髪飾り~髪は女の命~

 

明けましておめでとうございます。お正月は初詣に行かれましたか?今では着物姿で参られる方がめっきり減っていますが、それでも日本の民族衣装とも言える「着物」は今も着られています。
そこで、今年はその「着物」にまつわる服飾資料を紹介したいと思います。一般的に日本人が洋服を着始めて半世紀以上経ちます。髪型も流行で多様に変化しますが、着物姿に合う結い髪も、それを飾るおしゃれグッズもまた多様です。櫛(くし)・簪(かんざし)・笄(こうがい)などの髪飾りもその一種です。昔は男女とも長い髪の毛を結っていたので、櫛・笄(髪をかき上げたりする箸みたいな棒)のように実用的なモノと、簪のように飾るモノとがありました。古くはなんと縄文時代の遺跡から動物の骨・木でつくられた櫛が発見されています。簪が美を凝らし大衆化したのは、櫛や笄と同じように江戸時代後期のこと。耳かきの形をした簪・丸い玉をつけた簪・飾り部分が平たい簪、先に長くたくさん飾りが吊るされた「びらびら簪」など・・・。髪型に流行があるように、髪飾りにもその時世のしゃれた形があり、現在の私たちのように場所や時に応じて使い分けていたのでしょうね。いつの時代でもおしゃれ文化は花ざかりです!