浄土寺開山堂(県指定)
- 所在地:小野市浄谷町
- 所有者:浄土寺
- 県指定年月日:昭和47年3月24日
- 方三間宝形造
本瓦葺

開山堂は薬師堂に向かって右後方に位置し、浄土寺の開基である重源上人の坐像を安置するための堂である。方三間の小規模な建物で、前面一間通りを吹き放ちの庇とし、組物は隅柱の上だけに舟肘木をのせた簡素な形式からなる。『浄土寺縁起』には、「御影堂、写本不知之間不知也」と記されており、創建の記録は欠いているが、明応7年(1498)に薬師堂とともに炎上し、永正17年(1520)には上棟されたらしい。建築様式や手法からみても、今の堂はその時期ごろのものであろう。堂内に安置される厨子もこの堂と同じ室町時代末期に製作されたものと考えられる。
更新日:2022年03月28日