浄土寺木造阿弥陀如来立像(国指定)

更新日:2022年03月28日

  • 所在地:小野市浄谷町
  • 所有者:浄土寺
  • 国指定年月日:大正9年4月15日
  • 像高:約265センチメートル

浄土寺木造阿弥陀如来立像(国宝)

裸阿弥陀とも呼ばれている木造阿弥陀如来立像の写真

現在、収蔵庫に安置されているが、本来は浄土堂の阿弥陀三尊像の北側に安置されていたもので、その上半身が裸形であることから「裸阿弥陀」とも呼ばれている。『浄土寺縁起』には、「建仁元年(1201)、中尊八尺立像安弥陀仏(快慶)作也」と記されており、浄土堂内の阿弥陀三尊と同じく快慶の作である。近年胎内に墨書銘が発見され、それを裏付けている。 その相貌は、面幅が広く張りがあり、その体相もよく引き締まっており、衣文のひだにも快慶の特徴を知ることができる。
この像は、浄土寺で60年毎に行われていた「来迎会(迎講)」のときの本尊で、法衣を着せ、車に乗せてねり歩いたとされる。
浄土寺の来迎会は、『南無阿弥陀仏作善集』に「正治二年(1200)より始める」と記されており、当時の阿弥陀によせる宗教行事をしのぶ貴重なものである。

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