2024年1月~3月分のバックナンバー

更新日:2024年04月02日

2024年3月27日(水曜日)

令和6年度予算~未来を築く「持続可能な小野市」の実現~

令和6年度予算は、一般会計予算総額232.6億円と令和5年度3月補正前倒し分3.8億円を合わせて総額236.4億円となる、9年連続で200億円を超える積極型予算としており、以下の4つの柱を掲げて、「未来を築く『持続可能な小野市』の実現」を目指し、取り組んでまいります。

R6予算の4つの柱

 

主な事業は、ひょうご小野産業団地と国道175号を結ぶ「新都市南北線」や来年春全線開通予定の「東播磨道」との接続道路整備などの大型事業を完成させると共に、旭丘中学校の長寿命化や小中学校の空調設備更新、バリアフリー化等の教育環境の整備、子どものインフルエンザや高齢者の新型コロナ予防接種助成、ごみステーションの環境美化など住民目線に対応した事業を組み入れています。

多種多様な事業を展開する中で、市税収入は74.4億円(定額減税による影響を除くと過去最高額)、令和6年度末における基金残高は74.5億円、地方債残高は206.3億円(市の実質負担は残高の34%に相当する70億円)となる見込みですが、市の財政規律のガイドライン(基金残高70億以上、実質公債費比率10%以下、将来負担比率30%以下)を確実にクリアしており、引き続き健全財政を堅持してまいります。

令和6年度も、「行政も経営」とのぶれない理念のもと、多彩な事業により小野市の価値を高めつつ、将来「小野市に住んでよかった」と言ってもらえるまちづくりを進めてまいりますので、ご支援とご協力を賜りますようお願いします。

2024年3月20日(水曜日)

「小野市スポーツ賞表彰式」を開催します!

3月23日(土曜日)に、様々なスポーツ大会にて優秀な成績を収められた選手及び指導者を表彰する「小野市スポーツ賞表彰式」を、うるおい交流館エクラにて開催します。昭和50年に小野市のスポーツ振興と競技力向上を目的に制定してから49回目を迎えましたが、今年は個人、団体を合わせて108名の方が受賞されます。

スポーツ賞表彰式の被表彰者(田中希実選手、東晃平選手)

主な受賞者として、選手として最高峰の賞となる「井上増吉賞」に、ブダペスト2023世界陸上で日本記録を14秒更新し、日本人として26年ぶりに8位入賞した田中希実さん(歴代最多9度目)が、「スポーツ特別賞」にパリーグ3連覇に貢献したオリックス・バファローズの東晃平さん(6勝0敗、防御率2.06)が選ばれています。

スポーツ講演会講師の赤星憲広さんの写真

また、指導者を称える「スポーツ勲功章」に近畿中学総体柔道団体優勝に導いた宮地毅匡さん(小野中学校柔道部顧問)、近畿及び県高校ユース陸上競技大会優勝選手を指導された榎本隆夫さん(小野高等学校陸上部顧問)が選出されており、良き指導者と共に将来のスポーツ界を担う若い選手たちが見える成果を残し、成長されていることを大変嬉しく思っています。

県や近畿、全国、そして世界レベルの競技会において優秀な成績を収められるなど、受賞された皆さんには、小野市民に勇気や元気を与えてくれたことに、心から感謝を申し上げると共に、市としても小野希望の丘陸上競技場「アレオ」や総合体育館「アルゴ」、「おのアクト」など、安心してスポーツができる環境づくりを行い、「やる気」と「やる場」を引き続き整えてまいります。

なお、表彰式に引き続き、パリ五輪2024記念事業として、小野ハーフマラソン大会会長を務めていただいている赤星憲広氏(元プロ野球選手)を講師としてお招きし、「野球から学ぶ人生」をテーマにスポーツ講演会を行いますので、お楽しみいただきたいと思います。(観覧申込期間は終了しております。)

2024年3月13日(水曜日)

春風到来!大盛況の小野陣屋まつり

3月3日(日曜日)に、小野地区地域づくり協議会主催の「小野陣屋まつり」が開催されました。小野藩陣屋町として栄えた“小野商店街”の歴史を振り返ると共に、商店街の活気を取り戻そうと平成18年に始まり、今年で19回目を迎えます。コロナ禍の影響で、3年間の休止があったものの昨年から再開し、今年は演奏や踊りなどが行われるメインステージ周辺では身動きが取れないほど多くの方々で賑わいました。

