浄土寺木造重源坐像(国指定)
- 所在地:小野市浄谷町
- 所有者:浄土寺
- 国指定年月日:明治34年8月2日
- 像高:約81センチメートル
この像は、胎内に墨書銘があり、智阿弥陀仏の勧進によって、天福二年(1234)に奈良よりこの浄土寺へ迎えられ、建長八年(1256)に落成した御影堂に安置されたことが記されている。ほぼ頭身の像で、背をまるめ胸の前で数珠をもつ姿は、東大寺の重源像とまったく同じである。その衣文のひだ等の表現は、いかにも鎌倉彫刻らしく自然なさまを表しているが、面相はやや固く生気を欠いている。おそらくこれは、東大寺のものを模刻したものであろう。
更新日:2022年03月28日