道標

更新日:2022年01月17日

筆文字で道案内が彫られている、浄谷町道標と東本町道標の2枚の石碑の写真

市内に現存する道標は、そのほとんどが江戸時代元禄期から明治時代末期まで造立されたもので文化・文政期頃(1804~1829)のものがいちばん多い。施主(造立者)がだいたい西国巡礼者であることから西国巡礼者向けの道案内を目的として造立されたものであろう。碑面の案内文字にも、近辺の有名寺院名が多く刻まれている。ここにあげた2基は共に大きさ、文字の筆運び、刻みの技術、また、立地の地理的意義等からみて市内の代表的なものといえる。浄谷町のものは、浄土寺西方約500メートルの旧道西辻に建っている。総高は168センチメートルで造立年代不明であるが、碑面東西に「すぐ姫路」、西面に「すぐ浄土寺」、南面に「すぐ清水」、北面に「すぐ高砂」と深く刻み込んでいる。東本町のものは、小野商店街の中央四辻に建っており、総高は147センチメートル、文化四年(1807)の造立で、碑面南面に「右 志゛やようどじ 大深山」、正面に「左 やしろ きよ水」と刻んでいる。

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