陣屋まつりでの市長舞台挨拶
陣屋まつりでの舞台太鼓

全長800mに及ぶ商店街には、キッチンカー14台を含む34ブースが出店し、住民の創意工夫によるトリックアート展示や甲冑着付け体験、カフェ講演会などに多くの行列が出来ていました。また、今や恒例の「小野藩大名行列」に加え、新しい企画の「ひなまつり十二単着付け体験」も人気で、江戸時代の陣屋町にタイムスリップしたような気分を味わうことができる“過去と現在が融合”した魅力あふれるお祭りとなりました。

小野藩大名行列
ひなめぐり十二単着付け体験の様子

私も商店街を歩きながら地域の皆さんとお話しさせていただき、子どもから高齢者の方まで誰もが本当に活き活きとされている姿を見て、長年続けてきた祭りを通じて、まさに、「賑わいづくり」「誇りづくり」となり、その「誇りづくり」が地域を愛する「愛着づくり」へと繋がるという理念がしっかりと成果となってあらわれていると嬉しく感じたところです。

来年はいよいよ20回目を迎えますので、皆さんもぜひ「小野陣屋まつり」に足を運んでみてはいかがでしょうか。

2024年3月6日(水曜日)

今年は小野市の桜、何処で見る?

「今年は何処で花見をしようかな?」。徐々に厳しい寒さも和らぎ、春の陽気を感じられるなか、市内においても桜のお花見の季節を迎えようとしています。

小野市桜マップ

早咲きの桜では、神戸電鉄小野駅から南西徒歩約7分にある「大島川桜回廊」が有名で、大島川沿いの堤防に河津桜が開花し始めています。また、一級河川加古川左岸に全長約4km、650本の桜が咲き誇る西日本最大級の「おの桜づつみ回廊」は、昨年約11万人が訪れた市内随一の名所で、早朝静かな水田に映る「逆さ桜」は無風の時だけ見ることが出来るレアスポットとなっています。

JR市場駅東側の加古川上流浄化センターの「やなせ苑桜づつみ」では、4月下旬から約850mに約260本の「八重桜」が織り成す絶景を見ることが出来ます。その他、歴史ある本堂に花びらが舞い散り、静寂さが際立つ「浄土寺」、桜の木々が公園を取り巻く「河合運動広場」や小高い山の公園全体に覆い咲く「匠台公園体育館(おのアクト)」など、個性ある桜の色彩美を感じられます。

16年前(平成20年)に国土交通省と共にオーナー制度で植栽した「おの桜づつみ回廊」をはじめ、多くの方が市内各所に訪れ、今ではメディアやSNS等で大きく取り上げていただいております。「認識学」ではなく「体験学」、「まずは見てみなはれ」でお越しいただき、桜の季節を小野市で体感していただきたいと思います。なお、来場される際には、駐車場以外の路上駐車や場所取り、大声で騒ぐ等の迷惑行為がないように、マナーを守ってお花見を楽しんでいただきますよう、ご協力をお願いします。
小野市の桜情報はこちら

2024年2月28日(水曜日)

持ち運べる市役所~小野市LINE公式アカウントリニューアル~

「小野市公式LINEアカウント」の新しい機能が拡充され、より便利になったことをご存じですか?「持ち運べる市役所」として何時でも何処でも手続きができるアプリを導入して以来、現在、登録者数は3000人を超えております。令和4年4月からLINEを通じて市の情報をお届けしておりますが、今年1月にリニューアルし、多種多様な機能が使えるようになりました。

小野市LINE公式アカウントリニューアルの画像

当初は、新型コロナワクチンの接種予約やゴミ収集日の通知など、限定した範囲で運用しておりましたが、今回より「各種証明書申請」や「国民健康保険等の手続き」、「イベント・セミナーの参加受付」などの“申請” “予約”に加え、“子育て”に特化したメニューを追加するなど、利用できる手続きは約150種類にも及んでいます。

