2023年1月~3月分のバックナンバー

更新日:2023年04月27日

2023年3月29日(水曜日)

令和5年度予算まとまる!

令和5年度は、一般会計予算212億円と令和4年度3月補正予算前倒し分の6億円と合わせて総額218億円となる、8年連続200億円超えの積極型予算としており、以下に示す「5本の柱」に沿って、「躍動するまち・持続可能なまち“おの”」の実現に向け、未来を見据えた施策を展開してまいります。

令和5年度予算の施策一覧

ひょうご小野産業団地の整備等により市税収入は過去最高の76億円となり、これら事業を積極的に推進する中でも令和5年度末で、基金残高は75億円を確保できる見込です。一方、地方債残高は207億円となりますが、国から後年度に補填されるため市実質負担は3分の1相当の70億円に収まる見込であり、市財政の健全性の判断指標である「実質公債費比率」「将来負担比率」も市で設定したガイドラインを達成できる良好な水準を維持しています。

令和5年度も、決してぶれない「行政も経営」との一貫した基本理念のもと、県内トップレベルの健全財政を堅持し、持続可能なまちづくりにチャレンジしてまいります。

2023年3月22日(水曜日)

小野市の魅力をメディアで発信!

3月13日(月曜日)、サンテレビの番組「NEWS×情報 キャッチ+」に出演しました。昨年3月にも出演しましたが、同番組の月曜日コメンテーターで2008年北京オリンピックに出場した小林祐梨子(小野市出身)さんから、「市長さんと共演したかった」とのお話もあり、今回は彼女と一緒に小野市の魅力を発信いたしました。

小野市長がサンテレビに出演している様子と小林祐梨子さんとのツーショット

この日は「小野市特集」ということで、最初に「まちトピ」のコーナーで昨年12月にオープンした「ひまわりの丘公園の大型遊具」の紹介があり、その後の「ひょうごぐるっと41(よい)とこリレー!2周目」で出番がやってきました。

特産品を紹介する「小野これええもん!」では、伝統的工芸品の「そろばん」を学校の授業で活用しているお話をすると「私も昔やっていて子どもにぜひ習わせたい!」といった感想や、ふるさと納税寄付金額2位の赤ちゃん寝かしつけベッド「おやすみたまごプラス」を説明すると、「すでに使用しており3人目でも使いたい!」という掛け合いになるなど、小林さんとの息もぴったりでした。

「小野41とこ住んでみて!」では、昨年完成し新たに約600人の雇用を創出する「ひょうご産業団地」、川島隆太教授の脳科学理論に基づく「おの検定」と「16か年教育」、神戸大学と三木市と連携し開設した統合病院「北播磨総合医療センター」など、「働く場所」があり、「教育」「医療・福祉」「安全・安心」に配慮した「住みやすいまち小野市」をアピールしました。

生放送で緊張して臨みましたが、終わってみれば小林さんと小野市出身コンビのおしゃべりで「小野市の41とこづくし」の内容となりました。視聴された方が一人でも小野市に興味をもち、お越しいただければと思います。
“小野市愛”があふれるコメントをいただいた小林祐梨子さんに感謝します。

動画はこちら
(1)【ひょうごぐるっと41とこリレー】小野市2周目
(2)【まちトピ(ひまわりの丘公園大型遊具)】

2023年3月15日(水曜日)

まもなく見ごろ!おの桜づつみ回廊

3月に入って気温も暖かくなり春の訪れを感じる季節となりました。小野市を流れる一級河川加古川の左岸、全長約4kmに渡る「おの桜づつみ回廊」の約650本の桜が見ごろを迎えようとしています。昨年もテレビや雑誌などの各メディアでご紹介いただくなかで約11万人もの方々が訪れ、市内随一の桜の名所となっています。

上流から江戸彼岸、大島、染井吉野、八重紅枝垂、思川の5種類の桜が順番で開花し、人気の「桜のトンネル」「逆さ桜」が見られる染井吉野の見ごろは4月上旬を見込んでおります。今年も夜間の「ライトアップ」(4/1~4/7、18~21時)、市内飲食店によるお弁当等の露店販売(4/1・4/2、9~15時)、恒例の大部地区地域づくり協議会による「桜づつみウオーク」(4/2)も開催される予定です。

