2023年7月~9月分のバックナンバー

更新日:2023年12月27日

2023年9月27日(水曜日)

小野市の安全安心を守る「青パト隊」結成20年!

小野市の安全安心を守るために日夜活動し、今ではおなじみとなった「安全安心パトロール隊」、通称「青パト隊」が今年結成20年目を迎えました。

「青パト隊」は、平成16年に警察官OBを含む4人で発足し、県内で初めて青色回転灯を付けたパトロールカー2台でスタートしたパトロール隊で、現在は、警察官OBら専任職員11名となり、8時45分から21時00分まで、地域の安全安心を守るため、市内全域を巡回しています。

主な活動は、犯罪から子どもや高齢者など市民を守るための「防犯対策」、通学路などでの交通事故防止のための「交通安全対策」、不法投棄等を監視する「環境美化対策」、災害に備えて巡回などをする「防災対策」の4つであり、その他にも、カーブミラーや道路の簡易補修、道路落下物の処理、公園遊具の安全点検、行方不明者の発見保護、高齢者へのお声がけなど、警察や行政の目が行き届かない、市民の皆さんの生活に直結した「ニッチ(隙間)」を埋める活動を展開しています。

青パト隊員とパトロール活動の様子の写真

活動開始以降の20年間で、市内の年間の刑法犯認知件数は225件(81%減少)、人身事故は170件(53%減少)にまで減るという目覚ましい成果を上げております。重要なポイントは、ただ数値が改善しているという表面的な結果ではなく、警察OBというプロとしての経験を活かして、警察をはじめとする各種機関と密に連携し、それぞれに役割分担を担いながら、そして市民の意識も変革していく中で、複合的な意味で「見える成果」が出ているところであります。

「青パト隊」は、これからも“安全安心な小野市”の実現に向け、地域密着型で市民の皆様とともに歩んでまいりますので、引き続きのご支援、ご協力をお願いいたします。

2023年9月20日(水曜日)

2025年全線開通を目指して~東播磨道建設工事~

東播磨道建設工事の一環として、8月28日から9月6日の平日、午後8時から翌朝午前6時までの間、国道175号市場東交差点から山陽道三木小野インターチェンジの区間を通行止めとし、国道の上に架かる道路橋の撤去作業を行いました。

国道175号跨道橋撤去の様子と撤去後の道路の写真

この度の工事は、東播磨道と国道175号との間に接続道路を設けるために国道の道幅を拡幅するものであり、大型クレーンによる池尻跨道橋(こどうきょう)、池尻2号跨道橋の撤去作業を無事完了しました。最終工区である八幡三木から(仮称)国道175号ランプ(4.4km)の区間は、加古川方面入口と小野方面出口が利用できる「(仮称)樫山ランプ」や、山陽自動車道をまたぐ「室山高架橋」などの工事が着実に進捗しております。

東播磨道 国道175号ランプ・樫山ランプ・室山高架橋の工事の写真

工事期間中は何かとご迷惑をおかけしますが、移動時間の短縮や渋滞緩和のみならず経済、医療、福祉などあらゆる面において北播磨地域と臨海部の未来をつなぐ「東播磨道」の2025年全線開通に向けて、引き続き建設工事に係るご理解とご協力をお願いします。

2023年9月13日(水曜日)

仮設校舎設置完了!~旭丘中学校校舎長寿命化改良事業~

昭和43年に建設された旭丘中学校は、54年が経過するなかで小野市学校施設長寿命化計画に基づく校舎改良工事に取り組んでおり、先月に現校舎の東側に「仮設校舎」の設置が完了し、既に2学期からこの教室で生徒たちが勉強に励まれています。

本工事は、エレベーター設置やバリアフリー化をはじめ、トイレの洋式化、駐車場の確保、保健室の位置をグランド側に変更するなど、誰もが使いやすいユニバーサルデザインを意識した設計となっています。9月より建設工事に着手しており、令和6年度の完成を目指して建設中でありますので、工事期間中は何かとご迷惑をおかけしますが、ご理解の程よろしくお願いいたします。

旭丘中学校の仮設校舎の各教室と校舎完成パース図

2023年9月6日(水曜日)

