河合小学校と農業実習

 

今回は、河合小学校の絵葉書を紹介します。「農業科の実況」と書かれた包み紙に養鶏および堆肥舎・温室の内部・実習準備室・農場実習等を描いた6枚が入ってます。
  大正9年(1920)に、河合(尋常高等)小学校に農業補習学校が併置され、さらに昭和2年(1927)に、農業科設備として温室・温床・堆肥舎・農具室・鶏舎・豚舎が設置されました。当時温室にはゼラニュウム・アスパラガス・サボテンなどの鉢が並べられていたそうです。後に戦争が激しくなってくると、食糧増産のため南瓜・茄子・トマト等を育てるようになったと『河合小学校百年誌』に書かれています。また、校舎東側にあった家畜舎では、高等科男子が牛・豚・山羊を、女子が鶏・兎・蚕を当番制で世話していたことも書かれています。当時の河合小学校は、現在河合中学校が建っている場所にありました。この絵葉書は、温室などを設置した記念につくられたと思われます。