また、不法投棄や道路の異常箇所等を発見した際に写真で“通報”できる機能もあり、担当部署の迅速な対応に繋がります。更に、各自治会を通じて配布していただいている「広報おの」や「コミセンだより」等の市からの配布物が、“市の情報”メニューから好きな時に何度でも携帯端末等で読めるようになりました。

急速に進展する少子高齢化社会において、行政もまた「持続可能な行政経営」を目指し、DX(デジタルトランスフォーメーション)により変化しつつあります。行政手続きのオンライン化もその一つであり、「顧客満足度志向(CS志向)」の理念に基づくサービスを順次拡大しており、この機会に「小野市公式LINEアカウント」を“友だち追加”していただきたいと思います。
→友だち追加に関するページはこちら

2024年2月21日(水曜日)

「小野市消防職員採用PR動画」が映像部門で2年連続特選受賞!

県内で発行・発表された各種広報媒体の中から優秀な作品が選ばれる「兵庫県広報コンクール」において、「小野市消防職員採用PR動画」が映像部門で特選に選ばれました。同部門での特選は、初受賞した昨年に続き、2年連続の快挙です。

小野市消防本部PR動画のサムネイル写真
消防PR動画の隊員4人歩き風景
消防PR動画の執務室風景
消防PR動画の訓練風景

特選を受賞した採用PR動画は、小野市消防本部に採用された新入職員に採用後どのような環境が待っているのかをテーマに作成され、日夜、市民の安全安心を守るために懸命に職務に励む、危機感と責任感のある「消防」という仕事の魅力を2分間に凝縮した作品となっています。

審査では、「消防業務と街の魅力を映像でつなぎ、意図を理解できるギリギリの短さのカットでリズムよく音楽とともに見せ切った」と構成面の講評のほか、特に、“消防職員自身”が作成した点に着目し、「初心者が無料ソフトで作り、映像制作の可能性を示した」と高評価をいただきました。

動画を「小野市公式YouTubeチャンネル」で公開した結果、1か月で約4,500回再生を記録し、採用試験の受験者数も前年度の2.4倍となるという見える成果にもつながっており、「日頃から何かあれば情報発信を」とのマインドが職員に浸透し、広報を担当する部署だけでなく、職員一人ひとりが「広報マン」であるという自覚を持って職務に励んでいるその姿勢を頼もしく感じたところです。

広報紙部門においても「広報おの11月号」が入選(2位)、広報写真部門「広報おの6月号」が佳作(4位)を受賞するなど、毎年のように上位入賞を 果たしているところであり、引き続き、更なる高みを目指して、あらゆるメディアを通じ魅力あふれる小野市の情報発信に努めてまいります。
(「小野市消防職員採用PR動画」はこちら)

2024年2月14日(水曜日)

東播北播淡路市長会を小野市で開催!

東播北播淡路市長会の会議風景

先週の6日、小野市で「東播・北播・淡路市長会」が開催されました。この会議は、東播磨、北播磨、淡路島の11市の持ち回りで行われており、今回は小野市が当番市として会議及び視察等で各市の首長をお迎えしました。

今回の会議には、明石、加古川、高砂、西脇、三木、加西、加東、洲本、南あわじ、淡路、そして小野の市長全員が参加され、「信号機の設置」について議論を行いました。信号機の設置状況は、県内で年間約200件の設置の要望があり、そのうち県公安委員会が認定したのは約70件、そして実際に設置されるのは約10件であり、その現状も各市において把握されていない状況でした。

小野市では、県市町振興課との協議により「現行制度において市町村に信号機の委任が可能」との回答を受け、信号機の早期設置の方策を提案しましたが、まずは市町等から県に声をあげて設置計画や予算措置を促すことを第一とし、それでも進まなければ市の負担と権限も踏まえた新たな制度化など、深く議論を進めていこうとの意見でありました。ともあれ、信号機設置の現状が認識されて議論につながる“無関心から関心へ”シフトすることが大きな前進でありました。

東播北播淡路市長会の視察地の東播磨道国道175号ランプでの集合写真

視察では、ひょうご小野産業団地内の「エフピコ関西工場・関西ハブセンター」を訪れ、食品トレー容器を製造する工場と物流倉庫を見学しました。同社は使用済みトレーの回収とリサイクルを行っており、環境への取組に多くの質問がありました。続いて、令和7年完成予定の「東播磨道」(仮称)国道175号ランプ建設現場に向かい、加東土木事務所から経過や技術等の説明を受けました。北播磨と臨海部を十数分で結ぶ高規格道路のインフラ整備を現場現物で体験いただいたところです。

このたび会議や視察にご協力いただいた株式会社エフピコ様やエフピコ物流株式会社様、加東土木事務所様などに深く感謝申し上げますと共に、本会を通じて近隣市の連携が深まり、広域行政の充実が図られることを期待するところです。

2024年2月7日(水曜日)

恒例!「ビッグひなまつり」、「小野藩陣屋町ひなめぐり」開催中!

