鴨池(男池)
所在地:小野市来住町

山の狭間をせき止めて築いた来住・下来住町の用水池で、古くから「来住の鴨池」の名で知られ、オオヒシクイ(雁)の渡来では関西随一とうたわれた。マガモ類がもっとも多く、戦前には無数のコガモ類が渡来した。昭和初期の調査によると総数一万八千羽と記録され、その壮観は筆舌に絶するものであったが、昭和36年、池の周辺にゴルフ場が建設されて以来、渡り鳥の数は減少し、雁の渡りは途絶した。しかし、マガモ、ヒヨドリガモの類は、逐次増加する兆しがあり、餌付作業もかなり成果をおさめたようである。至近距離から鴨の姿を観察し、その習性をうかがうのに都合がよい。なお、夏期には池面にボートを浮かべ、池のほとりの林間でレジャーを楽しむ人達でにぎわいをみせている。
更新日:2022年01月17日