土砂災害対応訓練
土砂災害対応訓練を実施しました
近年、全国各地で地震・大雨、また工事作業中における土砂災害が多く発生しています。小野市消防本部では土砂災害に対応するため、令和6年10月27日(日曜日)・11月23日(土曜日)の計2回、土砂災害対応訓練を実施しました。
この訓練では、土砂災害が発生し、要救助者が土砂に埋没した状況を想定し、救助隊と指揮隊が連携して要救助者を早期に発見し、安全かつ迅速に救出することを目的としています。
第1回土砂災害対応訓練(基本手技)
日時:令和6年10月27日(日曜)9時~12時
場所:キャタピラー教習所株式会社
内容:土砂災害に対する、基本的な手技を実施する。
1.シャベルの取り扱い
2.土留め板・単管の打ち込み
3.土留め板の設定
【一方堀り】
土砂をシャベルを使い一方方向に流す救出方法
【土留め板】
掘削に伴う土砂の流入を防ぎ、土砂に巻き込まれた要救助者の体にかかる土圧を軽減させるもので、コンパネ板と単管を用いて設定
第2回土砂災害対応訓練(想定訓練)
日 時:令和6年11月23日(土曜)9時~13時
場 所:市場町
想定内容:道路工事中により、法面にて作業員1名が土砂崩れに巻き込まれたとのこと。
救助中隊長から各小隊長への情報伝達
ドローンによる捜索活動及び現場の実態把握
手掘りによる要救助者の気道確保
要救助者救出
訓練終了報告
訓練を終えて
今回の土砂災害対応訓練で訓練場所として使用させていただきました関係者の皆様、ご協力ありがとうございました。
土砂災害現場では、膨大な土砂により捜索場所の特定が困難であり、また救出時の大量の土砂の流入があるため土留め板の設定及び掘削方法の手技を全隊員が共通認識を持ち活動することで、二次的な再崩落の危険を防ぎながら要救助者を早期に発見・救出することができることを改めて実感することができました。
小野市消防本部では、この訓練で培った経験を糧に今後も土砂災害をはじめ、様々な災害に迅速かつ的確な救助活動ができるように訓練を実施していきます。
更新日:2025年01月06日