小野市立好古館では、1月27日から、幕末から現代までのひな人形を飾る「第13回ビッグひなまつり」を開催しています。

「第13回ビッグひなまつり」のパンフレット

今回は、過去最大となる81組685体が展示されており、展示会場ごとに「テーマ」を設定しております。1階ホールの「ひな飾りの歴史をひも解く大展示」では、大規模ひな壇(幅9m×奥行4m×高さ3m)に59組491体のひな人形を年代別に並べ、展示室2の「旧小野藩小野町商家の御殿飾り」では、商家の豪華な御殿飾りと旧小野町の写真を展示。研修室の「旧小野藩主一柳家伝来の御殿飾り」は、小野藩最後の藩主末徳(すえのり)の跡取りの妻が嫁入り道具として持参された繊細優美な段飾りも見ることができます。

また、小野商店街や伝統産業会館、コミセンおので同時開催中の「第10回小野藩陣屋町のひなめぐり」では、小野藩1万石の風情ある旧陣屋町(小野商店街)の店舗などでひな人形がお出迎えしてくれます。更に、市内のコミレスや協力店舗で「ひなめぐり特別メニュー」が提供されており、期間限定(3月3日まで)の定食やスイーツなどでひな祭り気分を味わっていただけますので、ぜひお立ち寄りください。

ところで、ひな祭りのお菓子に欠かせない菱餅のお話。3色のうち、桃色は魔除けの効果がある「桃」をイメージし、解毒作用がある“くちなしの実”が使われ、白色は「雪」をイメージし、血圧低下の効果がある“菱の実”をいれて健康を願い、緑色は「春の緑」のイメージで、厄除けのご利益のある“よもぎ”で色付けしています。ちなみに、私はよもぎ(蓬)が一番好きです(笑)。

2024年1月31日(水曜日)

防災減災に向けた支援等に係る寄附金寄贈式を開催

1月25日、JA兵庫みらい及びJA共済連兵庫、株式会社兵庫みらいサービスから寄附の申出があり、市役所内で寄附金寄贈式を行いました。

JA兵庫みらい・JA共済連兵庫・株式会社兵庫みらいサービスの寄付金寄贈式における集合写真


まず、JA兵庫みらい及びJA共済連兵庫では、防災・減災に向けた支援活動の一環として、1年間に契約されたJA共済の新規契約1件あたり100円を寄附に充てる取組をなされており、このたび、自然災害に強い地域社会の実現に向けて役立てて欲しいと、市に50万9,600円の寄附をいただきました。

市としては、「悲観的に準備し、楽観的に対応する」の危機管理の原則に基づき、市内の防災センターや小野希望の丘陸上競技場アレオ、小中学校、コミセンなどの備蓄倉庫を再点検すると共に、29年前の阪神淡路大震災はもとより、年明け早々に発生した能登半島地震などの教訓から、当地域では何が必要なのかを精査し、寄附金は防災資機材の充実などに活用したいと考えています。

また、株式会社兵庫みらいサービスが運営する「おのセレモニーホールみらい」は、平成24年に小野市との公設民営化事業で創設してから10周年を迎え、その記念事業として収益の一部(40万円)を寄附いただきました。同葬祭場における葬儀の約8割以上が小野市民に利用されており、確実にその役割を果たされて来られたものと大変嬉しく思います。

このたび寄附をいただいた各企業におかれましては、社会貢献の一環としてそれぞれ積極的に取り組まれる姿勢に熱意を感じました。このような高い意識を持たれた企業の活動に対し敬意を表すると共に、顧客(市民)がその活動に感化され、「無関心から関心へ」とあらゆる面で一人ひとりの意識改革に繋がっていくことを期待するところです。

