栄町お頭
所在地:小野市栄町

栄町のお頭神事は「ワライワライ」と呼ばれ、正月3日の朝、かがり火の燃える氏神熊野権現の神前でおこなわれる。頭人の拝礼がすむと、村人たちは各自持参の午王杖で拝殿の床や柱を力強く打ち豊作を祈る。そのあと、ねり抹香をつけたうるし棒を参拝者の額へあてる「コッツン」、お神酒、お供配りなどがあり直会へと続く。お頭は中世から続く神社組織であるが、栄町のものは古い形式をほぼ忠実に伝えていると思われる。市内では、このほか河合西町、黍田町、青野ヶ原町などにも特色のあるお頭が残っている。
更新日:2022年03月28日