コロナ禍にこそ積極投資を!~令和4年度決算~

令和4年度の決算概要がまとまりましたのでお知らせします。一般会計の歳入は228.5億円、歳出は222.5億円となり、翌年度に繰り越す財源1.8億円を差し引いた実質収支は4.2億円の黒字となりました。

昨年度は、『安心して住み続けられるまち“おの”』を目指し、「(1)未来を見据えたポストコロナへの対応」、「(2)地域活力と健康・生きがいの創造」、「(3)安全・安心に暮らせるまちの創造」、「(4)子育て支援・教育環境の充実」、「(5)快適で高質な都市空間の創造」の5つを重点項目として事業を展開するとともに、計9回の補正予算編成を通じて、物価高騰対策や長引くコロナ禍からの地域経済活性化に向け、即効性のある事業にタイムリーに取り組みました。

基金・市債の年度推移グラフ

その結果、借金である「市債残高」は、市債発行の抑制などにより211.9億円(国から補填されるものを除いた実質的な市の負担額は73億円)と前年度比3.3億円減少した一方で、貯金にあたる「基金残高」は、道路舗装やひまわりの丘公園の大規模リニューアル、公共施設の大規模改修等、「コロナ禍にこそ積極投資を」との観点から事業を進める中で前年度比1.5億円減の83.7億円となりましたが、市のガイドラインである「基金70億円以上」を維持しています。

実質公債費比率・将来負担比率の年度推移グラフ

その他、借金返済の割合を示す「実質公債費比率」、将来負担すべき借金の割合を示す「将来負担比率」等を含む4つの財政健全化指標についても、国の基準はもとより、更に厳しい市独自の基準(実質公債費比率10%以下、将来負担比率30%以下)を定めて達成するなど、全項目で高い健全性を維持しているところです。

行政に求められる役割は、漫然とお金(基金)を貯めることではなく、血液の流れと同じく、お金をいかに循環させていくか、適切なタイミングでいかに的確な投資を実行していくか、これが本来あるべき姿であります。その為にガイドラインに沿って、場当たり的な成り行き管理ではなく、ターゲティングワークとして目標を定めた管理手法によって強固な財政基盤を確立してきたところであり、引き続き、バランスの取れた財政運営を堅持してまいりたいと考えております。

2023年8月30日(水曜日)

第46回小野まつり~コロナ明けのフル開催!~

小野まつりにおける花火の写真

8月19日(土曜日)、20日(日曜日)の夏のおの恋「第46回小野まつり」はいかがでしたでしょうか。新型コロナも落ち着きを見せるなか、2日間で約16万人(前年比2万人増)の方々にお越しいただきました。

「小野まつり」は、平成12年に「まつりを通して小野市を変えよう」と市民が主体となる「小野まつり実行委員会」を発足し、回を重ねるたびに市民参加型躍動感あふれる、オリジナリティ豊かな祭りへと変貌しました。今年のテーマは「暁光(ぎょうこう)」。“苦難の時を乗り越え新たな光を放つ”思いで、今年は解放感あるまつりが開催できたと感じております。

今年も、北播磨最大級5,000発の花火「ファイヤーファンタジア」をはじめ、全国から集まった2,700人を超える踊り子が演舞する「おの恋おどり」、市内地区代表チームが踊りを披露する「市民夏の夢舞台」、4年ぶりに開催された「市民芸能大会」などに加え、姉妹都市提携50周年を記念して、米国カリフォルニア州リンゼイ市から市長ら10名が特別ゲストとして来市され、両市の友好を深める協定書にお互い署名をしたところです。

小野のよさこい踊り及びリンゼイ市長との調印式の様子の写真

小野まつりは、単なる夏祭りではなく、市民の熱い思いが、市民自らの意識を変え、まちの姿まで変えるイベントとして受け継がれています。「賑わいづくり」「誇りづくり」となり、その誇りづくりが郷土を愛する「愛着づくり」と繋がっていく、常に進化し続ける小野まつりこそが「小野市を変える」象徴となっており、実行委員会はじめ関係者の方々の取組に敬意と感謝を申し上げたいと思います。

来年は8月17日、18日の2日間を予定しており、次回の「第47回小野まつり」で皆様にお会いできることを楽しみにしております。

2023年8月23日(水曜日)

小野市交通安全対策委員会総会を開催!

