五月人形の装い~鎧兜(よろいかぶと)~

 

好古館では、≪端午の節句(たんごのせっく)≫にちなみ、5月に鎧兜(よろいかぶと)の着付を行ないます。そこで、一足早く五月飾りの鎧兜の巻でござる!
鎧兜<甲冑(かっちゅう)>は、そもそも敵の攻撃から身を守る防具として生まれ、攻撃武器の発達(弓矢 → 刀剣 → 槍 →鉄砲)および戦闘方式の変化(個人戦 → 集団戦)により変わってきました。江戸時代末からは、男の子がたくましく成長することを願って祝う≪端午の節句≫の飾り人形として広がりました。好古館で着付けを体験できる鎧兜は「大鎧(おおよろい)」と「当世具足(とうせいぐそく)」の2種類。時代でいうと、「大鎧」は平安時代、「当世具足」は戦国時代以降のものです。機能性もさることながら、当時の流行で男性用でありながら、お洒落(しゃれ)な鎧兜がたくさんあったとか。鎧の下には、平安時代末頃から「直垂(ひたたれ)」と呼ばれる上半身の衣と短い袴を着ました。直垂、鎧と兜、刀を一式身につけると重さはいかほどか。体験の価値あり!好古館では「大鎧」は身長110~130㎝の男の子、「当世具足」は大人用なので、親子での着付けをお勧めします♪