小野市の地場産業(20年版)

更新日:2022年01月20日

色とりどりの大小様々なそろばんが並べられている写真

小野市の特産業は、そろばん・木工工芸品・家庭刃物などを中心に発展してきました。
「そろばん」は、江戸時代に製造が始まり、農家の家内工業として発展、最盛期の昭和35年には年間360万丁を製造していました。現在は電卓の普及により年間15万丁となりましたが、全国生産の約70%を占めています。
昭和51年6月には、播州そろばんが通商産業省の伝統的工芸品に指定され、伝産マ-クの使用をはじめ、珠算教育の必要性の啓蒙、全国高校珠算大会の開催などの事業を展開しています。
木工工芸品は、そろばん珠の製造技術・設備を応用して製造された珠で、昭和30年頃に「木珠のれん」として製品化され、その製造技術は他のインテリア製品の製造にも応用されています。その後、昭和45年頃から、「小物家具」の製造がデザインの高度化を図りながら活発となり、現在は、小野のインテリア商品として好評を得ております。

様々な種類のはさみや鎌がきれいに並べられている写真

一方、家庭刃物は、「にぎりばさみ」が文化3年(1807年)に始業されてから包丁類と共に農家の副業として拡がり、昭和に入って「ラシャ切りばさみ」が開発され、以後各種はさみの生産と相まって刃物産地としての基盤を確立しました。現在ではステンレス鋼・鋼材・セラミックス等の素材による品質の改良、DIY・本職用・学童用等の商品など、新製品開発事業を展開しています。また、その鋭利さで、「カミソリ鎌」と呼ばれる播州鎌は、品質、使い易さ等が好評で全国生産量の約60%を占めています。これらのほか、のこぎり、釣針も小野市の特産品としての重要な役割を果たしており、デザイン、素材等の開発・改良が活発です。
特産業は、地域経済の振興・雇用の創出・生活水準の向上等、地域の振興にとって重要な要素を占めておりますが、近年特産業をめぐる経済環境は、需要面では商品の多品種少量化・高級化、技術面では、新素材の開発による技術革新、更に産業の空洞化、価格破壊の進行、為替相場の激しい動きなど厳しい情勢になっています。このような中で、事業を展開するにはなお一層の技術力の向上、市場開発力の強化、情報化による体質改善を遂げることが求められています。

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