金鑵城遺跡(市指定)

更新日:2022年03月28日

  • 所在地:小野市昭和町
  • 所有者:小野市
  • 市指定年月日:平成8年3月1日
見晴らしの良い金鑵城跡の高台に建てられた櫓の写真
金鑵城跡からの出土土器が3つ並べられた写真

加古川右岸の青野原台地突出部に位置する山城で、平成4年から6年にかけて調査により、ほぼその全容が明らかとなっている。城の構造としては、主郭と西の郭があり、その間には防御のために幅約20メートル、深さ約9メートルの堀切が掘られ、通路として木の橋がかけられていた。主郭は、四方を幅約3~9メートルの土塁に囲まれ、その内には4棟の礎石建物が検出されている。城主は、赤松氏の家臣中村氏とされ、後には別所氏の持ち城となり、何回かの改修が行われている。 出土遺物には、甕、壷、擂鉢などの陶器片、茶碗などの磁気片、石臼などの調理用品、土錘などの漁労具、刀、小刀の鞘、笄などの武具類、瓦、釘、壁などの建物関係品、硯、水滴などの文具類、銅銭などがある。 また、弥生時代の竪穴式住居が6棟検出され、加古川流域にも高地性集落が存在したことが初めて確認されている。

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