み災害時には災害対策本部となる「防災センター」や、免震構造でヘリポートを備えた「北播磨総合医療センター」など、災害時の重要拠点としての役割についても協議したところです。

防災に対する基本的な考え方は、「悲観的に準備をし、楽観的に対応する」ことです。いつ起こるか、どのような規模か、見えない災害に対して備えることは大変困難ですが、最悪の状況を想定し準備することで、災害が起きた際には慌てることなく対応できるよう、委員の方々と情報の共有化など連携を取りながら、実効性のある防災計画を策定してまいります。

2012年6月6日(水曜日)

若者たちの感性に期待~“小野市短歌フォーラム”学校賞創設~

ステージに20人ほどの人が横並びに椅子に座っている短歌フォーラムの写真

6月2日の土曜日、うるおい交流館エクラにて短歌、俳句、詩に関する最も優れた作品を顕彰する第4回「小野市詩歌文学賞」授賞式並びに、小野市出身の歌人、故上田三四二氏の功績をたたえる第23回「小野市短歌フォーラム」表彰式を開催しました。

式典では最初に、俳人の金子兜太(かねこ とうた)さんと歌人の小池光(こいけ ひかる)さん、そして、コーディネーターに本文学賞の選者である永田和宏さんと、各界を牽引する方々に「心と言葉」をテーマに鼎談していただきました。金子さんが俳句特有の“俳言(はいごん)”(俳諧に用いる俗語、漢語など)の面白さについて話されると、小池さんは“雅言(がげん)”(洗練された上品な言葉)を用いる歌人は真面目な人が多いんです(笑)と、俳句と短歌の違いや良さをわかりやすく語っていただきました。また、金子さんの「短歌の最後の7・7は余分。ふんどしのたれのようだ」と冗談まじりのお話に、会場の雰囲気も和やかになりました。

そのような中、小野市詩歌文学賞の授賞式が行われましたが、今年は、短歌部門は花山多佳子(はなやま たかこ)さんの「胡瓜草(きゅうりぐさ)」、俳句部門は小檜山繁子(こひやま しげこ)さんの「坐臥流転(ざがるてん)」、そして、詩部門は岬多可子(みさき たかこ)さんの「静かに、毀れている庭(しずかに、こわれているにわ)」が選ばれ、それぞれの受賞者に対し、正賞の盾と副賞の100万円を授与いたしました。

本文学賞は、前年に全国で刊行された短歌、俳句、詩の文芸作品のうち、全国の著名な歌人、俳人、詩人(各200名)から推薦をいただき、その結果を考慮して選考委員が最も優れた作品を選びます。選考委員には、現代歌人協会名誉会員の馬場あき子さん、宮中歌会始詠進歌選者の永田和宏さん、日本ペンクラブ理事の詩人辻井喬さん、現代俳句協会特別顧問の宇多喜代子さんと、日本の詩歌を代表する方々に務めていただいております。

一方、短歌フォーラムにおいては、日本国内はもとより海外からも投稿をいただき、一般の部では1,289首、小・中・高校生の部では4,352首、計5,641首いただきました。特に今回は学生の投稿が多く、日常の出来事を瑞々しい感性で表現する若者たちの力強さを感じました。更にこの力を伸ばしてほしいとの思いから「学校賞」を創設し、3首以上の入賞があった学校に賞状と5万円の短歌に関する教材をおくることにしました。

この度、初めて最優秀(1~5席)に20歳代の方が入賞されるなど、若い世代の活躍も目立ってきています。このフォーラムを通して多くの若者たちが短歌などにふれ、今後、馬場先生や永田先生のような歌人がここ小野市から出てくることを期待しているところです。

2012年5月30日(水曜日)

新たな憩いの拠点がオープン ~加古川上流浄化センター上部利用施設(芝生広場)供用開始~

今月の19日、加古川上流浄化センターの上部を利用した芝生広場の供用開始式典に出席しました。

芝生広場の供用開始を記念するテープカットの写真

同センターは、広域で効率的に下水道処理を行う県の流域下水道事業として整備され、平成2年から加古川上流区域(神戸市・西脇市・三木市・小野市・加西市・加東市)の下水道処理を行っています。その水処理施設の上部空間についても有効活用を図り、施設のPRと併せて地域に開かれた憩いの場として、このたび芝生広場が整備されました。

