浄土寺木造阿弥陀如来及び両脇侍立像(国宝)

更新日:2022年03月28日

  • 所在地:小野市浄谷町
  • 所有者:浄土寺
  • 国指定年月日:明治34年8月2日
  • 国宝指定:昭和39年5月26日
  • 阿弥陀如来像高:530センチメートル
  • 両脇侍像高:370センチメートル
木造阿弥陀如来の上半身を映した写真
円形仏壇の雲座の上に建つ阿弥陀如来像と両脇侍の全体を写した写真

浄土寺の本尊で、浄土堂の中央に配された円形仏壇の雲座の上に、観音・勢至菩薩を両脇侍として立つ丈六の巨像である。『浄土寺縁起』には、「一丈六尺の金堂の阿弥陀如来と八尺の観音・勢至を各一体安置し、仏師快慶によって造られ、建久八年(1197)に落慶法要を行った」と記されている。快慶は、重源と信仰上の師弟関係にあったため、師である重源上人の依頼により、この地に来てこの像を造ったものであろう。特筆すべきは中国の宋時代の仏画を手本にして造られていることである。衣文のひだ、両脇侍の髪形、指の爪等はその様式を濃厚に表している。
また、この像が雲座に立っていることは、平安時代から鎌倉時代にかけて盛行した阿弥陀来迎の思想を具体的に示したものであり、信仰上の一資料としても意味深いものがある

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