伝観阿上人墓所(市指定)

更新日:2022年03月28日

  • 所在地:小野市浄谷町
  • 所有者:浄土寺
  • 市指定年月日:昭和63年11月1日
青空の下で石造五輪塔と層塔が並んで建っている写真
朱色の衣をまとい座禅を組む観阿上人像の写真

浄土寺の創建者である重源上人の弟子観阿の募所と伝えられ、栗石を敷いた方形の盛土(1辺約6メートル 高さ1メートル)上に石造五輪塔と層塔が並んで建っている。
塔は、凝灰岩製の笠と別石づくりの軸部からなっている。現在、笠は6層で、欠落の1層は並立の五輪塔に使用されている。笠は横への広がりが大きく、軒反りはゆるやかで安定した感じをもっている。笠と軸部が別石づくりであるのは古式で、この塔の製作時期が鎌倉初期にさかのぼることを示している。五輪塔は、基礎と塔身を残すのみであるが、その様式等から層塔とほぼ同時期と考えられる。
観阿上人は、建久3年(1192)浄土寺へ下り、その建立と大部荘の経営に力をつくし、仁治3年(1242)、78才で当地において亡している。『浄土寺開祖伝』によれば浄土寺西北に墓地をつくり、九重層塔と五輪塔を造立したと記されている。

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