天然芝のサッカーグラウンドで子供たちがサッカーをしている写真

完成した施設は、全体面積が約2.7ヘクタールで、そのうち天然芝が約1.6ヘクタールにわたって広がり、サッカーやグラウンドゴルフなどができる多目的広場として利用できます。また、1周が約600メートルある外周路はウォーキングやジョギングをする際、足腰への負担が少ない様にクッション性に優れた舗装がされており、年配の方でも怪我をしにくい構造になっています。

浄化センターの周辺整備については、昭和48年に流域下水道事業の促進等を目的に発足した、関連6市による「流域下水道事業促進協議会」で県と共に進めてきました。17種類の八重桜が咲き誇る桜づつみと日本庭園「やなせ苑」には、春になると多くの方が訪れます。また、すぐ近くの「白雲谷温泉ゆぴか」では、平成16年のオープン以来、入浴者数が実に300万人を突破するなど大変賑わっています。この多目的広場でスポーツを楽しんでいただき、汗をかいた後は、温泉で疲れを癒しにぜひ「ゆぴか」にお立ち寄りください。

6月から一般団体受付も始まりますが、今後当施設を多くの方にご利用頂き、下水道施設への理解と関心を持っていただくと共に大いにコミュニケーションを図っていただきたいと思います。更には、施設に隣接してJR加古川線の市場駅があり、市内には神戸電鉄や北条鉄道も走っております。この新たな憩いの拠点から、北播磨のまちをぜひ鉄道で巡っていただき、北播磨の魅力を感じていただきたいと思っています。

2012年5月23日(水曜日)

~震災がれき処理~ 別の手法は考えられないか

 東日本大震災で発生したがれきの広域処理について、先日兵庫県から「大阪湾広域臨海環境整備センター」(大阪湾フェニックスセンター)で焼却灰を処理することを前提に、県内市町(一部事務組合を含む)に対し、受け入れが可能かどうか回答するよう要請がありました。

 県が14日に公表した受け入れに対する回答結果によれば、受け入れが「できる」と回答した自治体・組合はなく、「検討中」は神戸市など21、「できない」は三木市など13の市町・組合でした。小野市(小野加東環境施設事務組合)は、広域処理という手法自体が本当に必要なのか疑問に思っていることから回答を留保しています。回答を拒否したのではなく、もう一つの選択肢を考慮したわけであります。

 そもそもがれきの量ですが、一昨日発表された環境省のまとめによれば対象となる宮城・岩手両県の総量は、当初の約2,300万トンから大幅に下方修正され、約1,680万トン。ここから現地処理分を除いた247万トンが広域処理の必要量ですが、このうちの可燃物43万トン(全体の2.5%)を処理するよう依頼を受けているというのが実態です。

 今、この広域処理について賛否両論様々な意見があり、加えて県から処理の前提となる大阪湾フェニックスセンターでの焼却灰埋め立ての安全基準が示されていない状況です(フェニックスでの焼却灰受け入れの可否は、今月末もしくは6月中になる見込み)。であれば現実問題として、被災地および周辺自治体で処理できる方法はないのかということで、私は次の方法を提言しています。

 一つは、「稼働時間を長くして焼却処理能力を上げる」ということです。通常16時間稼働している焼却炉を24時間稼働にするだけで、能力は1.5倍に向上。本来、炉というものは途中で火を消さずに24時間体制で連続運転する方が長寿命化につながります。加えてフル稼働によるシフト勤務(3直3交代)で、現地での雇用確保にも繋がります。東北地方の焼却炉の稼働体制の見直しであります。

 もう一つは、「仮設焼却炉の活用」です。約半年で設置ができ、処理能力は1基で約1日あたり200トン。年間300日稼働すれば年間6万トン、2年で12万トンの処理ができる計算になります。これを現地に4基つくれば48万トン処理ができる。すなわち、前述の実質的な広域処理依頼量が全て現地で処理できることになります。現在、既に30基が稼働もしくは設置され、1日あたり約4,000トン(年間120万トン)の処理体制が出来ています。

 なお、実際に設置されている仮設焼却炉の費用は約33億円(1基)。大阪府・市では大阪湾の夢洲でがれき8万トンを処分するのに49億円予算計上していますが、これに現地からの運送費等を加えると約60億円は必要と思われます。仮にこの予算を現地で仮設焼却炉に充てれば、1基で8万トンを超える12万トンが処理できることになります。
 したがいまして、仮設焼却炉(33億円)を4基、132億円を投入すれば、現地で雇用が確保できますし、なによりもスピーディに処理ができるのです。