8月3日に小野市役所において、小野警察署や交通安全協会、市議会、小中学校、PTA、老人クラブ、公共交通事業者などの関係者が一堂に会し、「小野市交通安全対策委員会総会」を開催しました。

小野市交通安全対策委員会総会の写真
小野市交通事故発生件数の推移のグラフ

小野市での交通事故の現状を見ますと、昨年(令和4年)の人身事故数は170件と前年(令和3年)より14件増加したものの死者数は2名減(4名→2名)となっており、今年に入りましても5月末時点での人身事故数は48件と前年同期(77件)より29件減少し、幸い死亡者も出ていないところであり、長期的に見ましても交通事故の発生数や死傷者数は減少している傾向であります。

その背景には、幼稚園や保育所、小中学校等で実施する「交通安全教室」や高齢者等を対象とした「出前教室」、安全安心パトロールによる地域住民への身近な啓発活動、平成29年6月1日に施行した「小野市夜間歩行者等の安全確保に関する条例」による夜光反射材の着用などの取組があり、市民自らが安全確保に努める「後手から先手管理」の実践や市民の意識改革によるものと考えています。

一方、交通安全施設の整備状況については、国道175号の逆走防止看板や交差点内の防護柵、県道小野藍本線(久保木町)の歩道設置や四ツ堂交差点(万勝寺町)の改良、市道では区画線(センターライン、横断歩道等)の引き直しやカーブミラーの修繕など、パトロールや通学路点検、自治会要望などで必要とされる箇所について随時整備を行っているところです。

「改正道路交通法」の施行により「自転車利用者のヘルメット着用」の努力義務化や、16歳以上を対象に免許なしで乗車可能となった「電動キックボード」といった新しい移動手段が生まれるなか、しっかりと小野市の状況を把握して新たなリスクやルールへの対応をしつつ、今一度、関係組織が一体となって「安全安心なまちづくり」の実現に取り組んでまいります。

2023年8月16日(水曜日)

近畿・全国大会出場者激励会を開催!

8月2日(水曜日)、市役所において「近畿・全国大会出場者激励会」を開催し、近畿、全国大会という大舞台に駒を進められる選手の皆さんに、お祝いと激励の エールを送りました。全国大会には、柔道、陸上、空手の個人6名と柔道の男女2団体(11名)が、近畿大会には、柔道、硬式テニス、空手の個人8名と柔道の男女2団体(11名)が出場されます。

近畿・全国大会出場者激励会における集合記念写真

この激励会には、陸上競技で東京五輪に出場された田中希実選手や北京五輪に出場された小林祐梨子さん、柔道の世界選手権等で活躍されている藤原崇太郎選手など、小野市が誇るトップアスリートの皆さんも中学時代に参加されており、今後の活躍が期待される生徒の皆さんと、この場でお会いできることを毎年非常に楽しみにしているところです。

選手の皆さんからは、「日本一になる」や「自己ベストを更新する」、「県大会での悔しさをバネに頑張る」など、大舞台へ向けたそれぞれの抱負を熱く語っていただきました。大会では、その気持ちを胸に、先生方やご家族など多くの皆様に支えられていることに感謝し、そして日頃積み重ねてきた努力を信じて自らの実力を精一杯発揮してきていただきたいと思います。

真面目で多くを語らない中でも、「近畿・全国大会出場は、目的を達するための“プロセス(過程)”であり、はじまりに過ぎない。これからが私たちの本当の勝負だ。」と、内に秘めたる闘志が伝わってくる激励会でありました。皆さんのご活躍を期待しています。

2023年8月9日(水曜日)

全国基地協議会・防衛施設周辺整備全国協議会で和泉市を訪問

7月27日、28日の2日間、大阪府和泉市で開催されました「全国基地協議会・防衛施設周辺整備全国協議会」正副会長会議に出席すると共に、和泉市に所在する陸上自衛隊「信太山(しのだやま)駐屯地」を視察いたしました。

