2013 成人式のハイライト
テーマ 「我 3TRY~会いたい 伝えたい 変わりたい~」
平成25年1月14日に開催した「2013 Ono City Coming of age ceremony(小野市成人式)」は、あいにくの天候となりましたが、たくさんの新成人が笑顔で集い、一生の思い出に残る、すばらしい式典になりました。
参加者:男子206名、女子209名 合計415名【参加率81%】
今回の成人式でも13名の新成人で構成される「成人式実行委員会」が中心となって、企画・運営を行いました。
式典までのエピソード
成人式実行委員会の発足
8月末に第1回目となる成人式実行委員会が開催されました。「新成人みんなの心に残る成人式を創る」という共通の目標を掲げ、会議や打ち合わせを重ねました。
20歳になるまでは、「20歳=大人」というイメージがあったものの、実際のところは今までの生活と何も変わっていない…「このままじゃいけない」という思いから「変わりたい」「成長したい」という願いを後押しできるような式典の開催を目指しました。
そして、20歳を機に自分を支えてくれた人達との出会いや感謝の気持ちを再認識し、「3つの挑戦」にトライすることで、新たな出発のきっかけとなるよう、
「我 3TRY(マイスリートライ)~会いたい 伝えたい 変わりたい~」を成人式のメインテーマに決定しました。

20歳の社会貢献活動:新たな挑戦「文具の回収」
自分達が慣れ親しんだ「文具」を回収し、それを海外の子ども達に贈ることで、子ども達の未来を支援できるようになればと考え、企画しました。
今回は自分達が行った取り組みが、実際にどんな人のもとに、どのように使われているのかを知ることで、新成人自身も身近に感じることができるのではないかと考え、近隣市でインドの孤児院を支援される団体に協力してもらうことにしました。
協力団体:インダスレイジャパンとの連携
同団体は、インドのストリートチルドレンを保護し、安全な生活環境や教育の機会を提供するなど、子ども達を広く支援される団体として活動されています。
実行委員会に代表やメンバーの方にも参加していただき、現地の状況や子ども達の様子をリアルに伝えていただきました。



より多くの子ども達に笑顔が届けられるようにと回収目標を3,000点に設定しました。新成人には、式典当日に1人5点以上の文具の持参を呼びかけました。
実行委員会


これまでの式典とは一味違った内容にしたいと思い、会議は20回にも及びました。実行委員長を中心に会議を進めてきましたが、議論が白熱することも多々ありました。
市主催のイベントにも積極的に参加


市長を交えた討論会にも参加し、20歳ならではの意見も述べました。
記者懇談会で「文具回収」の協力依頼と成人式開催を大々的にPR


文具回収では、より多くの子ども達に笑顔を届けられるようにと一般の方にも協力を呼びかけました。また、式典に1人でも多くの新成人に参加してもらえるようにと小野市成人式を「Ono City Coming of age ceremony」と表現することにしました。
市長に出演依頼

式典の準備


タイトルに込めた想いをデザインする実行委員。それぞれが自分の役割を認識し、実行委員全員で準備を行いました。
オリジナルエコバッグを制作

小野市をイメージしたエコバッグや斬新なデザインの式次第も実行委員が作成しました。
文具の仕分け

集まった文具の仕分けや集計に追われる実行委員。贈られてくる文具の中には、インドの子ども達を気遣うメッセージや実行委員への励ましの手紙などもあり、実行委員一同感激するとともに、改めて目標達成を固く誓いました。
2013 Ono City Coming of age ceremony(小野市成人式)当日


あいにくの天候になりましたが、続々と笑顔で集まる新成人達。手作り看板や会場に続く階段のアートが新成人を出迎えました。


文具回収コーナーや式典の運営には、前日に引き続き、実行委員会のOBも手伝いにきてくれました。
また、受付には、たくさんの新成人の仲間も手伝ってくれました。
オープニング
9時30分 今年も定刻どおりに式典がスタート


実行委員長による挨拶やタイトルに込めた想いを語る実行委員の言葉は、場内の注目を集めました。
その後、実行委員が制作したイメージビデオを上映し、場内は大いに盛り上がりました。
第1部「挑戦」~セレモニー&トーク~
(3TRY:1つ目の挑戦「一人ひとりの目標」)






実行委員の進行により、セレモニー&トークが始まりました。舞台では市長を特別ゲストに招き、「挑戦」をテーマに「夢」や「目標」に向かって取り組んでいることを熱く語り合いました。
また、舞台に留まらず、会場の新成人や保護者にもインタビューを行い、それぞれがそれぞれの夢や目標について真剣に考えることのできるきっかけになりました。
社会貢献活動経過報告
(3TRY:2つ目の挑戦「新成人全員で行う社会貢献活動)


新成人全員で行った社会貢献活動について、経過を報告しました。団体の協力のもと、現地の状況や子ども達の様子を上映し、自分達が取り組もうとしている活動の重要性を再認識していただきました。
気になる文具回収総点数は、一般の方の協力をいただいたこともあり、式典当日には10,461点にも上り、当初の回収目標を大きく上回る成果を得ることができました。
集まった文具はゲストとしてお越しいただいた団体の代表を通じ、すべて寄贈しました。
第2部「感謝」~新成人による手紙の朗読~
(3TRY:3つ目の挑戦「今まで言えなかった感謝の気持ち」)


サプライズゲストとして、登場いただいた4名の恩師に場内は大興奮。
実行委員によるピアノの生演奏にのせて、今までずっと言えなかった感謝の気持ちを伝えました。

フィナーレでは、実行委員がそれぞれの夢や目標、感謝の気持ちを述べ、実行委員長の言葉により式典を終えました。

成人式後も実行員が集まり、回収した文具の梱包作業を終えた後、2月8日にインドの孤児院に向けて文具を発送しました。

4月には、無事に孤児院の子ども達のもとに文具が届きました。
この子ども達の笑顔と共に、私達が成人式で共有した3TRYを胸に、これからは自ら選んだ道に自信を持って、大人として社会に羽ばたけるよう頑張っていきます。
更新日:2022年02月20日