食器のなまえいろいろ

 


 「飯茶腕」は、どうして「茶碗」と書くのでしょうか?「茶碗」とは、一般的に焼物の食器を指し、元々お茶を飲む茶道の道具でした。一方、ご飯は木で作られた「お椀」に入れていましたが、茶道が普及すると茶碗が食事にも使われ始め、「飯茶碗」という言葉が生まれました。また、取り皿を「おてしょ」と言いますが、それにも理由があります。昔は手のひらに塩を載せてそれをなめながらご飯を食べていた(塩が調味料であり、おかずでもあった)ことから、手のひらの代わりになる皿(=「手塩皿」)として、「おてしょ」という言葉も生まれました。