樫山古墳群
所在地:小野市樫山町

大村坂から樫山町室山に至る丘陵台地上に150基以上の円墳が存在し、数基から10数基の支群に分かれている。「七ツ塚」とよばれている内の1基は、直径約40メートル、高さ約5メートルの大円墳で、当古墳群の主墳と考えられる。昭和39年に実施された4基の発掘調査では、横穴式石室や組合せ式石棺などの主体部(写真)が確認され、刀、刀子、馬具、須恵器などの副葬品が出土している。当古墳群は、6世紀を中心として丘陵一体に集中して築かれた家族墓と考えられ、古代の家族構成と墓制を知るうえでまことに貴重である。
更新日:2022年01月17日