浄土寺黒漆蝶形三足卓(国指定)
- 所在地:小野市浄谷町
- 所有者:浄土寺
- 国指定年月日:平成6年6月28日
- <本尊用>
- 総高:約134センチメートル
- 甲板縦:53センチメートル
- 甲板横:179センチメートル
- <裸阿弥陀用>
- 総高:約132センチメートル
- 甲板縦:約50センチメートル
- 甲板横:約135センチメートル

浄土寺浄土堂内に置かれていた2基の仏前用卓である。大型の方は本尊である木造阿弥陀如来及び両脇侍立像の前に、やや小型の方は北側に安置されていた来迎会の本尊として用いられたとされる木造阿弥陀如来立像(裸阿弥陀)の前に置かれていた。 いずれも桧材製で、黒漆塗りの大型で甲板は前部を稜花形に、後部を刳り込んで羽を広げた蝶の形を呈している。三方には細長い鷺足がつき、その上部には欄額を設けて格狭間を透かしている。 形態的には、雄壮な感じがするが、鷺足には平安時代後期の優美さも認められることからその製作時期は本尊造立時に近いと推定される。
更新日:2022年03月28日