浄土寺創建瓦

更新日:2022年03月28日

  • 所在地:小野市浄谷町
  • 所有者:浄土寺
文字や印が彫られている3枚の瓦の写真

浄土寺には、創建当時の瓦とみられる軒丸瓦1点と軒平瓦2点が所蔵されている。軒丸瓦は幅の狭い周縁をまわし、その内側とは周縁に沿って珠文帯がめぐる。内区は、仕切線によって6つに区画され「南無阿弥陀佛」の名号を右回りに入れている。中央には、中房があり1+4の蓮子が配されている。これに対応する軒平瓦は、周囲に素縁がめぐり、その中に軒丸瓦と同じように「南無阿弥陀佛」と右から左へ名号が入っている。これらは、浄土堂に葺かれていたもので神戸市西区の神出古窯址群より同笵の瓦が出土している。
もう1点の軒平瓦は周囲に周囲に素縁がめぐり、その中を仕切線で9分割し、端2区画を除いて右から左へ「南无薬師如木(南無薬師如来)」と文字が入れられている。おそらく薬師堂に葺かれたものであろう。

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