おの桜づつみ回廊の逆さ桜や夜間ライトアップの風景を組み合わせた写真

このように地域と市が一体となった「オンリーワン」の取組により「賑わいづくり」「誇りづくり」となり、その「誇りづくり」が郷土を愛する「愛着づくり」へと繋がっております。今年も多くの来場者が見込まれますが、周辺駐車場に加えて新たに市役所駐車場と逆さ桜付近を結ぶ「シャトルバス」(4/1,4/2)の運行を予定しております。皆さんのお越しをお待ちしております。
※開花時期や駐車場等の詳細については、小野市ホームページをご覧ください。

2023年3月8日(水曜日)

4年ぶりの開催~小野陣屋まつり~

3月5日の日曜日、第18回目を迎えた「小野陣屋まつり」が小野商店街で開催されました。小野地区地域づくり協議会と小野地区区長会、小野商店街連合会、そしてコミセンおのの共催で、実に4年ぶりということもあって多くの人で賑わいました。

小野陣屋まつりにおける大名行列とステージでの市長あいさつの写真

江戸時代に小野藩一柳家によりつくられた陣屋町がはじまりとされる「小野商店街」は、南北に約800mの長さがあり、その中を今回も陣屋まつり恒例の「小野藩大名行列」が練り歩きました。参勤交代をイメージした行列には小野地区区長会や小野工業高校の生徒たちが参加され、着物や羽織、袴で身を包んだ大名や武士、太鼓や駕籠(かご)などが進む姿は本物さながらでありました。

また、メインステージとなる愛宕神社の「夢いっぱい舞台」では、地域の園児や学生、サークル団体などが歌や踊り、楽器演奏などを披露し、観覧者から拍手や歓声が湧き起こり、今回から新たな取組となる9台の“キッチンカー”には、普段はお目にかかれないスイーツなどを購入しようと行列ができるなど、まさに知恵と工夫を凝らした地域力の結集したまつりとなりました。

小野陣屋まつりにおける商店街の様子と子供たちが工作に励む様子の写真

地域活性化のためには、イベント等の「ことおこし」、ものづくりの「ものおこし」、それらを支える「人おこし」『3つのおこし』が重要であり、それらが三位一体となることで、「賑わいづくり」をもたらし、その「賑わいづくり」が市民の「誇りづくり」となって、その「誇りづくり」が郷土を愛する「愛着づくり」へ繋がるものと、改めて地域の活力を感じさせてもらえた「小野陣屋まつり」でありました。

2023年3月1日(水曜日)

更なる活躍に期待!~小野市スポーツ賞表彰式~

小野中学校柔道部顧問の菅野さんに市長がインタビューする写真

2月23日(木曜日)に、この1年間に様々なスポーツ大会において優秀な成績を収められた選手及び指導者の活躍を称える「小野市スポーツ賞表彰式」を行いました。この表彰式は、小野市のスポーツ振興と競技力向上を目的に、昭和50年に制定したもので、今回で48回目を迎え、今年は個人、団体を含めて、99名の方を表彰しました。

小野市スポーツ賞には、「井上増吉賞」「スポーツ特別賞」「スポーツ大賞」「スポーツ選手賞」「スポーツ功労賞」「スポーツ勲功賞」の6種類があり、中でも権威ある最高賞にあたる「井上増吉賞」には、皆さまもご存じのとおり、世界の舞台で活躍されている田中希実さんが、歴代最多となる8度目の受賞をされました。

また、指導者を表彰する「スポーツ勲功賞」は、小野中学校柔道部顧問の菅野大輔さんが受賞されました。赴任以来16年連続の受賞で、長年にわたり継続して素晴らしい人材の育成に精励されており、そのご尽力と優れた指導力に心からの感謝と敬意を込めて表彰させていただきました。

この他にも、全国大会での入賞や近畿大会、県大会での優勝など、トップアスリートとして活躍された多くの方が賞を受賞されており、小野市のスポーツレベルの目覚ましい向上に大変嬉しく思うところであります。

式典では、皆さんの頑張りの陰には、保護者、指導者など多くの方の支えがあることや、私の高校時代の陸上競技の悔しい経験から“1秒の10分の1”、つまり、0.1秒で『人生は変わる、変えられる』ことをお話しさせていただきました。あの時があったから今の自分がある、と将来思えるように、今の経験を糧に、世界へ羽ばたく更なるご活躍を期待しています。

