浄土寺木造阿弥陀如来立像(市指定)
- 所在地:小野市浄谷町
- 所有者:浄土寺
- 市指定年月日:平成30年4月1日

薬師堂内に安置されていた小像で、6本の円柱で屋根を支える籠状の厨子の中心に据えられています。この像に対する資料や伝承はなく、本来どこで何の目的で製作されたのかはわからない。
像容は、左手を胸前に置き、右手を下げる逆手来迎印の阿弥陀像で、浄土堂の国宝阿弥陀如来立像に近い印象が感じられる。
また、快慶の前期作品にみられる右肩を覆う衣が右腕のところで弛まずに左からの衣にたくし込まれるところや下脚部の衣の合わせ目が背面中央にあるなどの特徴があることから、鎌倉時代初期の快慶工房の作と考えられる。
更新日:2022年03月28日