蚊が媒介する感染症にご注意ください
蚊が媒介するジカウイルス感染症、デング熱等の予防を十分に行い、注意しましょう。
蚊が媒介する感染症
蚊が媒介する感染症には、ジカウイルス感染症、デング熱、チクングニア熱、日本脳炎などがあります。
感染症を引き起こすウイルスなどを保有する蚊に刺されることによって、発熱や発疹等の症状が現れることがあります。
日頃から蚊に刺されないように注意しましょう。また、海外に渡航される方は、特に気を付けてください。
ジカウイルス感染症(ジカ熱)
ジカウイルスに感染すると、2~12日(多くは2~7日)の潜伏期間の後、軽度の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、斑丘疹、結膜炎、疲労感、倦怠感などの症状が現れます。
治療方法
現在、ジカウイルスに対する特有の薬は見つかっておらず、有効なワクチンもないため、症状に応じた対症療法となります。
通常は比較的症状が軽く、特別な治療を必要としませんが、症状が悪化した場合は医療機関を受診してください。本感染症による死亡はまれです。
妊娠中の感染による胎児への影響について
妊娠中のジカウイルス感染と小頭症との関連が示唆されていることから、妊婦及び妊娠の可能性がある方は、可能な限り流行地域への渡航を控えてください。
詳しい情報は、厚生労働省、国立感染症研究所のホームページをご覧ください。
ジカウイルス感染症について(厚生労働省のサイト)(外部リンク)
ジカウイルス感染症に関するQ&Aについて(厚生労働省のサイト)(外部リンク)
ジカウイルス感染症とは(国立感染症研究所のサイト)(外部リンク)
デング熱
国内では、日本のほとんどの地域でみられるヒトスジシマカがデングウイルスを媒介する蚊として知られています。
デング熱は2~14日(多くは3~7日)の潜伏期間のあと、突然の高熱で発症し、発疹、頭痛、骨関節痛、嘔気・嘔吐などの症状が現れます。
通常、発症後2~7日で解熱し、発疹は解熱時期に出現します。
デング熱患者の一部は重症化し、デング出血熱等を発症することがあり、早期に適切な治療が行われないと死に至ることがあります。
治療方法
現在、デングウイルスに対する特有の薬は見つかっておらず、有効なワクチンもないため、症状に応じた対症療法となります。
詳しい情報は、厚生労働省、国立感染症研究所、検疫所のホームページをご覧ください。
予防方法
蚊に刺されないように注意してください。
予防の基本は、虫がいるところを避けることと、虫よけ対策です。
蚊のいるような場所に行くときは
- 素足のサンダル履きを避ける
- 白など薄い色のシャツやズボンを選ぶ
(蚊は色の濃いものに近づく傾向があります) - 肌を露出しない長袖、長ズボンを着用する
蚊を近づけないために
- 虫よけスプレーなどを使用する
(使用した後、定期的に塗り直す) - 蚊取り線香などを使用する
蚊の発生を抑える
蚊は水中に産卵しますが、特に狭い水たまりのような場所を好んで産卵します。
家の周囲から下記のような水たまりをなくすことが蚊の発生を抑えることになります。
- 屋外に置かれた植木鉢の受け皿に溜まった水
- 空き缶、ペットボトル等に溜まった水
- 古タイヤに溜まった水
- 雨ざらしの用具 等
海外から帰国し、体調に異常を感じる方
海外から帰国し、体調に異常を感じる方は、到着した空港等の検疫ブースで検疫官に申し出てください。
帰国後に症状が認められた場合は、医療機関を受診し、海外への渡航歴を伝えてください。
更新日:2022年02月07日