2024年1月24日(水曜日)

緊急消防援助隊を石川県に派遣

1月15日、総務省消防庁から能登半島地震の緊急消防援助隊の出動指示を受けて、第一次派遣隊を被災地に派遣すべく出発式を行いました。

緊急消防援助隊出発式の写真

小野市から派遣するのは、4名の消防職員10トンの水を運搬可能な水槽車で、活動内容は輪島市内の海沿いの道路寸断場所における行方不明者の捜索活動などであります。メディアでも報じられておりますが、道路が隆起・陥没するなど車両の通行が厳しい箇所がたくさんあり、降雪も相まってその活動は大変困難であると認識しております。

同隊は、県消防学校で緊急消防援助隊兵庫県大隊に合流したのち15日に輪島市に向けて出発しました。出発の際には、「県部隊の一組織としてその役割を担うと共に、まず自分たちの身を守ることを念頭に置き、使命を果たして無事帰っていただきたい」と激励のことばをかけました。

あの阪神淡路大震災から現在まで、29年の間に震度7以上の地震が7回(6箇所)発生しています。危機管理の基本である「悲観的に準備をして、楽観的に対応する」との認識のもと、これまでの経験を生かして被災地への支援方法や広域連携の仕組みなどの対策を講じる中で、長期化も踏まえて消防職員派遣の交代要員や水道給水車、保健師派遣など、直ちに被災地の要請に対応できるよう指示しているところです。

2024年1月17日(水曜日)

2024小野市成人式~新たな人生の出発にエールを~

1月8日(月・成人の日)、うるおい交流館エクラに、華やかな衣装やスーツに身を包んだ二十歳が集まり、「2024小野市成人式」が行われました。コロナ禍の2020年以来、実に4年ぶりにマスク等の制約なしでの通常開催となり、同級生と久しぶりの再会を喜び合う中で、賑やかに人生の節目を祝いました。

小野市では、平成12年から、当時では珍しい取組でありましたが、新成人が実行委員となって式典の企画から準備、当日の進行も全て自分達で行っており、まさにオンリーワン「二十歳の手による二十歳のための成人式」を創り上げています。

式典の名称に関しても、令和4年4月に成年年齢が18歳に引き下げられたことに伴い、全国的に「二十歳の集い」、「二十歳を祝う会」といった名称に変更される中、小野市では二十歳自らが協議し、「大人の自覚を持つことが成人することであり、その節目の式典が成人式である。」との考えのもと、県下41市町の中で唯一、小野市だけが「成人式」のままの名称とすることに決定されています。

今年のテーマは「十人十色~白だけでも200色あんねん~」。式典では、「二十歳の主張」と題し、若者ならではの爽やかな決意や想いを述べる演出を新たに設けるなど、そのテーマの通り、それぞれが創意工夫を凝らし、自分達の個性を存分に発揮された思い出に残る素晴らしい成人式でありました。

2024小野市成人式の様子の組み写真

夢多き二十歳の皆さんには、これから様々な道がありますが、私からは目標に対する考え方として一言、「目標がなぜ実現しないのか。それは目標を忘れるからだ。」と、目標をしっかりと意識し続けることの大切さをお話しし、この新たな人生の出発の日を機会に、これからもそれぞれの目標に向かって頑張っていって欲しいとエールを送りました。二十歳の皆さん、本当におめでとう!

2024年1月10日(水曜日)

市民の安全安心を守ることを再認識

年明け早々、心痛む報道が立て続けに飛び込んでまいりました。能登半島地震で被災された方々にお見舞いを申し上げますと共に、一日も早い被災地の復旧を願うところであります。

令和6年仕事始め式の様子の写真

1月4日の仕事始め式では、今回の震災を受けて危機管理の重要性について職員に訓示を申し上げました。震度7以上の大地震を振り返りますと、忘れもしない29年前の1995年、当時の震度階級最大である震度7を計測する阪神淡路大震災が起こりました。その9年後の2004年新潟県中越沖地震、7年後の2011年にあの東日本大震災が起こり、その5年後の2016年熊本地震は記憶に新しいところです。そして、もうないと思っていた8年後の2024年1月1日、能登半島地震が起こりました。