 小野市は、決して被災地に思いを寄せていないということではありません。支援には、がれきの受け入れ以外にもいろいろな方法があります。これまでも小野市では、震災当日に5,000万円の義援金の拠出を決め、またいち早く市民に呼びかけて集まった2,000万円の善意も贈りました。加えて多くの職員を現地に派遣するなど、被災地を応援する立場は全く変わりません。

 重要なのは、被災地にとって、どのような方法が最も有益なのか、一日も早くがれきを処理するためにどうすることが最も効果的で、かつ効率的なのか、ことの本質を見抜いたうえで、感情論に左右されることなく客観的かつ冷静に国家レベルで検討すべきであるとの思いから、テレビや新聞紙上で発言してきたというのが私の真意であり、がれきの放射性物質汚染の有無云々以前の問題です。
 みんなで知恵を出してこの国難を乗り切ろうではありませんか。

2012年5月16日(水曜日)

結婚50周年の重みを感じて

13日の日曜日、小野市民会館で行われた北播地区の「金婚夫婦祝福式典」に来賓として出席いたしました。この式典は、毎年、神戸新聞社が県内11会場で開催され、北播磨5市1町では、1963年(昭和38年)にご結婚された308組のご夫婦が参加されました。

小野市民会館で行われた金婚夫婦祝福式典で市長が壇上で発言している写真

50年前の昭和38年といえば、私は高校3年生でしたが、ちょうど船木一夫の「高校3年生」がヒットした年で、お祝いのあいさつでそのことをお話しした際、思わず口ずさみそうになりました。当時の大卒初任給の平均は1万9千円で、私が就職する時には初めて3万円台になったことを覚えております。1ドル=360円の固定相場制から変動相場制への移行や、二度の石油危機など激変する経済情勢の中で、皆様方が日本の経済成長を支えてこられました。

そして、何よりも秩序正しく、他者を思いやる国民性を育まれました。東日本大震災では、世界中の人々が日本人の倫理観や人と人との絆の重要性などを見習うべきとたたえました。このような日本を築かれてきたことに対し、改めて心から尊敬と感謝の気持ちを表します。私事で恐縮ですが、昨年結婚40周年を迎えました。これからの10年を大切にし、参加された方々のように夫婦仲良く金婚式を迎えたいと思ったところです。

一方、11月には、小野市が主催する「金婚夫婦を祝う集い」を行います。昨年も、昼食をとりながらこれまでの苦労や喜びを振り返ったり、フラダンスを踊ったりと楽しんでいただきました。今年も「結婚から50年」という節目を皆さんとご一緒にお祝いしたいと思います。
(7月発行の「広報おの」で申込等のご案内をいたします)

2012年5月9日(水曜日)

ますます賑わう白雲谷温泉ゆぴか

オープン8周年を迎えた「白雲谷温泉ゆぴか」が大変賑わっています。平成16年のオープンから実に入浴者数が300万人を超えるなど、市内外を問わず多くの方々に利用していただいていますが、私もこのゴールデンウイーク中にゆぴかに行ってきました。

ドーム状の室内の温泉「森の湯」の岩風呂の写真

ゆぴかの源泉は地下1,000~1,300メートルあたりの中生代生野層群という、今から約1億年前ごろの地層から湧出しており、泉質、湯量共にとても優れています。また、ナトリウムやカルシウムなどのミネラル分は温泉基準の14倍で、保温効果がよい「温まる温泉」として親しまれており、リピーターも多く、連休の間、1万人以上の方々にお越しいただきました。

薬石を集めた岩盤ベッドがある岩盤浴「暁月庵」の写真

単独ベッド式で18種類の世界の薬石を堪能できる岩盤浴では、東日本大震災復興支援「がんがん頑張れキャンペーン」として、平日の利用料が300円と通常の半額となっています。この機会に全種類の岩盤ベッドの制覇を目指すお客様もおられるようです。岩盤浴1回利用いただくごとに10円を義援金として寄付いたします。(平成24年9月30日まで)

うつぶせに寝ている女性の背中をマッサージしている写真

また、4月からエステティックサロンが新しくオープンしているのはご存知でしょうか。リンパの流れを良くしてむくみの改善や美肌効果があるボディセラピーなどが人気のようですが、私もマッサージで肩こりや足腰、全身の疲れをすっきり揉みほぐしていただきリフレッシュしてきました。現在、オープン1ヶ月キャンペーンで少しお安く利用できます(ボディケア60分5,400円→5,000円など)。(平成24年5月31日まで)