小野市スポーツ賞表彰式における集合写真

2023年2月22日(水曜日)

もっともっと変わっていく小野市

「小野市をもっともっと変える」という思いで、7期目をスタートいたしましたが、これからどのように小野市を変えていくのか、変わっていくのか、具体的にイメージパースや写真でご紹介したいと思います。

市長7期目スタートに際し、今後小野市が変わっていく取り組み例の紹介

2023年2月15日(水曜日)

小野市長7期目に向けて初登庁

2月8日、小野市長として7期目の初登庁を迎えることができました。市民の皆様からの温かい支持と負託を賜り、改めてその責任の重さを痛感し、身が引き締まる思いを更に強くするところであり、「もっともっと小野市を変える」思いで市政運営に邁進してまいりたいと感じているところです。

7期目の市長就任の初登庁に際し庁舎正面玄関で花束を掲げる市長の写真
7期目の市長就任の初登庁に際し庁舎1階ロビーで職員に迎えられる市長の写真

この3年間は、新型コロナウイルス感染症への迅速な対応に集中し、ワクチン接種、水道料金無料化、所得制限なしの10万円給付、そして、3弾にわたって「らっきゃらっきゃ券」を配布するなど、約100億円を投じ多面的かつ継続的に皆さんの生活を守るために施策に傾注してまいりました。第8波も峠を越えたと見られますが、引き続き予断を許さない状況であります。

また、ウクライナ情勢や米中対立等による世界経済の混乱は、エネルギー不足や物価高騰を招くなど私たちの生活へ多大な影響を及ぼしています。どのような状況であっても市民が安全で安心して暮らせるまちを目指し、「行政も経営」というぶれない基本理念のもと、4つの柱である「顧客満足度志向」「成果主義」「オンリーワン」そして「先手管理」を基軸に、これまでの取組は勿論のこと、新たな施策にも積極的に取り組む所存です。

将来の小野市の基盤となる重点政策として
1.市役所庁舎周辺シビックゾーンの市街地開発
2.道路網(東播磨道、三木SIC、新都市南北線)の整備に伴う住宅開発
3.教育環境の整備(旭丘・河合中学校、幼稚園統合、KDDI跡地等)
4.ひまわりの丘公園の大規模リニューアル
5.北播磨総合医療センターの更なる充実
を位置づけ、これまでに積み重ねてきた経験と知識を活かし、ぶれない決断力と実行力で見える成果として結実させてまいります。

「政治とは無限の理想への果てしなき挑戦」であります。多種多様な施策の展開により小野市の価値を更に上げるべく、リスクを恐れずチャレンジするファーストペンギンの如く「躍動するまち・持続可能なまちおの」の実現に向けて挑戦してまいりますので、市民の皆様にはより一層のご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

2023年2月8日(水曜日)

小野市長7期目の就任にあたり

小野市長が当選証書を付与されている様子の写真

2月5日(日曜日)投開票が行われた「小野市長選挙」において、多くの市民の皆様方のご信任を賜り、7期目の小野市政を担当させていただくこととなりました。この場をお借りして、衷心より感謝申し上げます。

民間の感覚と感性をもって「小野市を変える」との思いで市政に邁進し、あっという間に24年が過ぎ、人生でこんなに短く感じたことはありませんでした。昭和29年に小野市が発足して以来、歴代5人の市長のうち実に3人もの市長が任期途中でその職を辞するという異常事態に、小野市を再生したい、小野市を変えたいという思いで出馬したことを、今でも鮮明に記憶しています。

市長就任当初から「行政も経営」であり「より高度でより高品質なサービスをいかに低コストで提供するか」を追求することが行政の使命であると基本理念に掲げ、その4つの柱の「顧客満足度志向」「成果主義」「オンリーワン」そして「先手管理」を基軸とし、行政の組織や仕事の仕組みを変え、様々な施策を展開してきたことはご承知の通りであります。

小野市も少しは変わったとのご意見もいただいておりましたが、世の中が絶えず変容し続けている中にあっては、少しでも満足した時から劣化は始まるものであります。ロシアのウクライナ侵攻による経済不安や新型コロナウイルスによる生活形態の変化など、時代の大きな転換期において、この度、改めて「もっと小野市を変える」という不変の信念をもって、市民の皆さんの判断を仰ぎたいと決意しました。