全国基地協議会 信太山駐屯地視察の風景

同駐屯地は、大正8年に大阪市法円坂にあった帝国陸軍野砲兵第4聯隊が移駐し、戦後の米軍駐留を経て、昭和32年に開設された歴史ある駐屯地です。現在は近畿2府4県を防衛する第3師団の所属の第37普通科連隊等が駐屯し、「南近畿の盾」として大阪府大和川以南と和歌山県全域を担当地域とされています。

三浦駐屯地司令によると、地域住民との信頼関係が有事の際の任務遂行には不可欠との考えから、平素の過酷な訓練に加え、だんじり祭や和歌山城清掃など地域活動にも積極的に参加しているとの説明がありました。「悲観的に準備をし、楽観的に対応する」を防災の基本とし、災害対応の要となる自衛隊と市、そして地域との連携の重要性をここでも再確認したところです。

2023年8月2日(水曜日)

小野ハーフマラソン10年を振り返って

2014年から開催しました「小野ハーフマラソン」も今回で10回目を迎え、12月3日に開催する記念すべき大会を9月広報でPRするため、同大会会長である赤星憲広さんとの対談が実現し、市長応接室にてお互いにこれまでの10年を振り返りました。(対談内容を一部紹介します)

第10回小野ハーフマラソンを記念して小野市長と赤星会長が対談している様子の写真

(市長)「大会開催のきっかけ」は、当時、「変えよう小野、変わろう小野市」をスローガンに市政に邁進する中、夏のおの恋「小野まつり」では賑わいづくりが誇りづくりに、誇りづくりが愛着づくりにつながる“3つづくり”のもと取組を行っていました。その一方で、冬のおの恋はどうするのかと考えた時に、それまで実施していた小中学生中心の駅伝やウォーキング大会を夏と同様に持続可能な大会にしたいと、市政60周年を機に更に進化させたのが「小野ハーフマラソン」のはじまりです。

(赤星会長)この大会では、私が引退後から活動しているチャリティー基金「Ring of Red」を大会名称とし、現役時代に勇気を頂いた皆さんに勇気をお返しするために、車いすの寄贈等を継続して実施しております。市長も元陸上(短距離)の選手ということで、アスリートを大事にされる熱い思いがひしひしと伝わってきますし、本当に小野市でできたことがよかったと感じています。

(市長)赤星会長と最初にお出会いしたときは、本当に真面目であり、チャリティーへの強い思いがあり、何より一緒に取り組んでいくことで「市民意識が変わっていく」という目標を達成できると感じましたね。

(赤星会長)蓬萊市長の第一印象は、正直、怖い方と思っていました(笑)。それが話を重ねるにつれて、大会を通じて「小野市を変えたい」という気持ちに共感すると共に、実際、この10年間で市民ボランティアの方々がランナーを迎える姿勢が大きく変化し、市民とランナー、スタッフである私たちとの距離感が大変縮まったと感じています。

(市長)そうです。この大会の素晴らしいところは、市民自らが主体となっておもてなしをする懸命な姿勢であり、「市民力の結集の場」であるところです。

またまだ楽しい対談は続きますが、この続きは広報9月号でお楽しみください。なお、第10回小野ハーフマラソンのエントリー期間は9月20日(水曜日)までです。多くの方々の参加をお待ちしています。(公式ホームページはこちら

2023年7月26日(水曜日)

「おの恋らっきゃプレミアム商品券」の予約受付は7月31日まで!

物価高騰への緊急支援策である第5弾「おの恋らっきゃプレミアム商品券」の予約受付(7月31日まで)がまもなく終了します。

おの恋らっきゃプレミアム商品券の見本写真

市内大型店舗でも使える共通券8,000円と市内に本店がある店舗で使える地域利用券5,000円を合わせた、13,000円分の商品券を10,000円(プレミアム率30%)での販売を予定しており、市民1人につき最大5冊まで購入できます(応募多数の場合は、冊数の調整を行います)。また、取扱店舗説明会では約250店舗が参加されるなど、今回も多くの店舗のご協力を得て実施できるものと考えております。

商品券の購入には必ず「予約受付」が必要で、申込方法は広報7月号と同時配布したチラシの「予約申込専用はがき」「市ホームページ」、広報等に掲載の「QRコード」の3通りあり、7月31日までの受付期間を過ぎますとご購入できませんのでご注意願います。