ゆぴかの駐車場横にある足湯で人々がくつろいでいる写真

ところで、最近はゆぴかでハイカーの方々をよく見かけます。ゆぴか周辺では、高山散策道、惣山(そやま)、紅山などの小野アルプス縦走路など、気軽に登山を楽しむことができ、JRや神戸電鉄等を利用して都会から来られる方が増えています。駐車場横にある無料の「足湯」は、疲れた足を癒すハイカーや地域の人々の交流の場となっています。

白雲谷温泉ゆぴかは、温泉に加え農産物直売所のある「観光交流センター」も好評です。更には、団体や家族などでゆっくり過ごせる宿泊施設も建設する予定で、より快適に利用いただける癒しの空間として進化し続けています。皆さんもゴールデンウイークの疲れを洗い流しに、是非ともゆぴかへお越しください。
白雲谷温泉ゆぴかホームページはこちら

2012年5月2日(水曜日)

変わりつつある自治会活動

うるおい交流館エクラで開催された平成24年度小野市連合区長会総会で市長が前でプレゼンテーションをしている写真

4月26日(木曜日)、うるおい交流館エクラの大会議室で「平成24年度小野市連合区長会総会」が開催されました。毎年、来賓として出席させていただいておりますが、月並みの祝辞に代えて、新しく区長(自治会長)になられた方々に小野市の市政の概要をスライドを使って説明させていただいております。

今年の市長方針である「真の市民満足度志向の徹底」への思いや、小野市のPRパンフレット「住むなら!やっぱりおの」を活用した人口増への戦略をはじめ、「行政も経営」であるという基本理念と行政経営戦略の4つの柱、財政状況の健全性、行財政改革の取り組み、そして、「不景気な時にこそ積極投資を」との考えから今年度の主要施策についてもお話しいたしました。

この4月にオープンした福祉のワンストップサービスを目指す「福祉総合支援センター」、今年10月オープン予定のセレモニーホールなどの新たなサービス拠点や、道路舗装5カ年計画の推進、地域づくり協議会への助成、昨年度から実施している高齢者等地域コミュニティ活動拠点づくり事業(公民館等の改修等に上限200万円を助成)など、自治会に関連する事業を重点的に説明したところです。

スクリーンを用いて事例報告をしている写真

この「高齢者等地域コミュニティ活動拠点づくり事業」については、昨年18の自治会で取り組まれ、今年も25箇所での実施要望が自治会から上がってきております。総会では、昨年度実施された池尻町から事例報告があり、公民館入り口のスロープや館内の段差解消等のバリアフリー化を行う一方、カラオケ機材の購入により高齢者が積極的に出てこられるようになったこと、また、IH調理器を導入しフランス料理の教室を開いたところ、定員をオーバーするほど好評だったことなど、地域独自の取り組みを発表されました。

このような活動に対して、市として今後も積極的に支援していくつもりです。そして、これからの自治会は、地域自らの創意工夫による地域主体のまちづくりが必要不可欠と考えています。「変えよう小野、変わろう小野市」。自治会も少しずつ変わってきたと認識しているところです。

2012年4月25日(水曜日)

小野市流ホウレンソウで組織力を強化

 先日、地方行政の総合誌「ガバナンス」2012年5月号(4月末発行)の取材を受けました。本誌は、全国の自治体の取り組みなど地方自治に関する情報が掲載されており、主に自治体職員の間でよく読まれています。今回は、連載中である自治体職員の「スキルアップ特集」として「仕事がうまくいく“ホウレンソウ”の極意」というテーマでお話をさせていただきました。

 取材のきっかけは、小野市で13年前から市役所の業務を行う際の仕組みとして構築している“小野市流”の「ホウレンソウ」が職場の人材育成や業務改革に「見える成果」として現れていることを、本誌の担当記者が新聞や雑誌などを通じて知られたことのようです。

 では、“小野市流”「ホウレンソウ」の仕組みはどのようなものかといいますと、まず、小野市では「ホウレンソウ」を二つに位置付けています。一つ目は、皆さんもよくご存知のいわゆる「報告・連絡・相談」です。「報告・連絡・相談シート」という統一様式を使用し、課長級以上の職員から、事件、事故はもとより、業務上のトラブル、マスコミからの取材、事業の進捗状況や行事の結果報告など市政に関するあらゆる情報が素早く私の手元に届けられるシステムになっています。

