小野町(商店街)


小野町の絵葉書(左)と現在の商店街(右)
 

今回は、小野陣屋まつりの開催にあわせ、昔の小野町商店街の絵葉書を紹介します。 
神戸電鉄小野駅から南北に伸びる商店街のはじまりは、江戸時代に小野藩のお殿様によってつくられた陣屋町です。今の小野小学校に陣屋(藩主の居所)ができ、その東側に商家が建ち並んでいました。絵葉書の中の小野町には、現在のようなアーケードはなく、アスファルト舗装されていない道の両側に、たくさんの軒先が並んでいます。自動車は走っておらず、自転車が往来し、人びとの格好は着物に草履です。店の看板に書かれた横書きの文字は、右から左へと読みます。この絵葉書は、前月の広報で紹介した浄土寺の絵葉書と同じく、明治40年から大正6年の間につくられたものですが、電信柱が見えることから、電気が通った大正4年(1915)以降の情景と思われます。