商品券の購入方法は、令和5年9月1日(金曜日)から令和6年1月31日(水曜日)までの購入期間中に、イオン小野店、市内郵便局(小野・上本町・本町・河合・市場・来住・小田)でご購入いただけます。市民の生活支援に加え、市内事業者の活性化にも寄与し、3割増しでお得な「おの恋らっきゃプレミアム商品券」の購入の機会をお見逃しなく。

※予約方法の問い合わせ先は、小野市産業創造課まで(直通0794-70-7137)

2023年7月19日(水曜日)

多面的な視点から県庁舎のあり方を

6月22日の北播磨地域政策要望会(公明党県議団)、7月10日の北播磨県民局意見交換会等において、兵庫県庁舎の再整備について1つの提案をさせていただきました。

県庁舎の再整備については、井戸前知事が耐震性能不足と診断された1号館と2号館を、統合した新庁舎を建設するとの構想を打ち出されましたが、昨年8月に就任された斎藤知事は、コロナ禍での在宅勤務の広がりや行政のデジタル化を踏まえて庁舎建て替えを撤回され、今年の3月には、2026年度から同館を解体し、跡地を緑地化してイベント会場として活用する方針に転換されました。

県庁舎で勤務する3,000人の職員については、6割に当たる1,800人の職員はテレワークで執務し、4割の1,200人の職員は、3号館、県公館、生田庁舎などの近隣施設への仮移転で当面を凌がれるとのことで、その後の新庁舎整備を含む県庁機能のあり方や災害対応、BCPについても、今後しっかりと議論を進めていくと、現知事は表明されています。

そのような中、小野市内には260haを超える県の未利用地や、また、小野市有地である浄谷黒川丘陵地(95ha)もあり、加えて、沿岸部に集中する人口を郊外へと分散させ、従来の延長線上にはないダイナミックな都市再編と県土全体の“均衡ある活性化”という観点から、小野市への県庁誘致の提案をさせていただきました。

かつて、オーストラリアの首都機能が500万人都市であるメルボルンから600km離れた40万人都市のキャンベラに移転したことを考えると、神戸市のような都市機能が充実した大都市から、わずか40km程度の距離にある小野市への県庁機能の移転は、コスト削減だけでなく、県内内陸部の平坦地において新たな都市再編が図れるものと考えます。

兵庫県内でも、神戸市が険しい山を削り、地下鉄を延伸させ、兵庫県立大学、神戸芸術工科大学、神戸市外国語大学、神戸市看護学校、流通科学大学などもある学園都市や西神ニュータウンなどの24万人が住む新しい街並みが形成されたのは、ほんの40年ほど前の昭和60年前後であり、更に20万人都市の東広島市、25万人都市のつくば市も、大学の移転などを契機として、多くの人材が交流できる都市となった結果、共に内陸部でありながら、人口増加という現象が続いています。

小野市は、神戸や明石など臨海都市と近く、東西は山陽自動車道や中国自動車道、南北は国道175号や令和7年春に開通予定の東播磨道などを有する「臨海都市部と内陸部を結ぶ“交通の要衝”」であり、津波の心配はなく、台風被害も少なく、陸上自衛隊駐屯地も近くにあって災害時には早急な対応ができる「災害に強い地域特性」を持ち合わせております。

県庁は市役所窓口のように一般市民が日常的に来庁される場所ではないため、所在地については、既成概念に捉われず、ゼロベースで議論するものであり、県庁移転が実現すれば、JR加古川線、神戸電鉄粟生線、神姫バスなどの「地方公共交通の促進」や、沿岸部から人口過疎が進む内陸部への人口誘導する「県土の均衡ある発展」にもつながっていく可能性があるなど、複合的な課題解決への糸口になればと考えています。

「モデルオフィス」や「テレワーク」など県職員の新たな働き方の実証も踏まえ、県庁舎の解体が迫っているこの時期だからこそ、議論を行う絶好の機会として、その小野市の熱い思いを提案として申し上げさせていただいたものであり、今後、県庁舎のあり方について徹底した議論がなされ、新たな発想のもと県民に夢を与える最適解を出していただくことを期待するところです。

2023年7月12日(水曜日)