シンプルで使いやすさを重視した様式の報告連絡相談シートの画像

 このシートは簡単な様式で、上部に担当者の記入欄と市長等の押印欄、本体部分は項目名と本文、備考欄のみ、下部に市長指示事項欄を設け、内容が自由に記載できるごくシンプルなものです。「迷ったらホウレンソウする」ことを職員に常に意識させているため、使い勝手を良くしています。

 具体的な例を挙げて紹介します。今月初めに台風並みの強風が関西地方を中心に吹き荒れましたが、私から敢えて指示することもなく、職員自ら、市内の公園や公共施設に被害はなかったか、学校施設はどうか、道路に倒木はなかったかなど、それぞれ所管する業務に関連した被害状況を当日のうちに調査し、翌朝には報・連・相シートにまとめられ、私の机の上に届いていました。

 また、住宅用太陽光発電の補助金について、小野市の1戸当たりの助成額が県内最高額になったことを新聞社にPRしてもよいかどうか伺う内容で、私から「OK。これは市民へのアピールにもなる」とメモ書きして担当に戻したところ、早速、この記事が新聞に掲載され、広く市民の皆さんに知っていただくこととなりました。

 このように市長の手元に届けられる「ホウレンソウ」は、始めた頃こそ、年間200件程度でしたが、昨年度は年間1800件にまで増加しています。市役所という組織全体にこの仕組みが浸透している証であると思っています。
 さらに、これらの「ホウレンソウ」を市長指示も含めて部長全員に回覧することで、情報を水平展開して共有し、市としてベクトルを合わせて仕事をするようにしています。

 そして、二つ目の「ホウレンソウ」ですが、先に述べた報告・連絡・相談が部下にとってのものであるのに対し、上司に求められる「ホウレンソウ」もあります。それは方向性をきちんと示し、部下を掌握して連携ネットワークをとり、総括してまとめるという「方・連・総」です。

 これら二つの「ホウレンソウ」を小野市では「二束のホウレンソウ」と位置付け、お互いに連携し合いながら機能させていくことで、市役所の組織力をさらに強化するとともに職員のスキルを高めていきたいと思います。

2012年4月18日(水曜日)

小野市の随所で桜花爛漫

市役所前・おの桜づつみ回路・匠台公園・国宝浄土寺、それぞれの桜の写真

少し遅めの春の到来ですが、市内の随所で桜が見ごろとなりました。浄土寺や総合体育館アルゴ周辺、匠台公園、市役所前なども満開ですが、とりわけ、加古川の粟田橋下流から東条川古川橋までの全長4キロメートルに及ぶ「おの桜づつみ回廊」の桜は圧巻でした。全部で650本ある桜並木は年々美しさを増し、散策したり、花見をしたりと、多くの方々が楽しまれていました。

おの桜づつみ回廊は、国の協力により加古川の堤防改修にあわせて、平成14年から整備し平成20年に完成しました。染井吉野(ソメイヨシノ)、大島(オオシマ)、江戸彼岸(エドヒガン)、思川(オモイガワ)、八重紅枝垂(ヤエベニシダレ)と、5種類の桜がそれぞれ若干咲く時期が異なっており、上流から下流へ早咲きの桜から遅咲きの桜へと順番に開花を楽しめるように工夫してあります。

桜づつみ回廊の桜のトンネルを人々が歩いている写真

桜の木はすべてオーナー制で、それぞれの桜には子どもや孫の誕生やご夫婦の結婚の記念などが記されたプレートが掲げられてあり、10年前に刻み込んだ文字を懐かしむオーナーさんもいらっしゃいました。余談ですが、私は桜の木を見ると高校1年の春に亡くなった母を思い出します。「人生一度は人のために汗をかきなさい」という母の言葉があったから、今、市長という仕事を担う自分がいるのではないかと思っています。

今月7日(土曜日)、8日(日曜日)には、毎年恒例となった大部地区の「桜づつみウォーク」と市場地区の「さくら小野ハミングウェイウォーキング」とを連携させた、「おの桜ツーデーウォーキング」を開催しました。神戸方面から神戸電鉄を利用して来られた方(約230人)も含め約1,300人が参加されるなど、桜を通して人と人との交流の輪が広がっています。

2、3年前から、おの桜づつみ回廊は新聞やテレビなどでも紹介されるようになりました。この回廊が完成したときの雑感で「数年後には、西日本有数の桜の名所として脚光を浴びるのではないかと期待しています」と書きましたが、そのようになりつつあると感じているところです。今日も桜を見て帰ろうと思います。

2012年4月11日(水曜日)

