浄土寺薬師堂(国指定)

更新日:2022年03月28日

  • 所在地:小野市浄谷町
  • 所有者:浄土寺
  • 国指定年月日:明治34年3月27日
  • 桁行五間
    梁間五間
    一重宝形造
    本瓦葺
緑の木々に囲まれて建つ浄土寺の外観の写真

浄土寺境内の東側に西面して建っている。近世以後においては、浄土寺の主格的建築として扱われ、本堂とも呼ばれている。「浄土寺縁起」には、「建久八年(1197)上棟、本尊には広渡寺の本尊であった丈六の薬師如来坐像と日光・月光菩薩、その他近辺九ヶ寺の仏像700余体が安置された」と記されている。薬師堂は明応7年(1498)に焼失し、永正14年(1517)に再建されており、現在の建物はその時のものである。
目の前に浄土堂があるため、随所に大仏様がみられるものの和様・唐様が各所に混入されている。側面の花頭窓は、明らかに唐様であり、内部外陣の後半から内陣にかけての組入天井や内外陣の境は和様扱いであることから和・唐・大仏様の折衷形式というべきであろう。

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