「市長への手紙」強化月間~オンンライン申請も開始!~

市長への手紙のハガキの設置例の写真

今年も7月1日より、市民の皆様のご意見・ご提案をいただく「市長への手紙」を実施しています。皆様からのご意見は、年間を通していつでも受け付けておりますが、特に7月・8月は「強化月間」として、毎年多くのお便りをいただいております。

本制度も、今年で25年目を迎え、これまでに累計で18,700件を超える貴重なご意見を市政に活用させていただいており、ご意見のすべてにコードナンバーを付けて管理し、まず最初に市長が拝見させていただいた後、全庁的な検討を加え、「直ちに対応」「長期的に対応」「対応できないもの」などに分類し、記名匿名に関係なく回答文を作成の上、文書で回答することにしています。

この「市長への手紙」の狙いは、大きく2つであります。1つ目は、言うまでもなく、「情報は市民の財産」という認識のもと、「多様な広聴の仕組みを構築」し、市民の意見を市政に反映させることです。2つ目は、「職員の問題解決能力の醸成と意識改革」です。様々な意見に対して回答文を作成することは、問題点を整理する訓練だけでなく、説明責任を果たし、「説得ではなく、納得」してもらえる対応力の向上につながると考えています。

スマホでQRコードを読み取り市長への手紙を投稿するイメージ例

昨年度は、220件のご意見を頂きました。内容別内訳としては、例年、要望に関するものが最も多く、その次に苦情となっておりましたが、昨年は「提案」が2番目に多くなるなど、その傾向に変化が見られ、議員でなくても市政へ提案できる本制度が定着してきている効果か、まさに「無関心から関心へ」と、市民の皆様の市の政策への関心や市政への参画意識の高まりを感じているところです。

なお、今年度から「広報おの」7月号に“市長への手紙”フォームへつながるQRコードを掲載し、一人でも多くの市民の皆様がまちづくりに参画していただけるよう、スマホ等からのオンライン申請を整備しております。従来のとおり、公共施設、郵便局、コンビニやスーパーなど市内51か所へも無料でご送付いただける「市長への手紙ハガキ」を設置しておりますので、より多様になった広聴の仕組みをぜひご活用いただき、身近で気づいたご意見をお寄せください。(回答文をお送りする都合上、市長への手紙には、ご住所、お名前をご記入ください。)

2023年7月5日(水曜日)

鍬渓温泉きすみのの郷が入浴者数5万人達成!

6月8日、400年以上の歴史を持つ「鍬渓温泉きすみのの郷」の入浴者数が5万人を達成しました。

鍬渓温泉入浴者数5万人達成記念写真と鍬渓温泉の紹介写真

鍬渓温泉きすみのの郷は、「来住地区の宝として古くから親しまれてきた“鍬渓温泉”を活用して賑わいと活気をもたらしたい」という地域の熱い思いを受け、平成30年5月に観光交流施設として市が整備し、「歴史ある地域資源の再生」、「新たな観光施設拠点の整備」、「地域コミュニティの構築」の方針のもと、地元の方々が主体となって運営されています。
 
現在の施設が開館して5年が過ぎ、「田舎の実家に帰ってきたような感じする」や、「温かく迎えてくれて心が落ち着く」などの来館者の声も聞かれ、従業員の皆さんも「様々な人とのふれあいが楽しい」といきいき働かれています。同館が地域雇用を創出する一方で、実は人はやりがい絡み、生きがい絡みで活動されているものと改めて感じたところです。

コロナ禍での臨時休館や来館者数の減少などの苦難を乗り越え、最近では日本一低い小野アルプスのハイカーも戻りつつあり、また、様々な屋台が並ぶ“きすみのマルシェ”の再開や、施設前を流れる前谷川では全長約1.5kmの桜並木やホタルを見に来られる方もいます。その豊かな自然環境やおもてなしある地域性も含め、鍬渓温泉が“関西最後の秘湯”と称される所以だと考えます。

鍬渓温泉は、観光拠点を核とする“にぎわいづくり”“誇りづくり”となって、そしてその“誇りづくり”“愛着づくり”につながるという、「3つづくり」の取組により進化し続けております。コロナ禍以前に増して活気が戻りつつある「鍬渓温泉きすみのの郷」に是非ともお越しいただき、心も体も温まっていただきたいと思います。