多選批判や世代交代などご意見もありましたが、首長は組織をまとめる強いリーダーシップと実行力が不可欠であり、重要なのは「何を成し得たか」そして「何を成し得るか」、つまり「成果こそが全てに優先する」ものであり、まさに「見える成果の実践」に取り組んできた経験と実績を評価いただき、これからも小野市政の舵取り役として託していただけたものと感じております。

市民が元気で「躍動するまち・持続可能なまちおの」の実現に向けて、変わらぬ“3つの意”、すなわち「熱意」「創意」「誠意」をもって「もっともっと小野市を変える」という強い思いで、引き続き市政を担当させていただく所存でありますので、今後ともご理解、ご協力をお願い申し上げます。

2023年2月1日(水曜日)

6期24年間を振り返って その5

そして4つ目は、言われてからやるのではなく、言われる前にやる「後手から先手管理」であります。

大学と行政との連携による病院建設という全国的にも例のない取組として、神戸大学、三木市とともに「北播磨総合医療センター」を開設し、地域医療の確保や医師の育成はもちろん、内視鏡手術支援ロボット「ダヴィンチ」や、近隣の大学病院にもない最新のMRI等を設置するなど、まさに“命の砦”として持続可能な、高度で質の高い医療を提供しております。

なお、“命の道”としての「東播磨道」も、令和6年度末(令和7年)には、全線開通する予定であり、加古川中心部までわずか12分で結ばれることになります。医療に市境はないとの言葉のとおり、県立加古川病院とも、よりスムーズな連携がとれるようになり、高度な医療連携ネットワークが形成されるとともに、医療の充実という面において、小野市における人口1000人あたりの医師数は、5人(全国平均2.5人)と県下で一番充実しており、質と量の両面において安全で安心な医療体制をとっているところであります。

また、全国どこでも起こり得る課題に対する先手管理の実践として、3つの条例を制定いたしました。1つは、いじめ、虐待、DVなど「いじめ」を広義に捉え全国に先駆け制定した「いじめ等防止条例」であります。2つには、空き家対策に自治会、行政、議会が一体となって取り組む、「小野市空家等の適正管理に関する条例」であります。そして3つには、生活保護等への給付において無関心から関心へという意識改革を促す「福祉給付制度適正化条例」であります。

こののちに、いじめ防止対策推進法、空き家対策特別措置法、生活困窮者自立支援法が国で制定され、生活保護法も改正されました。まさに、“地方から国を変える”ということを体現した一つの取組になったと考えております。

学校教育環境の整備では、小野中学校の整備に続き、長寿命化計画に基づく小野南中学校の校舎・体育館の改修工事が終了し、引き続き「旭丘中学校校舎長寿命化改修工事」に着手する一方で、わか松幼稚園小野東幼稚園の統合再編など、時代に即応した新たな幼稚園の整備にも着手いたしたところです。

その他、大地震の発生に備えて避難所や救援活動拠点としても活用できる多目的運動広場「希望の丘陸上競技場アレオ(4種公認全天候型400mトラック、人工芝グラウンド)」を整備し、一方では、超高齢社会を見据えてグラウンドゴルフなど憩い、集い、交流できる「堀井城跡ふれあい公園」、買い物弱者支援や地域コミュニティの核となる公設コンビニ「ふれあいマート」など、地域力を生かした主体的な活動を支援してまいりました。

以上、新たな創造と変革を目指した「行政経営4つの柱」を基軸としたこれまでの取組の一端をご紹介してまいりましたが、これらの取組に対し、全国からの視察も相次ぎ、これまで受け入れた件数は、1,300件(年間約50件(毎週どこかの自治体が視察に来ている状況))を超えるなど、小野市の取組に注目いただいているところであります。

ようやく他市並みに都市基盤も整いつつあり、小野市も小野市の行政も変わってきたといささか自負をいたしておりますが、何よりも、「変わろう小野市」という、市民意識も大きく変わり、あれ以来、あの嘆かわしい前代未聞の不祥事は全くなくなり、市民の力、市民力が大きく高まったことが一番の成果であります。これは市民の皆様それぞれが変革を成し遂げた歴史でもあり、皆様と共に変革に向け歩んできた24年間であったと深く感謝いたしているところであります。

