小野市地域福祉計画

更新日:2022年01月11日

基本理念

地域に住む様々な人々や自治組織、団体、民間事業者、福祉機関など地域全体が「和(輪)」になって思いやりのある福祉のまちをともに築いていくための仕組みをつくるとともに、地域住民の主体的な地域のまちづくりへの参画を通して、小野市に住むすべての人々が、地域のなかで自分らしくよりよく生きることができる社会の実現をめざそうとするものです。

みんなで助け合える地域社会の実現をめざして

計画の視点

  • 笑顔あふれる地域づくり(人権の尊重)
  • やさしさにあふれる地域づくり(ソーシャルインクルージョン)
  • ともに生きる地域づくり(ノーマライゼーション)
  • ふれあいに満ちた地域づくり(住民参加の促進)

計画の目標

ひとづくり

地域住民やボランティアをはじめ、NPO・地域の諸団体・民間事業所など地域福祉を担う人々の育成・発掘を進め、地域福祉を支える風土づくりを行っていきます。

まちづくり(安心できる環境づくり)

災害時への対応力を備えるため、福祉推進委員、区長会、自治会、自主防災組織、民生委員・児童委員、民間事業者組織、社会福祉協議会等がそれぞれに連携を図り、緊急時対策や防犯体制の整備に努めます。

わ(和・輪)づくり

地域住民、地域の諸団体、民間事業者、行政が協働し合い、地域の住民同士が助け合い、支え合える仕組みづくりを進めます。

りそう(理想)の福祉づくり

住民一人ひとりが地域の課題を自らの課題としてとらえることができるような取り組みを行っていくとともに、一人ひとりの多様な生活課題が身近な地域で適切に対応できるよう、利用者とサービスをつなぐ仕組みづくりを進めていきます。
また、小野市に住むすべての市民が福祉への理解を深める機会を持ち、子どもから大人までが生涯を通じてお互いを思い合う福祉の心を育む教育・学習を推進し、福祉意識の醸成に努めます。

計画の重点プロジェクト

地域セーフティネットの構築

1.地域福祉の推進に向けて

福祉コミュニティづくりを進めていくとともに、支援を必要とした時、また支援が必要な時にそのニーズがこぼれることなくしっかりキャッチされ、対応が図られるような仕組みづくり、小野市全域を網羅するセーフティネット構築が必要となります。

2.地域福祉のセーフティネットとは

「支援を必要とする人が、助け合いや支え合いを受けられる体制づくり」

3.地域福祉のセーフティネットの仕組み

地域福祉のセーフティネットの仕組みの解説図1
地域福祉のセーフティネットの仕組みの解説図2
地域福祉のセーフティネットの仕組みの解説図3

計画の推進に向けて

基本目標

  1. 「ひ」ひとづくり
    • 地域福祉の担い手の育成と発掘
  2. 「ま」まちづくり
    • 重層的・総合的な相談体制の整備
    • 効果的な情報ネットワーク体制の整備
    • 人権尊重の視点に立った支え合えるまちづくりの推進
    • 自立を支えるための基盤づくりへの支援
    • 福祉サービス利用者の権利擁護
    • 人権と安全を尊重した保健福祉措置の展開
  3. 「わ」和・輪づくり
    • 支え合いの基盤となる「福祉コミュニティづくり」の推進
    • 地域住民による支え合い活動の促進
    • 多様な活動団体同士の交流・連携の促進
    • 社会福祉協議会との連携強化
  4. 「り」理想の福祉づくり
    • 既存資源の活用による交流・ふれあい活動の拠点づくり
    • 防犯・緊急時対応への取り組み
    • 福祉教育の推進

重点プロジェクトの推進

地域セーフティネットの構築に向けて

1.市の役割

市と地域等との連携やコミュニケーションを図るとともに、災害等の緊急時における支援システムなど安全対策等の仕組みをつくるため、市の各所属間や社会福祉協議会と連携を図ることを目的とした「(仮称)地域福祉推進委員会」の設置をめざします。

2.地域との協働体制の構築

社会福祉協議会、区長会、民生委員・児童委員、ボランティア、NPO、福祉事業者等と情報交換や地域での見守り体制等について話し合えるよう、コミュニケーションの場づくりに努めるとともに市で実施しているラウンドテーブル等を活用し、地域との協働体制を構築していきます。

3.セーフティネットへの取り組みにあたっての視点

子どもや高齢者、障がいのある人などすべての住民が安心して生活できるまちを実現していくための、市民と行政の協働によるプロジェクトといえます。そのため市の役割を十分に踏まえ、地域とともにだれもが安心して生活できる仕組みづくりを進めていきます。

4.行政内部及び各種専門機関等との連携構築

関係各課との情報共有体制の整備をはじめ警察・消防・医療機関・社会福祉施設等の各種専門機関とのネットワークをさらに密なものとし、小野市全域をカバーできる連携体制を構築していきます。

5.多様な福祉活動を活用した支援システムづくり

公的な支援制度だけでなく住民自治組織、ボランティア、NPO等が行っている福祉活動やサービス提供事業者やコミュニティソーシャルワーカー等を活用した仕組みづくりを地域とともに構築していきます。

計画の推進体制

1.市民、関係団体、事業者、行政等の協働による計画の推進

それぞれの役割を果たしながら協働して計画を推進していくことが重要です。

市民、関係団体、事業者、行政等の協働による計画の推進
各種団体 期待される役割
市民、ボランティア、NPO
「地域福祉活動の実践者(主役)」
地域ぐるみの福祉活動の積極的な展開
民生委員・児童委員
「地域の世話役」
地域住民やNPO、ボランティアと連携した相談・援助活動の推進
社会福祉協議会
「地域福祉のコーディネート(推進役)」
地域団体の連携をコーディネートし、地域ぐるみの
活動を推進
社会福祉事業者
「専門的な福祉サービスの提供」
専門機能を活かしつつ、地域団体等と連携した
福祉サービスの提供
行政
「地域福祉の基盤づくり」
地域ぐるみの活動が展開しやすい環境づくり

2.地域福祉推進体制の整備

本計画は、地域福祉推進に向けた基本的な理念、地域と行政の協働と役割分担の仕組み、そして地域と行政による重層的な支え合い・助け合いの仕組みづくりについて示しています。今後、具体的な施策・事業を進めていくには、本計画と並行して社会福祉協議会により策定される地域福祉推進計画において、身近な地域の状況や課題などを踏まえた取り組みが示され、小野市における地域福祉の推進が本格的に動き出すこととなります。
本計画に基づく地域福祉の取り組みが、効果的かつ継続的に行われるためにも市の事業や地域における活動等の取り組みを点検・評価する組織として「(仮称)地域福祉計画評価委員会」の設置をめざすとともに、その審議結果が本計画の推進につながるよう努めていきます。

この記事に関するお問い合わせ先

市民福祉部 社会福祉課
〒675-1380 兵庫県小野市中島町531番地
電話番号:0794-63-1011
ファックス:0794-63-1204

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