実にこの29年間で7年±2年以内に震度7以上の地震が5回起こっており、そうすると素人的な考え方ではありますが、5年後の2029年から9年後の2033年の間に、あってはならないと思いますが、日本のどこかで大地震が起こるかもしれません。そういう不測の事態が起こりえることから、危機管理の基本であります「悲観的に準備をし、楽観的に対応する」というリスクマネジメントがいかに重要であるかを再度申しました。

新しい市街地の開発、新産業団地を含めた新しい雇用の確保、あるいは、医療、福祉、教育の充実、そして、新しい道路網の整備などによって小野市はどんどん変わっていきますが、それは何のためにやっているのか。小野市の資産価値を上げるのは言うまでもなく、何よりも市民の安全安心を守ることであると、職員と共に改めて認識を共有いたしました。

この度の地震を踏まえ、「看脚下」足元をしっかりと見て、もう一度原点に立ち返って、防災の在り方、消防の活動の在り方はどうあるべきなのか、小野市の強みと弱みをしっかりと把握したうえで、どのような体制づくりが必要なのか、改めて災害対策の再点検を指示したところです。

2024年1月1日(月曜日)

小野市の未来にさらなる発展の基盤を築く

新年明けましておめでとうございます。皆さまお揃いで輝かしい新春の門出をお迎えになられたこと、心からお慶び申し上げます。

【昨年は時代の変革期を実感した一年】
昨年は、急激に円安が進み、さらにはウクライナ情勢や中東情勢の緊張に反応するかのように、ガソリン価格をはじめ食品などの物価高騰を意識するようになった年でありました。そのため、国際通貨基金(IMF)の予測においても、2026年には日本の国内総生産(GDP)は、インドに抜かれ世界第5位になると言われております。

その反面、コロナ禍を契機にキャッシュレスなどのデジタル化だけでなく、冠婚葬祭など、隣近所の日常生活の付き合いが大きく様変わりした「新しい生活様式」が広まり、まさに時代が大きく変わっている変革期にあることを肌感覚で意識できるようになった年でもありました。

【市制70周年を迎える小野市】
小野市は昭和29年12月1日の市制施行以来、今年で70周年の節目の年を迎えます。この70年の歩みを振り返りますと、市制施行当時3万5千人で発足した小野市は、平成12年には5万人を超え、平成25年までは5万人の人口を維持しておりましたが、少子高齢化の大きな流れの中で、現在では約4万7千人の人口を維持しております。

また、この70年の歩みの中にあっても、世界情勢の緊張を背景としたオイルショック、高度経済成長、急激な円高を背景とした産業の空洞化など、どの時代においても幾多の試練があったのであり、先人の皆さまの弛まないご尽力により、それら試練を乗り越えてこられました。現在の我々は、これらのご苦労の恩恵の上にあるのであり、先人の皆さまに深い感謝の念をいだくものであります。

夏のおの恋「小野まつり」と冬のおの恋「小野ハーフマラソン」の写真

【未来にさらなる発展の基盤を築く】
小野市内では、今、未来にさらなる発展の基盤を築くべく、国道2号バイパスと国道175号を結ぶ「東播磨道」、それが接続する国道175号「市場東交差点付近の6車線化」、ひょうご小野産業団地から山田町を抜け小野ニュータウンへとつながる「新都市南北線」の工事が着々と進捗しております。

東播磨南北道路と新都市南北線の整備状況の写真

それらに加えて、図書館東側の「新たなまちづくり構想」や「浄谷黒川丘陵地」活用など、そのポテンシャルをいかんなく発揮できるよう、未来に誇れるまちづくりを進めております。

市役所周辺”シビックゾーン”の市街地開発構想と浄谷黒川丘陵地のパースの写真

今年は、50年先を見越した広域でのごみ処理構想にも着手することになっております。現在、大きな時代変革の渦中にあることを肌で実感しながら、未来を「洞察」し、それをもとに小野市がどうあるべきかを「構想」し、そのための財源、人材などを戦略的に配置し、スピード感をもって「決断」することが首長に課せられた使命であります。その基本理念は、市長就任以来一貫した「行政も経営」であり、子や孫にも恥じることのない小野市にするため、本年も邁進する所存でありますので、市民の皆さまのご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

※次回の掲載は1月10日(水曜日)となります。