「政治とは無限の理想への挑戦」であり、あるべき理想への果てしなきチャレンジであります。その理想への熱き思いを持って、新たな創造と変革に挑戦し続けることが首長の使命であると認識し、「躍動するまち・持続可能なまち おの」の実現に向け、これからも突き進んでまいりたいと考えています。

2023年1月25日(水曜日)

6期24年間を振り返って その4

3つ目は、ここにしかない小野らしさを追求する「オンリーワン」であります。

あの東北大学 川島隆太教授の脳科学理論に基づく、小野市独自の「16か年教育」を展開しているところでありますが、その本質は、「おの検定」や市内全中学校における「小中一貫教育」等、一貫した理論に基づくターゲティングワークへと仕事の仕組みを変えたことにあります。また、いじめや学校における様々な問題についても、市長部局と教育委員会と学校における情報を一元化、共有化し水平展開するという組織の意識改革も徹底して行っているところです。

また、文化面においては、上田三四二記念「小野市短歌フォーラム」は、今や約7,000首の投稿数を誇り、「短歌・詩歌のまち」を全国に発信する全国屈指の短歌大会へと発展いたしました。その特徴は、日本を代表する「選者の凄さ」、「講演者の凄さ」、「海外を含む全国からの投稿」「小中学生を含む若者の投稿の多さ」そしてそれらを支える「市民の参画と協働」による運営体制にあり、人の心を豊かにするという「無形の資産」を市民と行政が一体となって築いていることにあります。

更に、「小野まつり」しかり、冬の「小野ハーフマラソン」もまたしかりであります。これらのイベントは、コロナ禍にあっても決して負けない市民力の結晶であり、“賑わいづくり”“誇りづくり”になり、その“誇りづくり”“愛着づくり”になるという、この「3つづくり」の理念により、行政だけではなく、市民もまた大きく変わり進化し続けております。

また、年間35万人が訪れる「白雲谷温泉ゆぴか」のリニューアルや、地域の方々により主体的に運営されている「鍬溪温泉 きすみのの郷」を整備したほか、年間70万人の利用者がある道のオアシス「ひまわりの丘公園」では、“ガーデニングシティおの”の拠点である「育苗施設」や、2億円の寄付を受けて整備した関西最大級の「大型複合遊具」など、ここしかない小野らしさを追求した 施設整備を行っております。(その5へ続く。)

2023年1月18日(水曜日)

6期24年間を振り返って その3

2つ目は、何をやっているかではなく、何をもたらしたかという「成果主義」であります。

令和2年度の国勢調査によると、小野市の人口は、市長就任当時の平成11年は、県内29市中、多い方から22番目でありましたが、現在は、加西市、南あわじ市、赤穂市などを抜き、17番目までアップしているほか、ゼロ歳から14歳の「年少人口割合」も13.3%と県内29市中第4位で、「合計特殊出生率」は1.46(国:1.33 県:1.39 北播磨:1.37)で比較的若い世代が多く、持続可能な活力も維持いたしております。

また、市長就任後、真っ先に手を付けた入札制度改革では、民間企業では当たり前の「QCD+CSR」、すなわち、品質とコスト、納期というものを守りながら、社会的責任を重視した入札制度を構築したほか、過去の歴史を教訓として、その仕組みづくりに市長は関与するが、入札執行などに一切口を挟めない仕組みにすることによって、透明性、公平性を確保いたしております。

加えて、小野市では、目標管理としての「方針管理制度」を導入し、市長方針を頂点とし、PDCAのマネジメントサイクルを回しながら組織として仕事を展開する仕組みを構築しております。先週に紹介しました「市長への手紙」等の多様な広聴制度と相まって、徹底した情報共有と水平展開により、トップによる独善、独走化を防止するための小野市独自の仕組みも構築いたしました。

そして、数多くの事業を展開しながらも、職員の総数を30%減らし、人口100人当たりの正規職員は0.566人と、県内では加古川市に次いで2番目に少なく、10万人未満の市では、最も少ない職員の数となっており、人事制度改革を含む、行財政改革の成果として、平成11年度から令和3年度までの23年間で、年間市税の約5倍に当たる367億円もの経費削減を達成しております。