「サンパティオおの」リニューアルオープン

先週、ひまわりの丘公園内の農産物直売所「サンパティオおの」がリニューアルオープンしました。平成14年に「ひまわりの丘公園」と共にオープンしてから10年目を迎えましたが、連日多くのお客様で賑わっています。

沢山の農産物が売り出されているサンパティオおので買い物をしてにぎわっている人たちの写真

会員となっている生産者は220人で、地元で採れた新鮮な野菜や米をはじめ、果物や花、ジャム、乳製品などの加工品、手作りのお惣菜など様々な農産物を出荷されています。JA兵庫みらいの徹底した指導・管理により「安全・安心」な品物が提供されており、年間の来店者数は約25万人に上ります。売上も年間約2億6千万円と、JA兵庫みらいが三木市と加西市に出店している直売所の約2倍を誇っています。

今回の改装では、利用者の意見を十分に取り入れ、農産物が並ぶ陳列スペースが大幅に拡大されると共に、野菜の配置も生産者ごとから種類ごとに並べる方式に変わりました。また、通路も広くしてショッピングカートを押しながら商品を選べるようになり、ゆっくりと買い物を楽しめるようになっています。

山田錦米パン工房のお店の前にスタッフが立っている写真

山田錦の米粉を使った全国初の米パン専門店「山田錦米パン工房」も直売所と一体となり、店内には香ばしい焼きたての米パンの香りが広がっています。更に、新たにポスレジシステムを導入したことで、売上管理やデータ分析など一括管理が可能となり、生産者も携帯電話等でリアルタイムに売上状況を把握でき、タイムリーな仕入れを行える仕組みができました。

そのような中、基本的な考え方として変わっていないのがQCD(Quality:品質、Cost:価格、Delivery:納期・流通)です。これは開店当初から関係者に言い続けてきたことですが、いつ来ても新鮮な野菜が手頃な値段で買えるという「安心感」が、この10年間で利用者の方々に定着してきたように思います。

そして10年間で最も変わったのは、小野市の農業の考え方です。生産者の方々は「経営感覚」と「やりがい」を持っていきいきと農業に取り組まれています。このような元気いっぱいの生産者が出荷販売している農産物直売所「サンパティオおの」に是非皆さんもお立ち寄りください。

2012年4月4日(水曜日)

新年度方針は「真の顧客満足度志向の徹底」

いよいよ新年度が始まりました。「変えよう小野、変わろう小野市」をスローガンに「行政も経営」と捉えて、市政運営を任せていただくようになってから早14年目を迎えました。その間、社会情勢は予想をはるかに超えるスピードで変わっており、市民ニーズも多様化してきております。時代とともに市民満足度も変わる中で、今年の市長方針を「真の顧客満足度志向の徹底」としました。

今までの市民満足度の捉え方をもう一度見直すなかで、市民の要望に対する対応は本来どうあるべきなのか。真の参画と協働のあり様とは等、行政だけでなく市民の意識改革も不可欠であると考えています。その様な観点から、小野市の将来を見据えて、「真の顧客満足度」とは何かを改めて徹底して追い求めていかなければなりません。

実際の目標方針は、

  1. 独自の価値観の創造
    小野市の強み、弱みは何なのか、徹底した現場現物主義により事実・本質を知ることで、小野市の持ち味を生かしていこうということです。そこから、新たな価値観、新たなサービスが生まれてきます。
  2. 行政手法の徹底した再構築
    行政のやり方、仕組みのイノベーションです。例えば、縦割りの組織をまとめ、福祉のワンストップサービスを実現した「福祉総合支援センター」や、誰が命令して誰が責任を持つのかという指揮命令系統を明確にした「防災センター」の市単独での整備など、「組織があって機能があるのではなく、機能があって組織がある。機能とは、果たしうる役割である」という一貫した理念に基づき組織の再構築を展開していくということです。
  3. 広域行政戦略の展開
    神戸大学の提案による小野市と三木市の統合病院「北播磨総合医療センター」のように、これからは、市内完結型ではなく広域行政の中で市域を越えて物事を進めていく必要があります。ごみ処理施設や給食センター、学校の統廃合など、将来を見据えた広域化のメリット、デメリットを十分に研究し、実践していくことが必要と考えます。

小野市の行政経営を進める中で、根本にあるのはポジティブシンキングであり、「希望のK」、「工夫のK」、そして、「気迫のK」の「プラス思考の3K」を自分自身にも言い聞かせながら、「新たな創造と変革」を加速させる「2ndステージ」にチャレンジしていこうと思っています。

平成24年度の市長方針について書かれた画像

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