制定趣旨

更新日:2022年03月01日

兵庫県小野市出身の故上田三四二氏は、歌人、作家、文芸評論家、として多方面で活躍し、全国的に遍くその名を知られた偉大な歌人であります。
氏は、 医療の傍ら創作及び執筆に励み、『黙契』『湧井』『遊行』(以上歌)集)、『逆縁』『うつしみ』『この世 この生』『惜身命』『祝婚』(以上小説)、『アララギ派の歌人』「斎藤茂吉」『眩暈を鎮めるもの』『島木赤彦』(以上評論)等、多くの優れた作品を残されております。それらが、日本歌人クラブ賞、芸術院賞、芸術選奨その他幾多の受賞となって結実しているのは周知の如くであります。
がんを病みながらも人間の生と死を見つめてやまず、多くの後世に残る作品を送り出し、文芸界の発展に大きく寄与された氏の輩出は、当市の誇りとするところであります。
また、昭和54年から昭和59年までと昭和62年、昭和63年の宮中歌会始詠進歌の選者として8ヶ年に渡り活躍されるなど、文芸界の重鎮としての功績には大なるものがあります。
折しも、昭和天皇の崩御に伴って世は「平成」と移り変わりましたが、その元年1月に上田三四二氏が逝去されました。当市では、氏の数々の功績を称え、後世に伝えるため8月1日に短歌「上田三四二賞」を制定し、これを定着させ、広く一般から作品を公募していくこととしました。また、平成18年度の第17回大会より、さらに全国に発信するため、上田三四二記念『小野市短歌フォーラム』と改称しました。

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