その結果、国が定める全ての財政健全化指標で基準をクリアしており、県内トップクラスの健全性を維持しているところです。具体的には、令和3年度の決算では、実質的な借金返済の割合を示す、いわゆる「実質公債費比率」は6.2%であり、また、将来負担すべき借金の割合を見る「将来負担比率」では2.1%と、全項目において高い健全性を維持しているところです。

また、「組織があって機能があるのではなく、機能があって組織がある」という理念のもと、縦割り行政を見直し、安全安心に係る業務を一元化した「市民安全部」では、その部長として代々、現役の警視を招聘しているほか、県下で先駆けて警察官OBによる「安全安心パトロール」を結成し、結果、刑法犯認知件数が、83%減少するという成果に繋がっております。(その4に続く。)

2023年1月11日(水曜日)

6期24年間を振り返って その2

リーダーに求められるのは、大きな流れや情勢を的確に見極めて、物事の本質を見抜く「洞察力」、目指す目標を達成するために行動につなげ、新しい価値観を生み出す「構想力」、そして、それを実行に移す責任ある「決断力」をもった、力強いリーダーシップであります。

加えて、そのリーダーシップを組織として具現化し実行に移すための理念が必要であり、市長就任当初から、『行政も経営』であり、「より高度でより高品質なサービスをいかに低コストで提供するかを追求する」ことが行政の使命であるとの基本理念を掲げ、「行政経営4つの柱」を基軸に様々な施策を展開してまいりました。

その主なものについて、「行政経営4つの柱」ごとに総括したいと思います。
まず1つは、「市民=顧客」と捉え、「市役所は市内最大のサービス産業の拠点」であるという「顧客満足度志向の徹底」であります。

「情報は市民の財産」であると市長就任直後から取り組んだ「市長への手紙」など多様な広聴の仕組みにより、これまでに寄せられた意見は約18,000件にも及びます。その全てをデータベースで管理し、文書で回答することとしておりますが、そのねらいは、市民の意見を市政へ反映させることと、職員の問題解決能力の醸成と意識改革にあります。

また、主な施策として県内でどこよりも早く実施した「高校3年生までの医療費の完全無料化」など県内屈指の子育て支援はもちろんのこと、福祉施策としての「らんらんバス」や新たに「デマンドタクシー」などの公共交通の活性化、更には駅を拠点としたまちづくりなども実施してまいりました。

更に、生活を支える道路交通網の充実では、「ひょうご小野産業団地」の基幹道路となる「新都市中央線」「新都市南北線」の整備をはじめ、「市道107号線(葉多片山区間)」などの通学路等の安全確保に加え、新たな住環境の整備では、黒川南、大島、王子南、黒川西に続き、「垂井南土地区画整理事業」を実施し、良好な市街地形成を図ってまいりました。結果として、小野市における商業地、住宅地とも路線価が北播磨市域で一番高く資産価値が上がったことはご承知のとおりであります。

令和2年5月には、市内最大のサービス産業の拠点である「小野市役所新庁舎」を開庁し、新たな市街地の核となるシビックゾーンにおいては、市民活動の拠点「うるおい交流館エクラ」の整備、市民の安全を守る「小野警察署」、加えて民間による「ホテル」や商業施設の誘致など、都市機能の充実を図るとともに、新市街地の整備にも着手し新たな街づくりをスタートさせております。(その3に続く。)

2023年1月4日(水曜日)

6期24年間を振り返って その1

「変えよう小野、変わろう小野市」という変革のスローガンを掲げ、小野市長に就任して早や、6期24年が過ぎようとしています。

振り返りますと、平成10年12月、前市長の汚職事件の発覚により、市政は未曾有の大混乱に陥っておりました。昭和29年に小野市が発足して以来、歴代5人の市長のうち実に3人もの市長が任期途中でその職を辞するという異常事態に、民間の感覚と感性をもって小野市を再生したいとの思いで出馬したことを、今でも昨日の事のように鮮明に覚えております。

「変えよう小野」とは、自らがリーダーシップを発揮して主体的に「小野市を変えてみせる」という強い決意であり、「変わろう小野市」とは、市民にも意識改革を求めて「市民とともに小野市を変えよう」というメッセージでありました。

この4半世紀の間、時代は大きく変わりました。人口が増え続け、右肩上がりで成長していた時代から、国内においては、毎年、鳥取県(57万人)が1つ消える以上の人口減少が進み、この北播磨地域においても、かつて27万人あった人口が今26万人になり、やがて22万人になるという、小野市1つ分が消滅する時代が、もうそこまで来ております。

まさに「こんなはずではなかった」厳しい時代を迎え、これからの行政もまた「前例踏襲型の画一的横並びの仲良しクラブ」から脱却し、地域特性を十分見極めながら、行政はもちろんのこと、市民もまた共に変化することが必要であり、「持続可能な社会」の構築を目指し、官も民も、行政や市民も企業も含めて一緒になって“ともにつくる”という『共創』への意識改革を早急に図っていく必要があると考えております。

そのような中、今週から5週にわたり、これまでの24年間の取組とその思いについてご紹介したいと思います。(その2へ続く。)

2023年1月1日(日曜日)

小野市の今をさらに超えていくチャレンジ

新年あけましておめでとうございます。皆さまお揃いで輝かしい新春の門出を迎えられたこと、心よりお慶び申し上げます。

【昨年は少しずつ日常生活が戻る中で大きな変革をもたらした年】
昨年は、依然としてコロナ禍による社会生活が続いておりましたが、3年ぶりに「小野まつり」の開催、冬のおの恋となる「小野ハーフマラソン」の2年連続開催など、少しずつではありますが、日常生活を取り戻すことができた年でありました。

小野まつりと小野ハーフマラソンの写真

このコロナ禍は、日常生活を制約した代わりに、加速度的に大きな変革の波をもたらしました。テレワーク、それによる公共交通利用者の減少、キャッシュレス化だけにとどまらず、自治会活動、冠婚葬祭の在り様など、身近な隣近所との付き合いも大きく様変わりしました。特にデジタル分野では、マイナンバー取得促進で市民の皆様にご協力をいただいた国の「デジタル田園都市国家構想」の推進とあいまって、今後、大きな変革のうねりの中で事業展開を行っていかなければなりません。

【何事にも「先手管理」で小野市が飛躍する基盤を作る】
確実に進行する人口減少と高齢社会、その中にあってのDX(デジタルトランスフォーメーション)、加えてカーボンニュートラルを目指すGX(グリーントランスフォーメーション)、そしてそれらが我々の価値観や組織の組織戦略の変容まで促すCX(コーポレートトランスフォーメーション)は、時代を洞察し、何事にも「先手管理」で取り組んできた小野市がもっともっと飛躍していく大きなチャンスであります。

東播磨道とひょうご小野産業団地の写真

同時にデジタル分野だけでなく、兵庫県との共同事業である「ひょうご小野産業団地」整備が昨年完了し、全8区画の進出企業も決定したところです。既に一部企業では、操業を開始されており、市内に単身用社宅を建てられるなど、小野市に活気と賑わいをもたらしていただいております。さらに「ひょうご小野産業団地」内を南北に縦断し、山田町へと抜ける「新都市南北線」の「第1工区」も開通しており、その延伸となる山田町から小野ニュータウンへと抜ける「第2工区」の工事も令和6年度末の完成に向けて順調に進んでおります。

さらに、現在、小野市で進捗している主要事業として国道2号加古川バイパスと国道175号とを結ぶ「東播磨道」、三木サービスエリアにおける「スマートインターチェンジ」、図書館東側の「新たなまちづくり構想」「浄谷黒川丘陵地」整備など、小野市の持てるポテンシャルをいかんなく発揮できる基盤整備が整いつつあります。

ひまわりの丘公園の新しい大型遊具の写真とシビックゾーンの市街地開発構想のパース図

【変革の渦中で更なる発展に向け、小野市の今を超えていくチャレンジ】
今を超えていく「トランスフォーメーション」。その変革の渦中を「洞察」し、「構想」し、「決断」することで、小野市の更なる発展に向けた礎を築いてまいります。その根本理念は、いくら時代が大きく変わろうとも、不易流行のごとく市長就任以来一貫した「行政も経営」であり、1「顧客満足度志向の徹底」、2「成果主義」、3「オンリーワン」、4「後手から先手管理」という「行政経営4つの柱」であります。これらを基軸に、「小野市の今をさらに超えていくチャレンジ」に本年も邁進してまいりますので、市民の皆様のご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

※次回の掲載は1月4日(水曜日)となります。